詳しい経緯と技術

ASRの高度利用には、樹脂識別の前に金属、ゴム、ガラスなどを安定して除く必要がある。サイムの事例は、精密夾雑物除去と高精度光学選別を連結し、単一樹脂として回収するシステムをGo-Tech事業で開発したものだ。公的データベースでは2016~2018年度の研究開発後、事業化に成功し継続取引があるとされる。一方、純度や処理量の具体値は掲載されておらず、個別案件での確認が必要だ。読者への示唆は、高価な識別機だけを導入しても、前処理が不十分なら性能を出せないという点にある。商機は、ASR供給、粒度調整、金属除去、光学選別、コンパウンド、Car to Car用途開発にある。参入者は、回収対象樹脂ごとの濃縮率と売価、残渣処理、摩耗・清掃、装置停止時間を確認したい。また、公的支援で実証できても継続販売には顧客規格が不可欠であり、設備仕様より先に用途側の受入条件を固めることが重要である。

📌 実務上のポイント

装置の経済性は、季節ごとのASR組成変化を含めて試算したい。

🔍 確認しておきたいポイント

  • 回収対象樹脂ごとの濃縮率と売価を確認できているか
  • 残渣処理・摩耗清掃・装置停止時間を含めた収支で評価しているか
  • 設備仕様を決める前に、用途側(顧客)の受入条件を固められているか
  • 装置の経済性を、季節ごとのASR組成変化を含めて試算しているか