ミニストップのレジ袋削減対策、頭いい!

コンビニのレジ袋削減の話を聞く度に、レジ袋をゴミ袋にしている地域(家庭)もたくさんあるのだから、プラスチックの総量はかわらないんじゃないか?と常々疑問に思っておりました。そんなところに、このアイデアは面白いなと。

千葉市とミニストップは2日から、同市の指定可燃ごみ袋(10リットル)をレジ袋として販売する実証実験を始めた。買い物袋をそのままごみ袋に転用してもらうことで、レジ袋の総量を抑え、プラスチックごみの削減につながるか検証する。

レジ袋を最初からゴミ袋仕様にしておいて、使い終わったらゴミ袋として使用するというものです。
よく考えると、今現在レジ袋をゴミ袋として使用している家庭だけを見ると、使用するプラスチックの量に変化はありません。
異なるのは、レジ袋を「1枚8円で購入する」ということです。これは家庭がごみ処理のコストを負担するということと、レジ袋を使用するにはコストがかかるという意識を植え付けることができると思います。
無料でもらったレジ袋を無料でゴミ袋として利用するのではなく、費用を負担するのが当たり前という意識を持ちやすいのではないでしょうか。

また、有償で買った「ゴミ袋」ですからその辺に棄てる人もいなくなるでしょう。雨で川に流れ、海流れて海洋プラスチックごみとして漂流するリスクも減るのではないでしょうか。

と言いながら、実は私が住む川崎市には自治体のゴミ袋がなく、我が家でもレジ袋をゴミ袋として流用しています。もちろん、有償化になった場合には気持ちよく支払いしたいと思いますが、先日書いた記事(自治体ごみ袋にまつわる業界の闇とは、、、)にもあるとおり、適正な運用をしてもらいたいものです。

村井健児

株式会社ファー・イースト・ネットワーク 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業、三菱銀行(現三菱UFJ)にて法人融資、株式会社宣伝会議にて環境雑誌に関わる業務を経て、2002年からプラスチックリサイクル業界で経験を積む。
2006年株式会社ファー・イースト・ネットワーク創業。プラスチックスクラップ売買、再生樹脂ペレット売買、リサイクル用機械・プラントの輸入販売を行う。

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