
ケミカルリサイクル|異物除去ガイド
ケミカルリサイクル原料の異物除去
混入率で対策はどう変わる?
紙・PETの混入率1%・7%・15%を境に、手動スクリーン交換→レーザーフィルター→FCSグレードへと対策は変わります。
レーザーフィルターFCSグレード(強制清掃ピストン)
こんなお悩みありませんか?
ケミカルリサイクル原料の異物、こんな壁にぶつかっていませんか?
紙やPETの混入は、反応炉の手前で対策しないとトラブルの原因になります。
配管の詰まりPETが熱分解でテレフタル酸を生成し、熱分解ガスの配管が詰まってしまう
紙の炭化混入紙が熱で炭化し、細かくなって製品側に混入してしまうことがある
選別だけでは限界比重選別・光学選別を経ても、貼り合わせフィルムなどの異物はある程度残る
清掃頻度の増加異物量が多いと、フィルターの目詰まりで清掃の手間が増えてしまう
混入率で変わる3つの対策
紙・PETの混入率、どこから設備投資が必要になる?
目安は次の3段階です(現場の運用実感にもとづく弊社の経験則)。
1%
以下RATIO
以下RATIO

手動のスクリーン交換で対応可能
押出機(原料を溶かして押し出す機械)のフィルタースクリーンを、定期的に人手で交換するだけで運用できる範囲です。
✓ 設備投資不要、既存ラインの運用でカバー可能
1〜15%RATIO

レーザーフィルターが必要
手動でのスクリーン交換では清掃頻度が追いつかなくなる範囲です。詰まった異物を自動で掻き取るレーザーフィルターの導入が現実的な対策になります。
✓ 220〜230℃設定でPET・ナイロンを捕捉
7%
以上RATIO
以上RATIO

強制清掃ピストン付きのFCSグレードが必須
アルミ箔などこびりつきやすい異物を含む場合、標準グレードでは目詰まりの間隔が短くなりがちです。ピストンでフィルターの穴を強制的に清掃するFCSグレードが対応します。
✓ 清掃を自動化しライン停止の頻度を抑制
仕組み
レーザーフィルターは、紙とPETをどうやって見分けて捕捉する?
素材ごとの溶ける温度の違いを利用しています(PS=ポリスチレン原料、加工温度230℃前後の場合)。
| フィルター設定温度 | PET・ナイロンの挙動 | 適したケース |
|---|---|---|
| 220〜230℃ | 溶けきらず、捕捉されやすい | 異物の捕捉を優先したい場合 |
| 250〜260℃ | 溶けて、そのまま通過する | 歩留まり(製品としてできあがる割合)を優先したい場合 |
紙の除去は、フィルターの面積の大きさもポイントです。面積が広いほど圧力上昇が緩やかになり、温度上昇も抑えられるため、捕捉した紙が炭化しにくくなります。
FENが取り扱う設備
レーザーフィルター、標準グレードとFCSグレード
混入率・異物の性状に合わせて選べます。
混入率1〜15%程度向け
FIMIC レーザーフィルター
標準グレード

- 220〜230℃設定でPET・ナイロンを捕捉
- フィルター面積が大きく圧力上昇を抑制
- 紙の除去を得意とする設計
混入率7%以上向け
FIMIC FCSグレード
強制清掃ピストン搭載

- ピストンでフィルターの穴を強制清掃
- アルミ箔などこびりつきやすい異物に対応
- 清掃頻度を抑えライン稼働率を維持
数字で見る異物除去の目安
混入率の分岐点はここ
1%以下手動スクリーン交換で対応可能
1〜15%レーザーフィルターが必要な範囲
7%以上FCSグレードが必須な範囲
220〜230℃PET・ナイロン捕捉の目安温度
※ 数値は現場の運用実感にもとづく弊社の経験則です。原料の性状や設備構成により変動します。
よくある質問
異物除去についてよくある質問
Qなぜ比重選別・光学選別だけでは異物が残ってしまうのですか?
ナイロンとPET、PPとPETなどを貼り合わせたフィルムは複合素材のため、比重選別・光学選別のどちらを通しても判定されにくく、ある程度は残ってしまいます。
Qレーザーフィルターは紙とPETをどうやって見分けているのですか?
素材ごとの溶ける温度の違いを利用しています。設定温度を220〜230℃にするとPET・ナイロンは溶けきらず捕捉されやすくなり、250〜260℃まで上げるとPETは溶けて通過するようになります。
Q混入率が7%を超えたら、必ずFCSグレードが必要ですか?
目安として推奨していますが、アルミ箔など特にこびりつきやすい異物を含む場合はなおさら効果を発揮します。原料の性状によって最適な選択は変わるため、個別にご相談ください。
Q紙が炭化して製品に混ざってしまうのを防ぐには?
フィルターの面積が広いモデルを選ぶことがポイントです。圧力上昇が緩やかになり、温度上昇も抑えられるため、紙が炭化しにくくなります。
ケミカルリサイクル原料の異物除去について相談する
混入率や原料の性状に合わせた最適な設備構成をご提案します。お気軽にお問い合わせください。

