背景・概要

事実日本シームは2024年5月23日、粉砕後の廃プラスチックを洗浄しながら搬送する装置「洗浄スクリューコンベア」について、2024年4月1日付で特許(特許第7464324号)を取得したと発表した。

分析破砕・洗浄工程では従来、粉砕・コンベア搬送・洗浄槽への浸漬洗浄をそれぞれ別工程・別設備で行うケースが多いが、本装置は「搬送しながら洗浄する」ことで工程集約を図る発想の装置と位置づけられる。

技術的な詳細(洗浄・搬送機構)

事実同社製品ページによれば、装置はモーター2.2kw・200V・50/60Hz、スクリュー径200Φ、接液部材質SUS、外形寸法W3380×H970×D820mm、全体重量約300kgの仕様。スクリュー搬送部に同社独自設計の「ワーク拡散機構」を採用しているとされる。

事実下部のパンチングスクリーンから汚水を排水する構造により、簡易洗浄と水切りを同一工程内で実現するとしている。汚れ除去率の具体的な数値や、対象とする廃プラスチックの種類についての詳細記載は、確認できた公開資料の範囲では見当たらなかった。

分析「搬送+洗浄+水切り」を単一の装置内で完結させる設計は、洗浄ラインの省スペース化・工程数削減という観点でのメリットが想定されるが、対応可能な汚れの種類・処理能力(時間あたり処理量)等は今後の情報開示を待ちたい。

開発段階・実証/導入状況

事実2024年4月に特許を取得し、同社製品ページに正式な仕様として掲載されている。導入実績・稼働事例についての公表情報は、確認できた範囲では見当たらなかった。

分析特許取得・製品仕様の公開という段階にあり、実際の導入・稼働実績の公表情報が確認できないことから、開発段階は「研究・開発中」と判定する。

この動きの位置づけと今後の注目点

分析洗浄工程の省スペース化・工程集約は、限られた敷地面積で処理能力を高めたいリサイクル事業者にとって関心の高いテーマである。搬送と洗浄を一体化する発想自体は、既存の洗浄ラインへの後付け導入のしやすさという点でも注目に値する。

分析今後の注目点は、①実際の導入事例・処理能力の公表、②汚れ除去率の定量データの開示、③対応可能な廃プラスチック種の範囲の明確化、の3点である。

実務への示唆

分析洗浄工程の省スペース化を検討する事業者にとっては、搬送と洗浄を一体化した装置という選択肢の存在を把握しておく価値がある。ただし導入実績や処理能力の詳細が現時点では確認できないため、具体的な導入検討の際は同社への個別確認が必要である。