詳しい経緯と内容

事実廃プラ油化の拡大では、反応器よりも生成油の塩素、金属、窒素、沸点分布が既存石化設備の仕様を満たさないことが障害になる。Nesteはポルヴォー製油所に1億1,100万ユーロを投じ、液化廃プラを年15万トン処理するアップグレード設備を2025年末に完成、2026年に立上げた。

分析商機は、地域の小規模油化設備から原料油を集め、分析・ブレンド・輸送して大規模需要家へつなぐ熱分解油アグリゲーションにある。分析機器、脱塩素、タンク、船輸送、ISCC PLUS等の監査も需要が見込める。一方、公称能力は実際の処理量を保証しない。Neste自身が増産は市場・法制度に応じ段階的としており、規制上の再生含有計算が需要に影響する。新規参入者は油の平均仕様だけでなく、逸脱時の値引き・返品・タンク洗浄負担を契約化し、複数の販売先を持つべきだ。原料廃プラの調達競争、熱分解設備の停止、海上運賃も感度分析する必要がある。日本企業には、自社油をそのまま輸出するより、国際仕様に合わせる前処理・品質保証を提供する余地がある。投資評価の中心は設備能力ではなく、適合油の継続調達量と販売プレミアムである。