しまむらのレジ袋買取

しまむらのレジ袋買取

しまむらのレジ袋がまだ実質無料だということの記事を見ました。

しまむらではレジ袋を買取しているということです。僕全然知らなかったです。

レジ袋無料というのはどういう意味かと思ったら、家にある買い物レジ袋を持っていくと、1円で買取しますということらしいです。

それで、しまむらで配布するレジ袋は実質無料ということです。

レジ袋は集めて、それを回収してリサイクル業者に売ってると思います。

レジ袋っていうのは、ご存じないと思うんですけれども、HDPE(高密度ポリエチレン)という普通のポリ袋よりも丈夫な素材でできているわけです。

リサイクル業者が買い取るというのはまあ容易に想像ができるわけです。

参考記事
社会問題を解決するブランド ヘラルボニー SDGsな生活
エコアルフ リサイクル素材使用、スペイン発ファッションブランド

消費者から1枚レジ袋を集めたところで大した量じゃないんですよ。その量を一箇所に集めるのがコストがかかり大変だと思います。

多分商品の配達の物流ネットワークにのせているのだと思います。それでもあのフワフワのレジ袋をわざわざ送ったら、それはもう配送コストが過大になっちゃうわけです。

さらにそのフィルムをどこか全国に何箇所かある中継所に集めて、そこでプラスチックのリサイクル業者が引き取りに来るということだと思います。

通常、僕らリサイクル業者が引き取りする場合は、10トン車を使用するわです。

輸送効率が悪すぎると採算に合わないわけです。廃プラスチック何百キロというと、一般の人からしたら大変なプラスチックの量なんですが、ビジネスをやってる側からすると、10トン単位でないと話にならない。

そういう意味では、しまむらの一人一人が持ってきたこんなシャラシャラしたレジ袋を全国で集めても、月間10トンか20トン程度ではないかなと思うわけです。

でも、レジ袋を単に捨ててしまうより、しまむらに行って買ってもらおうと持って行くのは、意識持ってもらうこととしては良いのかなと思います。

しまむらは、その辺の割高な回収のための物流システムを承知の上でレジ袋の回収をスタートさせということでしょう。

参考記事:自治体ごみ袋にまつわる業界のヤミとは?

しまむらで新たに物流のための運送便で二酸化炭素が新たに発生するわけでもない(と思う)ですし、すごくいいんじゃないかなというふうに思いました。

しまむらさん、結構グッドアイディアで素晴らしいですね。

↑と、動画ではコメントして終わったんですが、、、

後から考えますと、「ん?」と思いまして。

だったら、持参した袋に入れてもらえば?という気もします。

先般の国連のレポートでも、一番良い方法は「自宅にあるレジ袋を何度も使う」だそうですので。

一見エコな活動に絡んでいるような回収システムですが、よく見てみると

「環境意識の高い消費者」または「レジ袋にびた一文払いたくない」消費者をひきつける施策であって、本当に環境のことを考えたし施策ではないのではないか、というのが今の感想です。

買い取るレジ袋は破れたものだけにしてはどうでしょうか。

お客さんが持参してきたレジ袋を買い取らずに、そのレジ袋に商品をいれるのが一番いい!


村井健児

株式会社ファー・イースト・ネットワーク 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業、三菱銀行(現三菱UFJ)にて法人融資、株式会社宣伝会議にて環境雑誌に関わる業務を経て、2002年からプラスチックリサイクル業界で経験を積む。
2006年株式会社ファー・イースト・ネットワーク創業。プラスチックフクラップ売買、再生樹脂ペレット売買、リサイクル用機械・プラントの輸入販売を行う。

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