詳しい経緯と技術

発泡食品トレーは軽量で回収効率が低いうえ、色柄付き品は顔料が樹脂に練り込まれているため、水平リサイクルの対象を狭めていた。DICとエフピコの取り組みは、使用済みトレーを溶解し、着色成分を分離してポリスチレンを再生することで、トレーtoトレーの範囲を広げるものだ。報道では四日市工場に設備を整え、年約1万トンの供給体制を構築したとされる。事業性を左右するのは技術性能だけではなく、かさばる発泡材の回収・圧縮・輸送費と、安定した回収量である。参入者は、店舗回収拠点から工場までの物流密度、食品残渣、他樹脂混入、溶剤回収率を把握すべきだ。小売、自治体、回収業者には集荷網の共同利用、装置会社には減容・異物除去、素材会社には再生PSの品質管理という商機がある。水平利用を掲げるなら、回収量ではなく再びトレーへ戻った量をKPIにすることが重要である。

📌 実務上のポイント設備能力と実際の回収量との差も月次で確認したい。回収季節性にも注意が要る。

🔍 確認しておきたいポイント

  • 店舗回収拠点から工場までの物流密度を把握できているか
  • 食品残渣・他樹脂混入・溶剤回収率を確認できているか
  • 「回収量」ではなく「再びトレーへ戻った量」をKPIに設定できているか
  • 設備能力と実際の回収量の差、回収の季節変動を月次で確認しているか