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2024環境展・地球温暖化防止展 5/22~24 東京ビッグサイトに出展します

工場内の廃プラスチックを自社でリサイクルする3つのメリット

循環型経済の構築と環境保護のため、廃プラスチックのリサイクルが注目されています。

廃プラスチックのリサイクルには、リサイクル業界のみならず各国政府も重要な課題として捉え、積極的に取り組んでいます。

現在、EU委員会をはじめ、ドイツ、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ブラジルなど多くの国々で、業界と政府が一体となってプラスチックリサイクルを推し進めています。

こうしたトレンドから、社内で出た廃プラスチックをリサイクルしよう、と考えている企業も多いことでしょう。

この記事では、自社の工場で出た廃プラスチックを、自社でリサイクルする4つのメリットについてお話します。

自社プラスチックリサイクルとは?

まず、自社でのリサイクルについて触れる前に、ポスト・インダストリアル・リサイクル(PIR)について説明します。

ポスト・インダストリアル・リサイクル(PIR)とは、プラスチック製品の生産工程で発生する廃棄物を再利用することをいいます。このプラスチックリサイクルを自社の工場内で行うのが、「自社でプラスチックリサイクルを行う」ということです。

自社でリサイクルされたプラスチック

自社でリサイクルされたプラスチック材料

社内リサイクルされるプラスチックは、具体的にどのようなものか?

社内でリサイクルされるプラスチックの一例として、プラスチック製品を製造・加工する際に発生するプラスチックの端材や不良品があります。

代表的なものは、レジ袋のカット端材、フィルムやポリ袋のトリム、使用後のポリ袋、ビニール紐、編みバッグ、インフレーション整形や射出成形の際にピンチオフされた部分などです。

PEのリサイクルライン

PEフィルムのリサイクルライン

プラスチックメーカーが自社でリサイクルをする3つのメリット

近年、多くのプラスチックメーカーが、工場内で出た廃プラスチックのリサイクルを始めています。リサイクルされた材料はペレットとして再び生産に使ったり、市場で販売されたりします。

ポリマーを作るための石油などの資源は貴重であり際限なく使い続けることはできません。廃プラスチックをリサイクルすることは、生産時のコストを節約し、二酸化炭素排出量を削減することにつながるのです。

以下で、プラスチックメーカーが自社でリサイクルをするメリットを3つ説明いたします。

1. コストと時間を削減できる

廃プラスチックのリサイクルを外部に委託すると、時間と費用がかかります。

まず、リサイクル業者に渡す前にプラスチックを貯めて、施設内で分類・保管しておく手間があります。十分な量が集まったら、今度は廃棄物をリサイクル施設に輸送しなければなりません。
もちろん、リサイクルするための委託料もかかります。また、多くの場合再資源化されたペレットは自社の工場に戻さなければならないため、その輸送費もかかります。

自社でリサイクルを行うことで、これらの多くの工程を省き、コストと時間を節約することができます。また、廃プラスチックを保管しておく手間やスペースも大幅に減らせます。

リサイクルペレットを再びインフレーションフィルム成形機に戻し、フィルムを作る

リサイクルペレットを生産ラインに戻す様子

2. サーキュラー・エコノミーの構築に貢献できる

環境保護の観点から近年では、メーカーはプラスチック製品にリサイクル素材をより多く使用することを求められています。また、ヨーロッパやアメリカでフィルムやポリ袋を販売するときには、政府の規定に従い、規定の量のリサイクル材料を使って製造しなければなりません。

バージンプラスチックの代わりにリサイクルされた材料を使うことで、CO2の排出量を削減し、サーキュラー・エコノミーの構築に貢献することができます。

廃プラスチックのリサイクル

廃プラスチックのリサイクル

3. ペレットの品質を一定に保てる

リサイクル効率を上げ、ペレットの品質を一定に保つためには、リサイクルラインに同じ材料を投入してペレットを作る必要があります。

しかし、仕入先から材料を買った場合、同じポリマーでできた材料であっても場合によっては特性が異なり、高度な機械がないと見分けがつかないことがあります。また、材料が水分や異物を含んでいることもあるため、乾燥やろ過を行う必要があります。

