2024年5月24日現在のプライム、リサイクル、スクラッププラスチックの市場更新情報です。
プライムバージン価格は、中国の主要なバージンポリマー・ウェブサイトから取得
人民元（RMB）表示、消費税込み、為替レートは1米ドル＝7.2436中国円。
5月24日、ニューヨークの原油価格は金曜日に約1ドル上昇して77.72ドルとなりました。
米国の経済指標が好調を示していることにより金利が上昇し続け、需要に影響を及ぼす可能性があるとの懸念から原油価格は週を通して下落しました。市場関係者は、夏の旅行シーズンの需要が旺盛な中、価格がこのレベルで安定すると予想しています。
中国におけるプライム樹脂価格は、原油価格の下落傾向を反映していません。
ABSとPSは、石油化学会社が前月の価格上昇に続いて生産を増やしたため、若干の下落となりました。
市場関係者は、原油価格がOPEC+の生産削減延長で上昇しているため、価格は安定すると予想しています。
PPとPEは最近、50～150元の値上がりとなりましたが、生産後のメンテナンスにより下落すると見込まれています。
工場は消費動向を慎重に様子見しています。
中国が不動産市場を活性化するための新しい政策を開始したことで、PVC、ナイロン、PMMA、押出成形HDPEなどの材料はこれらの取り組みの恩恵を受けています。
POMは、主に欧州と米国からのPOMに影響を与える反ダンピング措置の政府発表により大幅に上昇しました。
プライム価格の下落にもかかわらず、リサイクル材料の需要は引き続き堅調です。
しかし、皮肉なことに、リサイクル業者は1トンあたり20〜30ドルも価格を上げることができきていません。
一部の顧客は、複数の船会社が発表した運賃の値上げを見込んで、夏の終わりまで固定価格の注文を受けています。
リサイクル原料の使用増加がこの動向を助長していますが、リサイクル業者は熾烈な競争のためにわずかな利益しか得られません。
たとえば、中国やアジア諸国からの黒色PPペレットは1トンあたり500ドルでしか売れず、ビッグバッグなどの原料は1トンあたり100ドルという低価格で販売されています。
リサイクル業者は、天然ペレットが1トンあたり800ドルレベルで販売されているため、PEナチュラルフィルムは1トンあたり最大460〜480ドルが支払いの限度です。
PSとABSは需要が堅調ですが、収益性の高い原料を確保するのに苦労しています。
利益の出るプラスチック廃材はますます少なくなり、多くのリサイクル業者は機械を稼働させるのに十分な材料の入手に苦労しています。
ケミカルリサイクル、特にPET、PE、PPは、工場が材料供給をめぐって争うため、しばしばコストが上昇し、厳しい競争を強いられています。
回収率が90%にも達する低品質の材料の多くは、これらの新しい販売先に向けられています。PMMAとPOMの販売は好調ですが、購入価格が販売価格を上回ることが多く、業界が直面している課題を浮き彫りにしています。
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