以前はコンタミがない工業端材がリサイクルの中心でした。工業端材は使用されるプラスチックの3~5%の割合で、残りの95%のプラスチックはリサイクルされてきませんでした。
しかし、容器リサイクル法、家電リサイクル法などが拡充され、資源循環の流れのなかで、この残り95%のプラスチック(市場回収品)のリサイクルを試みる会社が増えています。
消費者が使用した「使用済み」のプラスチックをいかにリサイクルするかがポイントなのですが、その最重要ポイントは、使用済みプラスチックのリサイクルで付着した汚れの洗浄です。
そこでプラスチック洗浄ラインが必要になるわけですが、洗浄ラインにも様々なメーカーがあります。
当社がお勧めするのがドイツのWIPA社の洗浄ラインです。
WIPAプラスチック洗浄ラインが他社とは違う7つの理由
30年の歴史のなかで200ラインを設置し、EU内を中心に高いシェアを獲得しています。
※シェアの根拠については守秘義務契約を結んだ後でご説明させていただきます。
他社の洗浄ラインに比べ、50~75%ライン数を減らすことができます。(スクラップの状態によります)
機器の洗浄効率がよく、機械点数が他社比で少ないのが特徴です。
※なぜ効率がよいのかは、個別お打ち合わせ時にお知らせします
消費電力・水の消費量削減を様々な独自機構により実現しています。特に乾式洗浄機の導入により水の消費量の削減に大きな特徴があります。
※機構の詳細については守秘義務契約を結んだ後でご説明させていただきます。
30,000㎡の広大なテストセンターに専属の担当者を4名常時配置し、あらゆるテストに対応が可能です。また、テストセンターで担当者へ導入のトレーニングを行なうこともできます。(有償です)
VRで実際の視野を共有しながらサポートを行うことができます。
広大な工場には十分なスペアパーツが備蓄されております。
すぐに発送できる態勢が整えられています。
TYPE MDは湿式洗浄だけでなく乾式洗浄、脱水にも使用することができる1台で3役の機種です。
洗浄の用途によって使い分けることが可能です。
WIPA社では、この予備洗浄機、高速洗浄機、脱水機、湿式選別機、減容機を自由に組み合わせて他社よりも少ない機械点数で廃プラに合わせた洗浄を実施します。
WIPAプラスチック洗浄ラインの適用例
- 容器リサイクル工場の洗浄ライン
- 農ポリ洗浄ライン
- フレコン洗浄ライン
- 硬質プラスチック洗浄ライン
- WEEEマテリアル洗浄ライン
など様々な用途にお使いいただけます
Q&A
- 日本語でのサポートは可能ですか?
→ もちろん可能です。当社がサポートさせていただきます。 - 故障などの修理対応は日本でありますか
→ 弊社が責任を持って対応いたします - マニュアルは日本語ですか?
→ 日本語マニュアルをご提供いたします - 指導はありますか
→ 日本での設置時の運転指導に加え、ドイツのトレーニングセンターでの研修も可能です - 排水処理について提供できる製品はありますか?
→ 当社が自信を持ってお勧めする排水処理システムがあります。詳しくはこちらを御覧ください。
WiPA プラスチック洗浄ラインの構成例
- 破砕機:使用済みプラスチックを30mm以下に破砕します
- 磁力選別機:金属などの混入は機器にダメージが加わるので、取り除きます
- サイロ:破砕されたプラスチックを次の工程に定量で送り出します
- プレウォッシュ機:付着した汚れを予備洗浄します
- 摩擦洗浄機:高速に回転するスクリューが摩擦で洗浄します
- 湿式比重選別機:比重の重い材料を沈め、浮いた樹脂をリサイクルします
- 脱水機:洗浄水を分離して水分率7-10%程度に落とします
- 定量供給機:次工程の減容機に定量で材料を供給します
- 減容機:高速で回転するブレードが樹脂を半溶融させて減容・乾燥させます
- 粉砕機:減容された樹脂を細かく粉砕します
- 粉体分離器(ジグザグ):粉砕加工時に生じた粉体を分離します
- フレコンステーション:材料をフレコンで梱包します
クリックするとそれぞれの機器にジャンプします。
サイロ(サイロ タイプS)
前後の材料のバッファータンクとしての役割を果たします。
大量に破砕処理をしてもバッファータンクがあれば、下流工程には定量で材料を流してくれるので、下流の処理を安定させることができます。
洗浄ラインには様々な機器が結合してラインとして機能しますが、機械と機械の間の処理量が常に一定というわけではありません。
機器間の処理量に差があるときや、材料供給に波があり一定でないと、ラインは停止する可能性が高くなります。
しかし、このようなバッファータンクがあることで、その波を吸収して一定量を処理し続けることが可能になります。
プレウォッシュ機
高速摩擦洗浄を行う前の予備洗浄を行います。
下部に水が溜まっている部分に材料が投入され、重い比重の砂、泥、金属などの一部を落とすことができます。
そこからスクリューコンベアで上部に上がりながら汚れた水を落として「予備洗浄」を行います。
スクリューコンベアは通常のスクリューなので、次工程のような摩擦洗浄ではありません。
WiPa プレウォッシュ(湿式比重選別機) タイプ EWS / DEWS / WSSTの詳細説明ページ
摩擦洗浄機(フリクションウォッシャー タイプFW)
高速で回転するブレードが材料を摩擦で洗浄します。横から水を注入することができ、材料を水と摩擦で洗浄します。
WiPa フリクションウォッシャー タイプFWの詳細説明ページ
湿式比重選別機(タイプ EWS / DEWS/ WSST)
水で満たされた水槽で、比重の重い材料と軽い材料を分別します。
材料が投入されると、重い比重の材料や異物は水槽の下に沈み、スクリューで排出されます。
軽い材料は浮いたまま進み、次の工程に移ります。
WiPa プレウォッシュ(湿式比重選別機) EWS / DEW / WSSTの詳細説明ページ
洗浄脱水機(遠心分離式脱水機タイプMD)
内部で高速で回転するブレードが、材料についた水分を遠心力で分離します。
内部はパンチングメタルのメッシュがあり、水や細かい異物(泥、砂、汚れ、紙、ほか)も一緒に排出されます。
脱水以外にも更に2つの機能があり、目的に応じて使い分けることができます。
<Wipa MDの役割>
1)脱水機:洗浄された材料に含まれる水分を脱水できます 2)分別機:材料の細かい異物を分別できます 3)乾式洗浄機:乾いた材料を入れて、表面の砂、泥、汚れを除去できます |
減容機(プラスチック減容機 タイプPC)
水分が5-10%になった材料(スクラップ)を高速で回転するブレードに供給して、摩擦熱と剪断熱で溶融固化します。
大量処理が可能なグラッシュ機です。
最小だと80kg/hの処理から、 4,000kg/hの大量処理の大型タイプもあります。
その他の製品
上の図には含まれていませんが、WiPa社はプラスチックを含め様々な材料を減容できるマシンを販売しています。
圧縮減容機
強い圧力で回転するローラーがメッシュに材料を押し付けます。材料がメッシュを通過するときの摩擦熱で溶融し、ペレット化されて排出されてきます。