産総研、複合PETを低エネルギーで循環させる液相解重合を社会実装へ
2025-07-09に公表された重要動向。複合PET・繊維はボトルtoボトルより難しい巨大な未利用原料群であり、低エネルギー化は採算とGHGの両方に効く。 本稿では技術の仕組み、開発段階、次に確認すべき指標を整理する。
30秒でわかる要約
背景・概要
事実産総研は2025年7月9日、PETボトルやポリエステル繊維を対象に開発した低エネルギー・低コストのケミカルリサイクル技術を紹介した。元となる研究成果自体は2021年11月8日に論文発表・プレスリリース済みで、本記事はその後の社会実装の進展を2024年9月時点の産総研レポートとしてまとめ、2025年7月9日に産総研マガジンへ掲載したものである。
事実産総研の研究者、エンジニアリング人材、AISolが連携し、実装に向けたプロセス設計を進めている。公表ページでは商用処理能力は示されていない。
技術的な詳細
事実液相でPETのエステル結合を選択的に切断し、複合材・繊維など機械リサイクルしにくい原料から再利用可能な化学原料を回収する。
分析PETは加溶媒分解でモノマー/中間体へ戻せるが、染料、綿混、バリア層、接着剤などが分離精製を複雑にする。低温化だけでなく溶媒循環、固液分離、回収物純度まで含む熱収支が重要である。 研究者だけでなくエンジニアリング部門を組み込んだ点は、反応収率中心の評価からプロセス全体の経済性へ移る兆候である。
開発段階・実証/導入状況
事実研究成果を基に社会実装設計を進行。
事実2025年11月5日、産総研とAIST Solutionsは同技術の実証に向け、年間10トン規模のセミパイロットプラントを建設すると発表した(2027年2月竣工予定)。
分析社会実装に向けた設計段階からセミパイロット建設段階へ進んだが、商用設備の多数導入はまだ確認できないため「開発中」とした。
この動きの位置づけと今後の注目点
分析複合PET・繊維はボトルtoボトルより難しい巨大な未利用原料群であり、低エネルギー化は採算とGHGの両方に効く。
分析PET解重合の新規反応発見から、溶媒回収・精製を含むスケールアップ設計への橋渡しに位置する。
分析パイロット規模、原料許容範囲、モノマー収率・純度、溶媒回収率、エネルギー原単位、残渣処理、再重合品の品質を追いたい。
実務への示唆
分析繊維・フィルム排出者は材質、染料、接着剤、難燃剤の情報をロット単位で整理し、実証原料の前処理費と回収価値を比較できるようにする。
📎 一次情報・出典
産総研「複合素材プラスチックを循環利用するケミカルリサイクルの新たな技術」 →
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