国内市況:ナフサ価格の乱高下と容リ協会落札結果

事実2026年7月12日、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡を「追って通知まで閉鎖」と宣言したことを受け、国産ナフサ価格指標は急騰した。7月16日時点で96,965円/kL(輸入CIF 842ドル/トン、為替162.28円/ドル)だったところ、7月24日には113,464円/kL(輸入CIF 982ドル/トン)まで上昇し、6月25日比で約17%の上昇となった。Web検索の要約情報(一次ページ未確認のためconfidence=low)によれば、8月7日時点では81,547円/kLまで反落しているとみられる。

事実日本容器包装リサイクル協会が公表した令和8年度(2026年度)プラスチック製容器包装の落札結果によると、契約量625,345トンに対する加重平均落札単価は70,344円/トン(税抜)で、令和7年度の66,081円/トンから+4,263円/トン上昇した。手法別では材料リサイクルが73,406円/トン(構成比71.49%)、ケミカルリサイクル全体が62,665円/トン(同28.51%、内訳:高炉還元剤化58,360円/トン、コークス炉化学原料化64,552円/トン、ガス化60,158円/トン)。

分析国産ナフサ価格の乱高下は、8月改定分の国内バージン建値の水準を見通しにくくしている。一方、容リ協会の落札単価が前年度から上昇したことは、再商品化事業者側の再生材コスト・実勢価値が底堅く推移していることを示唆しており、再生材市場全体の価格下支え要因として注目される。なお、化学工業日報については契約手続きがまだ完了していないことを確認したため、次回以降の週次調査ではログイン試行を行わない。

指標 備考
国産ナフサ価格指標(7/24) 113,464円/kL ▲急騰(6/25比+17%)
国産ナフサ価格指標(8/7・低確度) 81,547円/kL 反落方向(一次ページ未確認)
容リ協会 加重平均落札単価(令和8年度) 70,344円/トン 前年度比+4,263円/トン

海外市況:中国プライム樹脂(前号参照)とEU PPWR適用開始

事実Dr.Steve(Steve Wong氏、Fukutomi Recycling Limited・香港)の週次メルマガは、今回の調査期間中(`newer_than:10d`/`14d`で再検索)新着が確認できなかった。直近号(2026年8月7日時点、為替USD1=RMB6.7460)の内容を参照データとして扱う:中国プライム樹脂は全般に軟調で、PP(全国平均・ラフィア級)は8,894RMB/MTで前週比64RMB(-0.7%)、PET(華東・ボトル級)は7,396RMB/MTで前週比31RMB(-0.42%)下落。再生ABS/HIPSは730〜880USD/MTのレンジ推移。これらの数値は前週時点のものである点に留意されたい。

事実今週の地域ローテーション調査対象はEU。EU PPWR(包装及び包装廃棄物規則、Regulation (EU) 2025/40)は2025年2月11日の発効から18か月後にあたる本日2026年8月12日、まさに調査日にEU加盟国での適用が開始された。食品接触包装等における消費者使用後リサイクル材(PCR材)の最低含有率義務(例:PETボトル等30%)自体は2030年1月1日(または実施規則発効から3年後のいずれか遅い方)からだが、2026年8月からは他の一部義務が先行して適用される。

分析欧州の再生プラスチック市場は、供給過剰・割安なバージン材や輸入品との価格競争という構造的課題が続いている一方、PPWRの適用開始により中長期的には高品質・トレーサブルな再生材への需要が下支えされる見通し。今回のWebSearchでは具体的なスポット価格までは確認できず、商用の価格報告サービスへのアクセスが必要な領域として今後の課題としたい。地域ローテーションは次回、中国を予定する。

樹脂 価格 前週比
PP(全国平均・ラフィア級/前号参照) 8,894 RMB/MT ▼64(-0.7%)
PET(華東・ボトル級/前号参照) 7,396 RMB/MT ▼31(-0.42%)
再生ABS/HIPS(中国/前号参照) 730〜880 USD/MT レンジ推移