CPPフィルムとは?
CPPとはCast Polypropylene(キャストポリプロピレン)の略で、柔らかく引っ張ると伸びる素材で、様々な用途に使用されています。
主な特徴は以下の通りです。
- 伸びが良い
- 引っ張りや引き裂きに強い
- 低温に耐える
- 120度程度までの高温に耐える
- 生産性が高く安価
- 熱で融着するヒートシール性が高く袋に加工した後も強度が強い
- フレキソまたはグラビア方式で印刷ができる
これらの特徴を生かして、使い捨てプラスチック容器や、紙おしぼりの袋、スナック菓子のパッケージ、紙製容器の内側の防水フィルムなどに広く使用されています。
CPPフィルムはリサイクル可能ですか?
答えはイエスです。
CPPフィルムはリサイクル可能であり、しかも再処理時に有害な副産物を排出しません。
工場で生産するCPPフィルムの製造中にトリムくずが発生します。
ほとんどのトリムくずは廃棄や外部に売却されており、リサイクルしている生産者はごくわずかです。
工場で発生するCPPフィルムのトリムくずや欠陥品をリサイクルすることで、より収益性を高めることができるのです。
リサイクルの成功事例
台湾の主要なCPPフィルムメーカーである「輝鴻實業股份有限公司」は、 CPPフィルム製造施設にRepro-Flex押出機を設置しました。
この新しい押出機によりCPPフィルムのトリムくずや欠陥品のリサイクルを実現し、廃棄物はほとんど発生しなくなりました。
オーナーの林氏は、POLYSTARのリサイクル機械がビジネスにどのように役立っているかを説明してくれました。
「私たちの工場にRepro-Flexを設置して以来、私たちは自社の工場廃棄物のほぼ95% をリサイクルできるようになりました。リサイクルして生産したペレットの品質は際立っており、外部委託のリサイクルパートナーが製造したものよりもはるかに優れています。」
– 輝鴻實業股份有限公司 林氏
まとめ
CPPは大きな利点を持ち、広く使用され、大量に生産されるポリマーです。
多くの生産業者が参入しているため、市場で競争力を維持するために、生産者は生産コストを低減するために可能な限りの努力をしなければなりません。
その生産コストを削減する最も簡単な方法は、生産ラインにリサイクル用の押出機を追加することです。