背景・概要

事実三井化学は2025年7月2日、廃プラ分解油の精製技術開発がNEDOの実用化開発プログラムに採択されたと発表した。

事実同社大阪工場のクラッカーでは2024年3月から廃プラ分解油を投入している。今回の開発は、従来サーマルリサイクルに回りやすい異種混合・複合プラを油化原料として使える範囲の拡大を狙う。

技術的な詳細

事実異種混合・複合プラ由来の分解油に含まれる塩素、窒素、酸素、金属等をクラッカー投入可能な水準へ下げる前処理・精製が焦点。

分析分解油は原料樹脂や添加剤により不純物が変動する。腐食、触媒被毒、製品品質悪化を避けるには、脱塩素・脱窒素・脱酸素・金属除去と、オンライン分析・ブレンディングを組み合わせた品質保証が必要になる。 油化反応器よりも「石化設備が受け入れられる油にする」工程がボトルネックになりやすい。精製技術の共通化は複数油化事業者の市場参入を促す可能性がある。

開発段階・実証/導入状況

事実実用化開発プログラムに採択、開発継続中。

分析NEDOの実用化開発採択であり、完成技術の販売開始ではないため「開発中」とした。

この動きの位置づけと今後の注目点

分析油化油の品質変動を吸収する技術は、ケミカルリサイクルの実際の処理対象を拡大するゲートウェイである。

分析熱分解の収率競争から、後段精製・既存クラッカー適合性を含むシステム最適化へ焦点が移る流れに位置する。

分析除去対象ごとの入口・出口濃度、触媒交換周期、液収率、廃水・残渣量、油化油の受入規格、実クラッカーでの長期投入比率を追う。

実務への示唆

分析油化油の売買を検討する企業は、単一の「分解油」価格ではなく、不純物プロファイルと精製費を反映した規格・検収条件を設計する必要がある。