ホットカットに向かない樹脂はこれだ

ホットカットが増えてきました

一昔前に比べまして、ホットカット方式のペレタイズがだいぶ増えてきました。

ホットカットのメリットのひとつである、「省人化」もあるのでしょうか。

ストランドに対する品質上の安心感を優先させるバイヤーも未だに存在しますが、本当に信頼できるリサイクル工場が毎月安定した材料を加工している場合においては、ホットカットだろうがストランドだろうがほとんど関係ないと思います。

ホットカットのシステムも昔より進んでおり、刃の調整などは誰が行ってもできるようになってきました。
ホットカットは今後も少しづつ増えるのではないでしょうか。

参考記事:ホットカットとストランドカットの違い

ホットカットに向かない樹脂もある

とは言え、どの樹脂でもホットカットできるかというと、そうではありません。
ホットカットは、ダイスの上を回転刃が回転しながらカットしていく方式です。

そのカットされて飛ばされたペレットを水で流して冷却していきます。
この時に、樹脂が非常に伸びやすい樹脂だと、刃がカットしたときに切り切れずに、繋がってしまう場合があるのです。

このような場合はホットカットよりもストランドカットで加工をしたほうが良いと思われます。

ホットカットに向かない樹脂

一般的に汎用樹脂であれば、だいたいホットカットは可能ですが、大雑把に言いますと難易度は以下の通りになります。

汎用樹脂全般(やりやすい) < PP < PET(ホットカット難しい)

更にもう少し詳しく解説しますと、

汎用樹脂全般 < PP(MI1-30) < PP(MI30以上) < PET

ヨーロッパ製の押出機などはPETのホットカットもできるようですが、例えば、弊社が取り扱いしている台湾製ですとPETは難しくなります。
PETに関しては、ストランドカットを推奨しています。
また、一般的にPP樹脂はホットカットは(PE系よりは)難しいと言われています。
弊社の納品先ではMI30以上のPPをペレタイズは問題ありません。

しかし、PPのMI30以上の樹脂に関しては台湾POLYSTARの公式見解ではホットカットをお勧めしていません。

メーカーの公式見解としてはお勧めしていませんが、ユーザーの工夫のなかで、PP樹脂のMI30以上をペレタイズしているケースはございます。あくまでも、公式見解では「おすすめしない」ということです。

一方で、PPのMI1-30のメルトが低いPPについてですが、ホットカットはできないと言っているメーカーがあるようですが、台湾POLYSTARでは全く問題なくペレタイズ可能です。

メーカーによっても違うので確認が必要ですね。


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