BOPPフィルムとは？
BOPP(二軸延伸ポリプロピレン)とはBiaxially Oriented Polypropylene Filmの頭文字で、ポリプロピレンを原料とし、縦横方向に引き伸ばして製造された樹脂フィルムです。
優れた特性があるため、現在では最も広く使われるフィルムの一つとなっています。
BOPPフィルム
BOPPフィルムの主な利点
- 光沢に優れ透明度が高いため、仕上がりが美しい
- 静電気を帯びにくい
- 印刷や糊付けといった加工が容易である。
- 水分の影響を受けず、環境変化によるシワや収縮がない
- リサイクル可能
このような優れた利点があるため広く利用されているのです。
BOPPフィルムの代表的な使用用途
-
- ラミネートフィルム
-
- シャツ袋
-
- ビニールテープ
-
- 生鮮食品袋
その他、ガムやヨーグルト、アイスクリーム、タバコの外袋などにも使われています。
BOPPフィルムは、無地のものと印刷を施したメタライズドBOPPフィルムの2種類に大別されます。
どちらも食品包装のカテゴリーで広く使われていますが、両者のリサイクル方法には若干の違いがあります。
-
- プレーンBOPPフィルム
-
- 印刷付きメタライズドBOPPフィルム
プレーンBOPPフィルムのリサイクルに最適なモデル
Repro-Flexは無地のBOPPフィルムの処理に最適なカッターコンパクター(粉砕機)内蔵押出機です。
破砕、押出、ペレタイズが一体となった生産能力の高いプラスチック押出機です。搭載されたカッターコンパクターは、①粉砕②供給③溶融④ストックの4つの前処理を同時に行います。
カッターコンパクターはフィルムを小さく粉砕し、遠心力をかけ熱によりフィルムを減容します。このため生産力も高まります。
Repro-Flexの主なメリット
- カッターコンパクター内蔵のため粉砕機が不要：内部で回転刃がフィルムを粉砕します
- 粉砕されたフィルムを貯留するタンクも不要：カッターコンパクターが粉砕しながら貯留タンクの役割も果たします
- 減容処理されるため生産力が高い：かさ比重が硬くなったフィルム破砕品がスクリューに供給されます
- カッターコンパクターで水分を減らすので、発泡による品質不良を大きく減らすことができる：不着した水分（３％程度まで）を蒸発させることができます
- 回転刃エアシリンダーの圧力を自動調整するため、作業者の熟練度が生産性に影響しにくい：作業者による差を無くしました
印刷を伴うメタライズドBOPPフィルムに最適なモデル
Repro-Flex Plusは、Repro-Flexと同様にカッターコンパクター内蔵の押出機です。Repro-Flex Plusは押出機は2段構成で、3つのベント口、2つフィルターを持つモデルです。
印刷で多くのインクが使用されていると、インクが気化してペレットの品質が低下しやすくなります。
しかし、Repro-Flex Plusは2回の押出工程と、3つのベント口により気化したインクを排出する能力が非常に高い機種です。
また、フィルターを2回通過させることによって、異物の混入を減らすことができます。
参考：1段式と2段式の違いは何ですか？
高印刷BOPPフィルム
脱気前に設置されているフィルターもRepro-Flex Plus独自の設計です。
これにより、印刷を施したメタライズドBOPPフィルムから優れた品質のプラスチックペレットを製造するための効果を発揮します。
さらに、2段目の押出機には、材料に含まれるインクや水分をより多く除去するための3つ目のベント口が搭載されています。
Repro-Flex Plusは、消費電力10％削減、生産量20％増加、ペレット再利用率100％を実現した、メタライズドBOPPフィルムに最適な押出機です。
Repro-Flex Plusの主な特長のまとめ
- 脱気・フィルターの追加により、発泡を防ぎペレットの品質が向上
- 1段目だけでは不安定でも、2段目を通過させるため樹脂の流量が安定する
- 印刷の多いプラスチックフィルムでも高品質なペレットを生産できる
- 生産量、消費電力において優位
まとめ
BOPPフィルムペレタイジングマシン
BOPPプラスチックフィルムは、再利用とリサイクルが可能な素材です。
また、何度でも再利用が可能です。
廃棄物のリサイクルは、企業の二酸化炭素排出量を削減しながら、収益を増加させます。POLYSTARが提供する適切な機械を使えば、無地のBOPPフィルムも印刷されたメタライズドBOPPフィルムも、効率的にリサイクルすることができます。
