ラミネートフィルムはコーヒー、スナック、クッキー、ナッツ類(ピーナッツ、ピスタチオ、アーモンドなど)などの食品包装に最適です。
その理由は湿度、酸素、におい、光から保護する働きに優れているためです。これらの要因は包装された製品の劣化を早めたり、腐敗させたりします。
ラミネートフィルムは積層フィルムともいい、異なる素材を重ね合わせて作られるフィルムです。複数の素材を重ねることで、食品を保護するのです。
アルミホイルは湿度、酸素、におい、光を遮蔽する能力が高いのですが、物理的な強度が低い特徴があります。このアルミホイルにポリエチレン(PE)、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)などの樹脂を貼り合わせると、引っ張ったりしても破れにくくなります。
また、ポリエチレンは熱で密着するので、口を密閉することもできます。
ラミネートフィルムに加工するためのPEなどの樹脂には、高い品質が要求されます。
- 厚みのばらつきが許されない
厚み誤差は±5%を超えるとトラブルが起こりやすくなります。
厚みにばらつきがあると、印刷やアルミホイルとの積層工程でシワができてしまうといった問題が起こります。 - フィッシュアイやピンホールが許されない
フィッシュアイ:樹脂が部分的に溶け切らずに、微細な突起ができてしまうことがあります。
ピンホール:針で突いたような小さい穴ができてしまうことです。
フィッシュアイに関していえば実用上問題はないものの、一つでもあると、不良品とみなされてしまうこともあります。また、ピンホールは包装している製品が食品であるため絶対に許されません。
設計と簡便性
共押出インフレーションフィルム成形機は、ラミネーションフィルム製造の基盤となる機材です。
POLYSTARは、ラミネートフィルム製造に要求される厳しい品質を保証するために機械を設計しています。
POLYSTARのインフレーションフィルム成形機には、フィルムの品質を向上させるために、以下のような設計が採用されています。
- 特殊なスクリューの設計:お客様のご要望に応えスクリューを改良しました。良好な材料の混練により均質な品質のフィルムが得られます。
- 台湾製エアリングとダイヘッド:精密な制御、高い生産能力は従来機と比べてもはるかに改善されています。厚さの制御の精密さと生産性の高さに優れています。
- スタビライザー(丸型):生産工程でフィルムが傷ついたり、跡がついたりしないように保護します。
- ラインスピードコントロール:異なるステージ間の速度を精密に制御するための改良された巻取機です。
プラスチックフィルムの厚みを自由にコントロールでき、高品質なプラスチックフィルムロールの生産が可能です。
推奨するインフレーション成形機
ラミネートフィルムを製造する場合、POLYSTARは以下を推奨します。
Bi-X 55-55-1500 AB 共押出 | Tri-X 55-65-55-1700 ABC 共押出 | |
押出機の数 | 2 | 3 |
レイヤー | 2 | 3 |
生産能力※ | 90~160kg/時 | 180~300kg/時 |
最大幅※ | 1600 mm | 2400 mm |
※機種、材質、幅、機械のオプション装置により異なります。
ラミネートフィルムの生産では、用途に応じていずれかを導入することをお勧めします。
どちらを用いても高品質なフィルムを製造することが可能です。
また、POLYSTARでは、お客様のご要望に応じた機械のカスタマイズも承っております。
また、高品質なフィルムが得られるだけでなく、コスト削減の面でもご満足いただいています。POLYSTARのインフレーションフィルム成形機は世界中で稼働していることが、広くご支持頂いている証拠と自負しております。