先日、ユニクロの環境対応について記事にしました。そのなかで、衣料を回収してリサイクルする試みを店舗で行う様子を見てみました。
印象としては、(たぶん)衣料品のリサイクル業者に丸投げの企画だなと思われる内容でした。
しかし、考察はそこで止まってまして、ファストファッションが衣料リサイクルに与える影響という観点で考えることはありませんでした。
今回、そんな記事を見つけましたので、例によって個人的な雑感を。
まず、今まで気にしたことがない観点で数字がありました。
2000~15年まで、世界の人口は2割増えただけだが、衣服の生産量は2倍に増えた。安価な「ファスト・ファッション」が人気を呼んだためだ。価格が安いため、買った服を着る回数は2015年までに平均で3分の1減ったという。その年に世界全体で捨てられた衣料品は、49兆円以上に相当する。
確かに、ファストファッションで私も服を買いますが、なんとなく着る回数もそれほど多くない内にヨタッてきて、処分ということが多いように思います。
買った服を着る回数が1/3とは!
衣料品についてなんという使い捨て(に近い)消費感覚になってしまったのでしょうか。
参考記事:リサイクルコットンTシャツを買ってみた
要は、古着ビジネスで集めている古着の質も落ちてきているということのようです。
古着ビジネスは全体のわずか5-10%しかない、
上質の古着でビジネスが成り立っているそうです。
この部分が揺らいでくると、古着ビジネスは成立しなくなるようです。
ふと考えてみれば、メルカリなどWebでの売買が自由にできるようになったのも、古着ビジネスに良質な衣類が集まらなくなる理由になるような気もしますね。
一方のリサイクルビジネスが発展すると、別のリサイクルビジネスが打撃を受ける。トレードオフの関係がある可能性、ありますね、、、
とにかく、ファストファッションより、良質な衣服を選んで末永く着るということを意識したほうが良いのだと認識を新たにしました。
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