押出機 小型 空冷式構造 Repro-Airとは

押出機 超小型(フィルム専用)の構造解説
ペレットの冷却に水を使わず、空冷式を採用した押出機で小型化を実現しました。水を使わないため、構造が非常にコンパクトになっています。
フィルム製造工場などの工場内リサイクルに容易に設置できます。押出押出量(吐出量)は40-50㎏/時間ですが、チラーを使用することで空冷の効率を高めれば60-80kg/時間にすることも可能です。
素材は主に、LDPE、LLDPE、HDPEなど、PE系を加工専門の用途になります。基本的に異物や異樹脂、水分などがないスクラップを前提としているので、ガスを抜くベントもありません。
L/Dは短く、加熱される距離も短いので、物性の劣化を最小限に抑えられています。再生されたペレットは再び生産ラインに投入することができます。
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空冷方式を採用 |
小型押出機の対象となるスクラップ
HDPE、LDPE、L-LDPEフィルムを効率的にリサイクルします。生産工程から発生するロール、トリム(スリット耳)、カット端材、印刷の少ないフィルムなど。PE専用で、混練を重視しない短いスクリューが特徴です。
したがって、安定した品質のため、材質は均一なものをお勧めします。
供給方式(フィード)にニップローラーも選択可能で、これは押出機と連動して供給を自動制御します。
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ニップローラーによる供給方式 | 直接投入方式 |
押出機 小型 Repro-Airのメリット
空冷式押出機(小型)の大きなメリットは、極小化されたコンパクトなサイズです。インフレ機の横など、工場内で限られたスペースに設置するのに最適です。
ダイヘッドでは空冷式ホットカットを採用しています。ペレットはそのまま生産工程に再投入することが可能です。短いスクリューで生産されるので、熱履歴が少なくて済み、樹脂の劣化が最小限で抑えられます。
この設備は、ゴミ袋製造工場、包装用の袋の製造工場、食品パッケージ製造工場、シュリンクフィルム製造工場など、フィルムメーカーや製袋工場に特に適しています。
メインのリサイクル機を保有している場合はRepro-Airをサブ押出機として利用しても良いかもしれません。スクリーンフィルターは手動で、スクリーンの交換時期を知るための圧力計はオプションで選ぶことが可能です。
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スクリーン(フィルター) |
押出機(小型)使用
モデル | Repro-Air |
生産量 | 40~50kg/hr |
押出機(小型) 構造の概要
モデル | Repro-Air |
最終製品 | ペレット |
機械構成 | ニップローラー、押し込み供給機、押出機(小型)、ペレタイザー、空冷式冷却、サイロタンク |
リサイクル対象材料 | HDPE、LDPE用予備ダイヘッド |
生産量 | 40-50 kg/hr |
モーター(動力) | 40HP+インバータコントロール |
供給 | フィルムを供給するためのニップローラーPE袋の端材を押し込むための供給機 |
スクリュー径 | 120mm (オーダーメイド) |
L/D | 30/1,32/1,34/1,36/1 (オーダーメイド) |
スクリュー素材 | SACM-465 |
シリンダ素材 | SACM-465 |
脱ガス | ベントなし |
ペレタイズ方式 | ホットカットシステム |
冷却 | 空冷式(ブロアの搬送能力をで6-7m搬送できるものにすることで冷却) |
電圧 | オーダーメイド |
納期 | 60 日 |
保証 | 機械部分1年 電気系統6か月 |
技術サポート | アフターサービス・メンテナンスの技術サポートを行っています |
押出機 小型 価格
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省スペース、省力化、省エネを実現し、貴社のリサイクル事業のお役に立つことと思います。
オプション設備の選び方
- 電気部品日本メーカー使用 POLYSTAR標準の電気部品メーカーもナショナルブランドを使用していますが、特にその後のメンテナンスや、部品の入手容易性などから日本メーカーの部品のみを指定を承る対応をしています。
- 金属探知機 ベルトコンベヤに設置する金属探知機です。金属などが押出機内部に入り、シリンダーやスクリューにダメージを与えないようにするために設置します。
- 定量供給機 再生ペレットに添加剤やマスターバッチを一定比率で配合する際に利用します。
- ニップローラー フィルムのロール形状のスクラップが多い場合は、ニップローラーを使用すれば、ギロチンでカットしなくてもニップローラーがフィルムをローラーで引っ張りながら押出機に供給することができます。ギロチンカットの前処理の手間を省くことができます。
- バックフラッシュシステム 異物がフィルターの網に詰まったときに、網の逆側から樹脂を流して網の異物を洗い流す機能です。 樹脂圧系が検知する圧力で自動制御されるため、自動で行われ、フィルター交換の手間が省けます。異物の割合が5%以内程度のスクラップであれば有効です。
- PP専用ダイ PE系のダイスとPP系のダイスでは穴の配置や穴径を変える必要があります。PP系の材料も通す必要がある場合のために、オプションでご用意します。
- スクリューのメッキ加工 メーカーのスクリューに使用している鋼材は十分な強度を持っており、メッキ加工を標準装備とはしておりません。特にスクリューのメッキ加工をご要望の場合は、オプションにて対応させていただきます。
- スクリーンフィルターをベント前に配置 シリンダー内部のスクリーン上に溜まった異物がその後にガス発生の一因にもなります。したがって、スクリーンフィルターをベントの前に配置することで、ガス発生の要因を早期に取り除くことでガスの発生を抑えることが可能になります。
- PLCコントロールパネル ご要望により選択することが可能です。
- カッターコンパクター・インバーター 硬質プラスチックの粉砕品をカッターコンパクターに投入する場合に必要になります。 また、水分を含むフィルムが入る場合も、水分で低下した温度を回復させるために回転数を上げる際にインバータが必要になります。水分などの心配がないスクラップを再生する場合には特に不要です。
- FIMICレーザーフィルター 異物の割合が多いスクラップの異物除去を「連続的」に「無人」で「全自動」で行うフィルターです。
- 自動計量・充填システム 製造したペレットを自動で計量し、自動で充填します。オペレーションの省人化が可能になります。
POLYSTAR押出機がもたらすメリット
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