当社、株式会社ファー・イースト・ネットワークはプラスチックのリサイクルビジネスに長年取り組んでまいりました。
プラスチックリサイクルというビジネスにおいて、常にバージン原料や他社との熾烈なコスト競争にさらされています。
この仕入れ材料の確保のためのコスト競争に勝つための選択肢のひとつが、汚れた材料を回収して洗浄して再生することです。汚れた材料であれば手をつけるリサイクル工場のかずはグッと減り、スクラップ材料の確保は比較的容易になります。
しかし、洗浄するということは汚れた水の水処理が必要になるということです。水処理装置は意外と高価格で、水処理設備のイニシャルコストが許容できずにスクラップの洗浄をあきらめるケースもかなり多いです。
したがって、排水処理装置の費用とそのランニングコストをいかに低減するかが、ポイントの一つであると考えています。
- 水道代を劇的に削減することが可能になる(循環利用の場合)
- これまでコスト的にリサイクルできなかった、汚れやコンタミの多い材料(容リや農ポリ)の処理が可能になる。(→スクラップが比較的集めやすい)
これにより、収益性の向上と、リサイクルビジネスの最大の課題である材料の安定的な入手が期待できます。洗浄は大きなコストがかかるため、低コストでできることは大きな強みになります。
低いイニシャルコストの水処理装置とそのランニングコスト低減によって、新しいビジネスチャンスが生まれるといっていいでしょう。
しかし、当然ながら初期費用とランニングコストを低く抑えられる装置を選ばないと、装置を導入した費用をなかなか回収できません。
そこで、当社では様々なメーカーの装置を比較検討した結果、投資コストを最も速く回収できると判断した装置をご紹介いたします。
実際に導入したうえでコスト、メンテナンスの手間、信頼性において申し分ない性能であったため皆様にお勧めしたいと考え、この記事にまとめさせていただきました。ぜひ、プラスチックリサイクルを行っていらっしゃる方にご覧いただきたいと思います。
当装置をお勧めする6つの理由
当社がお勧めする水処理装置には6つのお勧めする理由があります。
- 圧倒的に低いランニングコスト
- コンパクトで高い処理能力
- 優れた濾過性能
- 柔軟な対応力
- 充実したアフターサポート
- 多くの実績
以下で順に説明いたします。
1.圧倒的に低いランニングコスト
当社の試算では他社製品と比較して、約30倍ものランニングコストの違いがありました。(当社比)
その理由は下記のふたつにあります。
- 水の中の汚染物質を除去するフィルターの洗浄
- 劣化した活性炭の除去、新しい活性炭の塗布の自動化
空気清浄機をお使いの方ならご存知かと思いますが、定期的にフィルターを取り外して清掃する必要があります。また、表面の活性炭が劣化するため定期的に交換が必要です。
当社の水処理装置はフィルターの自動洗浄、活性炭の自動塗布によりフィルターのメンテナンス及び交換コストの劇的な削減を実現しました。
2.コンパクトで高い処理能力
濾過するフィルターの面積が大きいほど、処理能力は高くなります。しかし、フィルターの面積を大きくするとフィルター自体が大きくなり接地面積が多く必要になります。
しかし、当水処理装置で使用しているフィルターは非常にコンパクトなサイズにおさめられています。
こちらが実物のフィルターです。このサイズで10㎡の表面積があります。約6畳の部屋と同程度の表面積ですね。
こちらは実際に様々な設備で使用されている50㎡のフィルターです。一般的な2LDKのマンションの面積と同じぐらいですね。
ちょっと見にくくて恐縮ですが、下にパレットがおいてあるので比較しやすいと思います。かなりコンパクトであることがわかるでしょう。
フィルターを小型にする技術は、長年培ってきたノウハウの積み重ねによるものです。
このノウハウは、トンネル工事などで用いられる集塵機の製造によるものです。
トンネルの集塵機はトラックに積載したまま、トンネル内に搬入できる大きさに収めなければならないという制限があります。
コンパクトに作ることが必須条件なのです。そのノウハウが水処理装置にも生かされているのです。
3.優れた濾過性能
濾過のために微細な粉末活性炭を使用していることが特徴です。(場合により使用しない場合もあります)
粉末活性炭を使うと濾過能力は圧倒的に高くなりますが、すぐに詰まってしまって濾過できなくなります。そのためほとんどの水処理装置では粒状の活性炭が使われています。
では粒状の活性炭と粉末の活性炭ではどれくらい濾過能力が異なるのでしょうか。
農業ポリ(マルチフィルム)の洗浄をイメージした実験を行ってみました。
土を水と一緒に撹拌します。
こちらが粒状の活性炭で500グラムあります。
冷蔵庫や靴箱の中にいれる脱臭剤として使われる活性炭と同じようなものです。
これに対して1グラムの粉末活性炭はこの程度です。
500グラムの粒状活性炭で濾過したのが左で右は粉末の活性炭です。
左はどれだけ土が残っているのかわかりやすいように、凝集剤を添加し水に沈むようにしてあります。
