リケンテクノス・アシスト・K-ship、塩素混入廃プラスチックの脱塩油化を共同開発
30秒でわかる要約
課題・背景PVCなど塩素を含む廃プラスチックは、装置腐食や生成油の品質低下につながるため、油化原料から敬遠されやすかった。
原因一般的な油化工程だけでは塩素を十分に除けず、安定した低塩素油を得にくいことがボトルネックだった。
解決策・導入した技術高純度の脱塩と油化を組み合わせ、塩素混入廃プラスチックから低塩素の回収油を製造する技術を3社共同開発。
効果・結果ラボ試験では塩素約8重量%の廃プラスチックを処理し、回収油の残留塩素を10ppm以下にしたと報じられた。2027年のパイロット実証が目標で、商用化済みではない。
一次情報使用済み塩ビ混入プラを資源に! 高純度の脱塩油化技術とは(MONOist) →/情報取得日:2026-08-10
詳しい経緯と技術
塩素混入原料を受け入れられれば、選別で除外され焼却に回っていた廃プラスチックの資源化範囲が広がる。3社の共同開発は、脱塩を油化の前提工程として組み込む点に事業上の意味がある。2026年5月の発表時点では、塩素約8重量%の原料から残留塩素10ppm以下の油を得たラボ結果が示され、2027年のパイロット実証が目標とされた。ただし、ラボで達成した品質が、組成変動の大きい実廃棄物と連続運転でも維持できるとは限らない。参入検討者は、塩素濃度別の薬剤・熱量・保守費、腐食性副生成物の処理、回収油の販売規格を事前に詰めるべきだ。商機は、PVC含有物の回収網、原料分析、耐食機器、脱塩材、生成油のオフテイクにある。とりわけ、入口品質と出口規格を契約で結ぶことが、原料を集めてから販売先が決まらない事態を避ける鍵になる。
📌 実務上のポイントパイロットでは、長時間運転後の塩素濃度と設備腐食も評価項目に含めたい。残渣量も併せて測定したい。
🔍 確認しておきたいポイント
- 塩素濃度別の薬剤・熱量・保守費を、想定する原料構成で試算できているか
- 腐食性副生成物の処理方法と回収油の販売規格を事前に詰めているか
- 入口(原料品質)と出口(生成油規格)を契約で結び、原料を集めてから売り先に困る事態を避けられるか
- パイロット段階では、長時間運転後の塩素濃度・設備腐食・残渣量まで評価項目に含めているか
本記事は3社の公表情報をもとにした第三者事例の紹介です。FENが本事例に関与したものではありません。ラボ試験結果であり商用化済みではない点にご留意ください。
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