新型コロナウイルスの外出自粛要請のなか、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
大学同期のラグビー部のキャプテンがインドから命からがら日本に帰国したのですが、1週間出社禁止らしく飲み会もできないとのこと。
じゃあ、ということでテレビ会議システムの「Zoom(ズーム」を使って飲み会の幹事を名乗り出てみました。
というのも、先日Zoomでのミーティングに初めて参加したのですが、そのストレスフリーなコミュニケーションにびっくりしたことと、Zoomで飲み会をする人が増えているとネットの記事で読んだので、「是非試してみよう」と思った次第です。
Zoom飲み会の簡単な手順と、飲み会利用のメリットとデメリットを書きたいと思います。
1.Zoom飲み会の開催手順
まず、Zoomで幹事はアカウントを作り ます。アカウントを作りますと、幹事はミーティングルームを開くことができます。このミーティングルームのアドレスを参加者に知らせます。当然ながら飲み会開催の日時と共に、ミーティングルームのアドレスを伝えるのが良いでしょう。
これで準備は終わりです。あとは、不慣れな人のために15分くらい前からミーティングルームを開けておいて、参加者の接続を待ちます。参加者は何をするかと言いますと、知らされたアドレスをクリクすると、「ミーティングに参加する」というボタンがありますので、それをクリックするだけです。
画像の出し方や、音声の出し方など、PCや携帯でやや違うようなので、幹事は少しの間飲み会前に一緒に調整に付き合ってあげるとよいでしょう。
そこまで難しい調整ではありません。50歳の初めてZoomを使うオッサン11人が全員割とスムーズに参加できました。
繋がったあとは、単に飲むだけです。コミュニケーションは非常にスムーズで、ストレスはありません。初めて使う方はZoomが40分に一度回線が切れます。3-回ほどするとZoomから勝手にアップグレードされて、回線が無制限につながるようになりました。
2.Zoom飲み会のメリット
1)海外の仲間と飲める
全員が自宅からネット接続して参加しました。合計で11名が参加しました。パソコンの画面であれば、全員の顔が見えます。携帯の場合は、1画面に4人の画像が表示されます。
日本国内はもちろん、上海、パリの駐在がいますので、彼らも参加することができました。これはやはりネットの力ですね。
パリや上海も外出が自由にできませんので、ストレスがあるなかで、大学の同期と自宅で飲み会ができるというのは、気分転換になったと思います。
2)安い
何といっても、飲み物は自分で買った缶ビールや焼酎、ワインなど。かなりの酒豪でもお酒にかかるお金はたかがしれてます。おつまみも、ほとんどみんな乾きものをボリボリと好き勝手に食べているだけ。これも大したお金ではありません。
私に関しては、自宅にあったウイスキーボトルからダブルを2杯、買ってきたハイボールを1缶飲んだだけです。これが、お店をとって都心で集まるということになれば、かるく5千円は超えるでしょう。
3)2次会、3次会がない
帰ろうと思っていても、つい誰か行くとなると2次会や3次会に参加してしまう私としては、ネット飲み会の場合2次会や3次会で遅くなるいうことがないのはありがたいことです。まあ、通常2次会や3次会のほうが1次会よりも高いですからね。
4)終電がない
すでに自宅にいるわけですから、終電を気にする必要がありません。帰る心配や、酔っ払ってカバンや財布、携帯を電車に忘れるというリスクもまったくありません。ゆっくりとくつろいで飲むことができるのです。
5)家族紹介ができる
大学時代の仲間なので、家族をお互いによく知っています。旦那が飲んでいるときに、奥様やお子さんが画面に登場して少しお話をするというようなことが各家庭にありました。
お子さんたちも大きくなってきますとなかなかお会いすることもなくなっていましたが、Zoomで自宅飲みなら気軽に顔を出せるわけです。
6)家庭での力関係がわかる
それぞれが自宅で飲んでいるのですが、最初はいいとして2時間も過ぎてきますと、家族から「うるさい!」とクレームがちょくちょく入るようです。
完全に自室でネットに繋いでいる人はいいのですが、リビングなどで接続している人は家族の日常の会話の邪魔になります。
私が実施した参加者のなかだけで見たところ、奥様からのクレームが1-2名、(おそらく)娘さんからのクレームが2名ほど。クレームを受けた参加者はだいたいその後は無言になります。
7)チャットを同時に進行できる
チャット機能もついています。言葉では切り出しにくいことや、メインの話題でないことをそこに打ち込んで、メインの画面の話題を邪魔することなく会話をチャット上でできます。
3.Zoom飲み会のデメリット
1)終電がない
これはメリットでもあるのですが、実は早く帰りたいときなどに口実として使っていた「終電がない」と言って退席することができません。
2)終わり方が難しい
終電もなく、すでに自宅にいるため終わる理由がなかなかありません。したがいまして、気の置けない仲間との飲み会ほどダラダラといつまでも続きます。
3)家族に気を遣う
意外と自宅のどこでZoom飲みするか難しいところです。家族が協力的でないと、一人になれる空間、かつネット環境が整っていないといけません。リビングなどで参加していたメンバーはクレーム率が高かったように思います。
4)会話がごちゃごちゃする
11人も集まりますと、誰が誰に話しかけているのかわからなくなるときがあります。通常の飲み会であれば、11人もいれば、2-3グループに分かれて会話することになると思いますが、それができません。そのかわり、チャット機能がついているので、そちらで平行してチャットはできます。
<結論>
メリットとデメリットがありますが、遠くの仲間(取引先)と離れたまま、フェイストゥフェイスに近い感覚のコミュニケーションがとれるのは、デメリットを差しいても余りあるメリットがありました。
Zoomは今後、仕事でもプライベートでも私たちのコミュニケーションに変化をもたらす可能性を感じました。
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