500グラムも使っても粒状活性炭はほとんど濾過できていないのがわかるでしょう。粒状の活性炭を用いている他社製品と比べ、圧倒的に粉末活性炭は濾過能力が高いのです。
4.柔軟な対応力
一口に水処理装置といっても、使用する状況は千差万別です。除去すべき不純物の内容も異なります。
また、プラスチックリサイクルのスクラップは一つ一つが異なっており、それぞれ形状、材質、汚れの度合い、汚れの種類などが異なります。
これらの汚れに順応するためには、様々な水処理方法の組み合わせのパターンを準備していなくてはなりません。必ずサンプル水をいただきテストを重ね、処理方法の有効性を確認してから機器の組み合わせをオーダーメイドで個社ごとに検討します。
当メーカーは水処理装置だけではなく、世界に一つしかない独自の機器を開発を長年開発しており、様々なニーズに柔軟に対応できることが安心につながっています。
5.充実したアフターサポート
使う側として常に気にかかるのがアフターサービスです。
購入価格は安くても、その後のサポートが貧弱だと結局は稼働率が上がらず、損をすることになってしまいます。
当社としてはお客様に迷惑をかけるような製品を勧めることはできません。
保守契約を締結することで、データ記録装置で常にお客様の装置を監視、トラブルの際には24時間以内に対応可能な体制を整えています。
6.多くの実績
最後になりましたが多くの実績があるのもポイントです。
機材を提案すると「これまで実績はありますか?」と質問を受けます。高額な機材ですから実績がなければ不安になるのは当然です。
良い機材であっても日本国内での稼働実績がなければ、導入のハードルが高くなります。
工場や温浴施設などの一般的な設備での実績も多数あります。
また防衛省などの官公庁、発電所、製鉄所などで多くの導入実績があるため安心できるのも大きなポイントです。
原子力発電所の廃炉に伴う放射線廃棄物の除染・減容といった高度な技術が求められる分野、現在健康問題としてクローズアップされている有機フッ素化合物(PFAS)の除去など、他のメーカーで困難な課題をクリアしている実績があります。
一口にプラスチックリサイクル工場での水処理といっても、汚れの程度や成分、機器の構成が異なります。様々なニーズに対応できる柔軟性が、実績に裏付けられているため安心してお勧めできると考えています。
当水処理装置の独自技術とは
極限までコンパクトに設計されたフィルター
長年トンネルなどの集塵機で培ってきた技術による、コンパクトなフィルターが特徴です。
これにより、装置の小型軽量化を実現しています。
接地面積が小さくて済むこと、トラックで運んで設置できるため現地での組み立て作業がほとんど不要になるためイニシャルコストの削減にもつながります。
こちらが実物の10t/hの処理能力を持つ水処理装置ですが、10tトラック2台で運べるように構成されています。
自動的にフィルターを洗浄・活性炭を再塗布
冒頭で空気清浄機にたとえて、フィルターの掃除と交換のコストについて説明させていただきました。
水処理装置のフィルターは目詰まりすると清掃が必要になります。
また、使用されている活性炭は、運転し続けると微細な粒子を吸着する働きを徐々に失っていきます。そのため定期的にフィルターごと交換する必要が生じ、清掃と交換が大きなランニングコストとなっています。
これに対して以下の独自技術によりフィルターの交換を数年に一度に抑えられることが大きな特徴です。
- フィルターの目詰まりを検出して自動的に清掃を実施する
- フィルターの活性炭の自動除去及び自動塗布
この装置内でフィルターの洗浄、活性炭の膜の張り替えを全自動で実施するため、ほぼメンテナンスフリー化を実現、かつフィルターの購入コストを極限まで削減することができるのです。
他社製品と比較すると、数十分の1程度のフィルターメンテナンスコストに抑えることができます。
この機構により日本発明振興協会と日刊工業新聞社共催の発明大賞を受賞しています。
導入の流れ
テストをご依頼いただいた後、当社と調整後、所定の容器にて対象の水のサンプルを送付いただきます。
このテストは無料で行っていますが、送料及び容器はお客様にてご負担いただきます。
その後、水処理装置のミニチェア版を試作、汚染物質の除去性能を検証します。
その後はこの結果の提出、装置の構想の提案をさせていただきます。
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございます。
当社販売の水処理装置の優位性についてご理解いただけたことと思います。
とはいっても非常に高価なのでは?と思うでしょう。
しかし、水道代は大きなコストであるため、試算をすると意外に速く投資が回収できることに驚くかもしれません。
また、当社ファーイーストネットワークは補助金の申請のサポートなど含め、できる限り最小の投資で最大の利益を生み出す提案を行っております。お問い合わせいただければ幸いです。