再生樹脂ペレット 価格情報　2023/6/9

ニューヨーク原油価格は金曜日、米国部門で1バレル当たり1.12ドル下落し、中国の経済指標への失望と燃料在庫の増加により週連続の下落となりました。

中国では原材料価格の低下、過剰生産能力、需要の減少、市場心理の悪化が業界に影響を与えているため、ほぼすべてのプライムバージン価格が下落し続けています。

ポリカーボネートは過去2週間で最も大幅な下落を経験し、ビスフェノールA原料は1トンあたり 8,965人民元まで下落し、10パーセント以上下落しました。

さらに、年次メンテナンス後に生産ラインを再開することで、中国での供給が増加すると予想されます。

原料価格の低下と需要の低下によりPOMの価格も下落しました。
生産量はわずか50%にとどまっており、市場需要の低迷により価格は安定していません。

ほとんどのABS 生産者は、価格が生産コストを下回るため、損失を最小限に抑えて供給過剰状況に対処するために生産量の削減を余儀なくされています。

過剰生産能力、弱い需要、価格の下落はアジアや中国に限定されるものではなく、世界のポリオレフィン市場で観察されています。

米国では、オフグレードのPPおよびPEが1トンあたり800 ～ 900米ドルの範囲で販売されています。一方、PETの価格は中国の主要港で1トンあたり925米ドルでした。

世界中の市場関係者は夏の終わりまで改善しないだろうと予想しています。

中国におけるリサイクル材料の需要は、プライム樹脂の価格低下と国内市場と輸出市場の両方の景気低迷を受けて依然として低迷しています。
プライム価格が歴史的な安値に達するにつれ、一部のリサイクル材料のコストがプライム材料よりも高いことを考慮すると、より多くのエンドユーザーがプライム材料の使用を選択するようになっています。

PP、PET、PETは更なる値下げの余地が限られています。
現在、透明な一般的な再生プラスチック素材は主にプライム価格の10～15 パーセントで販売されていますが、黒色のリサイクル素材はプライム価格の10～30パーセントで販売されています。
米国では、PCR RPET透明リグラインドの価格は1トンあたり1,100ドル、FDA承認品の価格は1トンあたり約1,700ドル、HDPE PCR透明ペレットの価格は1トンあたり2,750～3,100ドルです。

廃プラスチック材料は、リサイクル材料や主要材料に見られる価格と需要の低下傾向に追随しています。

回収率が最大70%のローエンドのPET、PE、PE素材には、加工コストが販売価格を上回るため市場がありません。
このような材料の例には、混合ボトル、未選別のプラスチック、農業用フィルムなどがあります。

米国とヨーロッパの市場が主要なバージン材料価格の継続的な引き下げの影響を受けているため、廃プラスチックはより低い価格で取引されています。

98LDPEフィルムは400ドル台、90-10は250-300ドル台、圧縮されたPETボトルは90-10が250-350ドルの範囲内で販売されています。

これらの価格は主にヨーロッパと米国の国内市場を反映していますが、販売価格に加えられる運賃や輸入手数料を考慮するとアジア市場にとっては高すぎる可能性があります。
マレーシア、ベトナム、インドネシア、タイなどの東南アジア諸国に輸送される低コストの材料の取引は減少しています。経済状況や過剰生産能力の状況が改善するまで、廃プラスチックの見通しは依然として暗いままです。