社内でリサイクルを行えば、自社のものなので素材の特性が分かります。また、素材が水分を含んだり異物が混入したりしないよう管理できます。そのため、100%同じ材料でできたペレットを生産ラインに戻し、製品の品質を保つことができるのです。

社内リサイクルで作られた再生プラスチックペレット

社内リサイクルで作られた再生プラスチックペレット

社内リサイクルでのPOLYSTARの導入事例

トルコのプラスチックリサイクルライン

トルコのプラスチックリサイクルライン

2022年6月、トルコのイスタンブールにある、フレキシブルパッケージとメッセンジャーバッグの製造会社Sürmeli Plastikは、POLYSTARのリサイクルライン「Repro-Flex100」を導入し、生産時に出る廃プラスチックのリサイクルを開始しました。

同社はフレキシブルパッケージ、バッグ、ギフト包装、シュリンクフィルム、ファイル袋などの生産時に出た廃プラスチックをリサイクルしてペレットを作り、再び生産ラインに戻したり市場で販売して利益を得ています。

社内リサイクルにおすすめのマシン

廃プラスチックの種類にあったモデルを使用することで、リサイクルの効率を高めることができます。POLYSTARでは、社内リサイクルのさまざまなニーズに答えるべく、多くのソリューションを提供しております。

カットコンパクター内蔵 Repro-Flex

Repro-Flexは、カッターコンパクターを内蔵し、切断・押出・ペレタイズの各工程を1台に集約しており、ワンストップでリサイクルを行うことができます。

フィルムや袋の廃棄物、ストレッチフィルム、多層フィルム、リグラインド、洗浄・乾燥したフィルムかすなど、幅広い材料のリサイクルに対応します。

Repro-Flexに内蔵されたカッターコンパクターは、材料を切断し、予熱し、減容するので、材料はすぐに押し出せる状態になります。そして、半溶融状態の材料は、直接押出機に投入できます。

このモデルでは、リサイクル工程に入る前に材料をカットする必要がありません。また供給が安定しているため、均一なペレットを生産することができます。

空冷式押出機 Repro-Air

空冷式押出機 Repro-Airは、そのコンパクトなサイズと簡単な操作性が特徴です。省スペースなため生産ラインの近くに設置できます。

Repro-Airは、水を一切使いません。ダイヘッドでは空冷式ホットカットを採用しており、製造されたペレットはすぐに生産ラインに戻すことができます。HDPE、LDPE、LLDPEフィルムや、生産工程で発生するロール、トリム(スリット耳)、カット端材、印刷の少ないフィルムなどのリサイクルに適したモデルです。
複数のロールをニップローラーで同時に投入することで、ギロチンカットの前処理を行うことなく処理することが可能です。

破砕機内蔵型押出機 Repro-One

破砕機内蔵型押出機のRepro-Oneは、PPヤーン、PP織物、PP不織布、または硬質プラスチックなどをリサイクルできます。

Repro-Oneは破砕、押出、ペレタイズの工程を一つのマシンで行うことができるため、省スペース・省エネ・省力化を実現できます。

破砕機を内蔵しているため処理中の温度が低く、材料の劣化を最小限に抑えることができます。

詳しくは我々ファー・イースト・ネットワークまでお問い合わせを

POLYSTARでは、世界110カ国のプラスチック生産者様の進化するご要望にお応えし、様々なプラスチックリサイクルソリューションをご提供しています。自社の工場でリサイクルを始めたいお客様は、総代理店の我々ファー・イースト・ネットワークまでお気軽にお問い合わせ下さい。

Resul Gökpınar

Resul Gökpınar(レスル・ゴクピナー)

POLYSTAR 国際営業担当
トルコ、ヨーロッパ、中東、アフリカにおいて様々なソリューションを提供した実績を持ち、その経験に基づいて皆様の役に立つコンテンツを作成しています。
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