萩原工業、ブルーシート水平リサイクルの一貫再生ペレットラインが本格稼働
2025-06-02に公表された動向。粉砕・洗浄・脱水の新設備を既設の造粒設備に接続し、一貫生産ラインとして本格稼働させた。前処理から造粒までの一体化による生産効率・歩留まり向上を狙う。 本稿では技術の仕組み、開発段階、次に確認すべき指標を整理する。
- 何が起きたか
- 萩原工業は水平リサイクル「Re VALUE+」の一環として、使用済みブルーシートを粉砕・洗浄・脱水する新設備を既設の造粒設備に隣接設置し、一貫生産ラインとして本格稼働させた。
- 技術的なポイント
- 前処理(粉砕・洗浄・脱水)で不純物を極限まで除去したのち、既設の造粒設備に直結。前処理から造粒までを一体化して生産効率と歩留まりの向上を狙う。処理能力等の数値は原文で確認できず未確認。
- 開発段階
- 普及開始過程(自社工場での本格稼働を確認)
- 情報源種別
- 1次情報
- 一次情報
- 萩原工業 ニュースリリース →
背景・概要
事実萩原工業は2025年6月2日、水平リサイクル「Re VALUE+」の一環として、使用済みブルーシートを粉砕・洗浄・脱水する新設備を既設のペレット製造装置に隣接設置し、一貫生産体制を構築したと発表した。
事実新設備は使用済みシートを粉砕・洗浄・脱水し、不純物を極限まで除去するもの。処理能力・処理量等の具体的な数値は公表資料で確認できず、本稿では未確認とする。
技術的な詳細
事実前処理(粉砕・洗浄・脱水)と既設の造粒設備を接続することで、原料投入から再生ペレット化までを一体化した。
分析ブルーシートは土砂・泥・繊維くずなど多様な異物を含みやすく、洗浄・脱水工程の性能が再生ペレットの品質を左右する。前処理と造粒を同一ライン上でつなぐことで、中間工程での品質劣化やハンドリングロスを抑えられる可能性がある。一方、水平リサイクル(同一用途への再生)を掲げる以上、原料由来の色・強度ばらつきをどこまで均質化できるかが実務上の焦点となる。
開発段階・実証/導入状況
事実自社工場での「本格稼働」が確認できる。
分析既存の造粒設備と接続した実運用ラインとして稼働している点から「普及開始過程」と判定した。ただし公表資料には処理能力・稼働率等の定量指標がなく、量産規模の実態は今後の情報開示を待つ必要がある。
この動きの位置づけと今後の注目点
分析ブルーシートのような産業資材系プラスチックは、これまで用途多様化(ダウンサイクル)や海外輸出に頼る面があったが、萩原工業は自社製品の水平リサイクル(同一用途への再生)を前処理から一貫して行う体制を国内に構築した点が重要である。原料の回収から再生ペレット化までを自社で完結させる垂直統合型のモデルとして注目される。
分析押出加工分野の大きな流れでは、単体の造粒機・押出機の性能向上だけでなく、「前処理(粉砕・洗浄・脱水)と造粒の一体設計」による歩留まり・品質の最適化が競争力の分かれ目になりつつある。本件はその一体設計の実装例として位置づけられる。
分析今後は、回収ルートの全国展開の進捗、再生ペレットの品質(強度・色調のばらつき)、そして再生ペレットを用いた新品シートの物性データが公開されるかを注目すべきである。
実務への示唆
分析商社にとっては、ブルーシートのような産業資材系の使用済みプラスチックについても、前処理から造粒までを一体で担う設備投資が今後の差別化要因になり得る。原料排出事業者との回収契約設計や、再生ペレットの品質保証(ロットばらつき)の確認体制を早期に整備しておくことが望ましい。
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