再生樹脂ペレット 価格情報 2022/8/7

Market update as of August 7, 2022

※プライムバージン価格は、中国の主要なバージンポリマーサイトの人民元建て価格です。
為替レートは1米ドル=6.7619中国元です。

原油価格はニューヨークで1バレル89.10ドルと、4月以来の大幅な下落で取引を終了。
景気減速に伴う需要懸念から、4月以降で最も大きな下落損失となりました。

中国のバージン原料価格は、国内需要の縮小と、世界経済の回復への悲観的な見通しから輸出市場が縮小し下落が続いています。
また、世界経済の回復の見通しが立たないことから輸出市場も縮小しています。
最近の原油価格の下落、地方銀行の経営破綻、大手不動産デベロッパーの経営破綻により、さらに景気が悪化しています。これによりバージン樹脂の需要はさらに減少しています。ほとんどの市場関係者は、来年までに状況が改善されるとは考えていません。
世界経済の主要国である中国が、海外からの旅行者をゼロコロナで受け入れる政策を緩和していないため、来年までに状況が改善されるとは考えていません。

リサイクルペレットは、ポリカーボネート、ナイロン、POMが大きく値下がりしています。
その価格は天然ポリカーボネートが1,800ドル、PA66が1,900ドル、ポリカーボネートが1,800ドル、PA66が1,900ドル、そして天然のPOMが1,930ドルとなっています。これらの価格は、3ヶ月前に30%以上低下したことを反映しています。
これらの価格は、3ヶ月前に30%以上下落したことを反映しています。中国では川下の顧客が建設会社を中心とした顧客からお金を回収できず、再生材の供給会社にお金を借りているという三角関係の債務があります。
一般的なプラスチックは、需要が低迷しているため価格が下がりつつあります。日本、タイ、マレーシアでは、多くのリサイクル業者が売れなくなっています。
日本、タイ、マレーシアの多くのリサイクル業者は、材料を売ることができません。しかし、インドには出口があるかもしれません。
インド、欧州、米国には販売先があるかもしれませんが、米国と欧州の主要港の運賃は40フィートあたり12,000ドル以上にも高騰、インドでは6000ドルを超えており、価格競争力は全くないといえる状況です。

廃プラスチックはこの2週間で購入しやすくなり、一部の価格は下方修正されているものもあります。
リサイクル業者は高値で出荷した分、損を覚悟しなければならないかもしれません。一部の市場関係者には配送に時間がかかりすぎる出荷をキャンセルしているところもあります。また損失が許容範囲を超えたため、出荷を断念するケースもでてきています。
サプライヤーと顧客が価格を合わせられないため、取引が成立しにくくなっている状況です。
経済的に余裕のある顧客は、資金を温存しより更に安くなる時期を待ちたいと考えてます。
買いたいと考えていても、流動性がないのが今の状況です。

Dr.Steveの顔写真

香港FUKUTOMI社のCEO
中国リサイクル協会のExective President
香港の大手プラスチックトレーディング会社を長年経営。
最盛期は月間1,500コンテナを取り扱い、世界中の廃プラスチックをリサイクルしてきた。
1年の半分以上を世界各国を飛び回り、プラスチックリサイクルマーケットを観察している。フルマラソンを走るマラソンランナー。

再生樹脂ペレットの最新情報をメールで受け取れます
メルマガ詳細
タイトルとURLをコピーしました