NPOセカンドハーベストジャパンのチャールズ・マクジルトン氏の講演を聴く機会がありました。
フードロスを減らし、食料を必要としている人に届ける。
非常にシンプルですが、あまり日本では普及していないフードバンクを20年以上運営してきた氏のお話は、行動をしてきた人が持つ迫力と真実に満ちていたように感じました。
聞けば、元アメリカ海軍として横須賀に駐留したことが日本とのきっかけとのこと。 その後、アメリカの大学に戻って勉強したあとに日本に移住してきたそうです。 そのなかで、日本の日雇い労働者の街に住んだり、自ら一年間ホームレス生活をするなかで、どのような支援が必要なのかを探り、実現してきたということです。
その数量は企業規模にすれば20~30億円くらいの売上をあげる会社のオペレーションと同じくらいの規模と推定します。
氏によればアメリカに比べると比較にならないほどフードバンクは少なく、現在東京には23ヵ所。(ニューヨークには1100ヵ所) 少なくとも75ヵ所に増やさなければ、通過点の10万人に食事を配ることができないとのこと。
質疑応答のなかで、彼は、今一番この活動に必要なリソースとして1に人材、2つめに資金をあげていました。 人材のなかでもドライバーが最も不足しているという。
普通の運送業で給与を支払う条件でもドライバー確保に苦労しているというのに、NPO法人でかつ、ボランティアのドライバーを確保するなど、どれだけのご苦労かと思いました。
総じて、フードロスの活動としては規模や質、決め細やかさにおいて国内一番ではないでしょ
うか。 また、このような活動を氏が継続して行っているのは、日本で奥さまが子供を出産するときに赤ちゃんが大手術を受けたそうですが、なんと無償だったそうです。 彼は、そのことについて大変感謝しており、この活動には恩返しの側面もあると言いました。 日本の素晴らしい医療のセーフティネットを食料でも実現したいという気持ちを語ってくれました。
それにしても、どうして日本人でなく、海の外から来たアメリカ人が手掛けているのだろうか。
誰かいなかったのだろうか、、、
コメント