ホテルの環境対策

ホテルの環境対策

仕事柄、よくホテルに泊まります。国内、国外問わずに宿泊しますが、ホテルの環境対策としてタオルやシーツを交換しないことを「エコ」と称していることがあります。

はっきり言って本当のところはよくわからないので、あくまで雑感を記したいと思います。ホテルの環境負荷については詳しくありませんが、ざざっとホテルの対策を見てみると、次の三つがメインでしょうか。

  1. 省エネルギー
  2. シーツ・タオルの交換省略
  3. アメニティの削減

1.省エネルギーについて

おそらくですが、ホテルなどが環境にかける負荷で一番大きいのは空調や照明などのエネルギーに関するものではないでしょうか。
照明をLEDにするなどは最も簡単で効果が高そうな気がします。電力などのエネルギーについてはグリーンエネルギーに変えることはあるでしょう大型のホテルであれば、発電と熱利用を同時に行うコジェネレーションなどは大きな環境負荷削減になるのではないでしょうか。

温泉などの温浴施設では多量の重油やガスが必要かと思いますが、そのような燃料にRPFなどの代替え燃料を使用するとホテルや温泉旅館があってもよいと思います。

昨今はRPF固形燃料が最大の紙業界で使用が減り、だぶついてきています。次のユーザーを開拓する必要があると思います。

2.シーツ・タオルの交換省略

シーツやタオルのクリーニングに使用する水や洗剤が環境負荷を与えるということで、ホテルの「エコ」と称していることに、「ん?」と思ってしまうのは僕だけでしょうか。

むしろ、ホテルの省人・省力化の側面が強いように思います。昨今の人不足を考えれば、シーツを交換しなくて済むのは、ホテル側にとって大きなメリットではないでしょうか。

スーパーホテルなどは、シーツ交換なしなら、料金を割り引くらしいです。エコの顔して、実は省力化を狙うより、省力化した部分をお客様に値引きで還元する。この方がフェアではないかと思います。

まあ、そう言いながらもホテルのエコ対策に従い、シーツ交換はしませんが。

3.アメニティの削減

東横インなどは、アメニティはホテルのロビーに置いてあり、必要なアメニティだけを持って上がるシステムです。ホテルのアメニティのほとんどが使い捨てであることを考えれば、個人的には良いことではないかと思います。

男性の場合、歯ブラシとカミソリを持っていけば使い捨てのアメニティは使わないで済みますね。

ホテルによっては、シャンプー、リンス、ボディシャンプーなどを小さなボトルに入れずに詰め替え用の容器から使うようなホテルも増えましたね。

総じて、省力化なら「省力化のために協力してください」と率直に顧客にお願いするほうが好きですね。

「エコのために」といいながら、本当の目的はコストダウンや省力化、というのはどうかと思います。

村井健児

株式会社ファー・イースト・ネットワーク 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業、三菱銀行(現三菱UFJ)にて法人融資、株式会社宣伝会議にて環境雑誌に関わる業務を経て、2002年からプラスチックリサイクル業界で経験を積む。
2006年株式会社ファー・イースト・ネットワーク創業。プラスチックフクラップ売買、再生樹脂ペレット売買、リサイクル用機械・プラントの輸入販売を行う。

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