プラスチックリサイクルビジネスの営業5つの切り口とは?

プラスチックリサイクルビジネス

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プラスチックリサイクルビジネスを始めようという方に対して営業のキッカケというのはどうやって作っていったらいいのかを書いてみます。

別のページでプラスチックリサイクルビジネスでは営業が非常に重要だというお話をさせていただきました。なぜかと言いますとプラスチックリサイクルビジネスというのは販売の営業とは別に、原料の仕入の営業をしなければならないためです。

普通のビジネス、食堂とかレストラン、通常の製造業でも、増産をしようと思ったら普通は製品ための原料というのは通常であればオーダーすれば買えます。あとは増産のために従業員を増やすなどの対応は必要ですけれども。

一方、プラスチックのリサイクルビジネスというのはこの原料が限られています。スクラップ原料、工業端材というのは生産しているわけではないのです。

生産の中で副資材として限られた数量しか出てこないのです。しかもその排出している工場は委員会か何かを設けて、そのスクラップをいかに少なくて済むようにするか血眼になって考えているのです。なるべくスクラップを出さないように出さないように努力しているのです。しかし、そんなに努力しても、それでもわずかに出てきたのがそのスクラップというわけです。スクラップは決して増産されることがないのです。

これを確保していかなくてはならないというところで非常に仕入れの営業が大変なのです。では仕入のための営業を、どういうきっかけで始めていくかという本題です。

この先ははっきり言ってちょっと面白くないかもしれないです。

なぜなら営業に王道は全くありません。業種は関係ありません。普通の他の業界の営業マンと全く同じなのです。

リストを作成してアポイントを取って訪問

まず自分が決めた業界、自動車業界なのか家電関係の業界なのか物流なのか食品なのかわかりませんが、何か一つ業界を決めたらその工場にスクラップを確保するための営業に行かないといけません。地域や業種でリストを自分で調べて作ったり、協会の名簿を利用するかもしれません。
インターネットで全部調べ上げるかもしれません。そのリストに従って、一軒一軒電話してアポイントを入れて、アポイントをとって車で行って訪問するわけです。
そこで先方の状況を伺い、こちらができること(あとできないことも)提案するわけです。非常に地道で、普通のこと粛々とやらなければならないわけです。

知人に紹介してもらう・過去の取引先に紹介してもらう

それからこれも他の業界と同じですけれども、知人の紹介やあるいは過去の取引先を紹介してもらって訪問するということもよくありますね。自分がいきたい業界にたまたま友達が勤めている、あるいは誰かを知っている、知人がいるなど、そういうツテを使ってアポイントを取って訪問するわけです。

それから過去取引先があった時、自分の訪問していた会社こういったところにも「久しぶりです」と電話をかけていくわけです。こういうことをやりながらやっていくわけです。

飛び込み営業をやってみる

もう一つ、営業で割と代表的な古典的なやり方であるやり方が飛び込み営業です。
車で走っていって、アポイントなしでピンポンと飛び込んでいくわけです。工場ですから事務所に入って受付に行って冷たい視線を浴びながら「プラスチックリサイクル買取をするものです」と入っていって「ご担当者に会えませんか」ということを依頼するわけです。

実を言うと私は飛び込み営業が結構好きで、意外とこの飛び込み営業でお客さんを取ったというのは多い方かもしれません。未だにそのお客さんと続いています。

ただし、いつまでもいつまでも飛び込み営業をやっているのはやはり効率はあまり良くないのです。たまにとんでもないラッキーな扉が開くこともあることはあるのですが、効率が良いか悪いかと言えば、あまり良くはないです。

プレスリリースを使ってみる

であればどうするかというと、私の場合はもうかなり長い間やっていませんが、メディアを使ったりしました。プレスリリース出して、まず自分の会社が人目に触れるようにする。そこから問い合わせをもらうようにそういう方向に持っていったこともありました。

メディアの利用は非常に効果的でした。飛び込み営業では相手にしてくれないような大手の会社からも向こうから電話がかかってきました。

その代わり、問い合わせが来た時に、体制であったり、実際のサービスの内容をきちんと整えておかないと、問い合わせが来ても「なんだこれは?他と何もかわらないじゃないか」という内容では続きません。

それなりの組み立てをして、準備をした上でプレスリリースをかけていくという事が大事だと思います。

展示会に出展してみる

あとこれも古典的といえば古典的ですが、少し費用がかかるのですが展示会に出展するというのもこれも一つのやり方かなと思います。ただプラスチック買い取りますと展示会で出展していてもあまり効果はないかもしれないので、やはり何か目玉になるサービスみたいなものがあった方がいいでしょう。

ということでプラスチックのリサイクルビジネスの営業というのは、普通の営業となんら変わりません。

✅ リストを作って一軒一軒アポイントをとって訪問する

✅ 知人に紹介してもらう・過去の取引先に紹介してもらう

✅ 飛び込み営業をやってみる

✅ プレスリリースを使ってみる

✅ 展示会に出展してみる

考えられるあらゆることをやってきっかけを掴んでアポイントを取り、そこで提案をしていくということが大事です。

これがどうしても嫌だ、あるいは大企業などで資金が豊富にあるという場合はもう一つやり方があるとすれば、法律の中で定められたリサイクルの枠組みの中のプレーヤーになるというのも考えることはできます。

例えば容器リサイクル法というものがありますけれども、そのためには容器リサイクル協会の審査を受けたきちんとした工場を建てなければならないわけです。
それは1,000万円や2,000万円ではできないわけです。1億2億でもできないわけです。ひょっとしたら10億以上のお金がかかる可能性があるわけです。そういったお金の投資をする余裕のある会社であれば容器リサイクル法、家電リサイクル法、自動車リサイクル法、資源循環促進法こういった法律の枠組の中に入っていく、その中でプラスチックリサイクルを安定的に確保していくという方向を目指してもいいかもしれません。

そこに入れば絶対に確保できると私は言っていないです。入ればはいったでそこでのいろいろなプラスチックの材料の取り合いというのはあるのですが、けれども先ほど言ったようなリスト化して一軒一軒どぶ板営業するというようなことではなくなります。大企業向けには法律の枠組みの中のほうが馴染むかもしれません。

ということで、プラスチックリサイクルビジネスに参入しようかなと思った会社がどういうふうに営業を始めていくのだろうか、ということをお話ししました。

全く他の業種の営業と変わらない、言ってみればどぶ板営業しかありません。というのが一つの結論になってしまいます。(期待した方すみません💦)

私はどぶ板営業組です。私も営業頑張りますので皆さんもがんばりましょう。ありがとうございました。

村井健児

株式会社ファー・イースト・ネットワーク 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業、三菱銀行(現三菱UFJ)にて法人融資、株式会社宣伝会議にて環境雑誌に関わる業務を経て、2002年からプラスチックリサイクル業界で経験を積む。
2006年株式会社ファー・イースト・ネットワーク創業。プラスチックフクラップ売買、再生樹脂ペレット売買、リサイクル用機械・プラントの輸入販売を行う。

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