美しい地球を子供たちに

スクラップ、再生樹脂ペレット、リサイクル機械についての課題を解決するプロフェッショナルです

2024環境展・地球温暖化防止展 5/22~24 東京ビッグサイトに出展します

リサイクル業界環境 2020年末のご挨拶にかえて

プラスチックリサイクル業界 現在

年末のご挨拶に変えまして、2020年の業界環境と弊社近況を以下に記しました。
2020年の年末のご挨拶にかえてご一読いただければ幸いです。

プラスチックリサイクル業界の現在(2020年)

引き続き、トリプルパンチ(原油安、中国輸入規制強化、コロナ)の影響下にあります。
リサイクル業界は再生材料の動きが悪く、経営も非常に苦しい会社が増えているという状態です。
過去20年前のスクラップの売買の活況が幻のようです。

プラスチックスクラップはもう売れない

あの頃は、私も渦中の人で必死にスクラップを集め回っていました。集めたスクラップは中国バイヤーが競うように買い漁っていました。中国国内の廃プラの街の活況は凄いものがありました。

しかし、今ではその中国の街もゴーストタウンです。フォークリフトとコンテナとトラックが砂ぼこりをあげて行きかっていた町は、今は静かな倉庫街です。

スクラップと言えば売れるような時代は完全に過ぎ去ったようです。以前は100円/kgで取引されていたスクラップが今では数円ということもザラです。数円でも売れればよいですが、運送費や処分費を支払わなければなりません。更に言えば、それだけ支払っても引き受け先を探すのに苦労するスクラップさえも出てきています。

排出者責任の重要性高まる

排出者はより自己責任をもって(費用を払って?)廃棄物やスクラップを処分するという流れになってきたことは間違いありません。

マテリアルリサイクルできないものは廃棄処分に回したり、自社内に処理用の機器を導入するなどの動きが見えてきています。
その廃棄物を回収する廃棄物業者の方にも、様々な動きがあるように思えます。

以前は中国の現地で人手を使って行っていたことを設備投資をして廃棄物業者が行うなどです。分別や汚れている材料の洗浄もそのような流れだと思われます。

SDGsの企業取組が増えている

また、大企業などではSDGsの流れのなかで、サーキュラーエコノミーを目指すということで、自社排出のスクラップを何か製品にするという動きもかなり出ているように思えます。この業界に入った18年前よりは確実にそのレベルも上がっているなと感じる次第です。

弊社近況

上記の流れに沿って、弊社でも環境悪化の波にのまれないよう、対策をしています。再生材料の販売については、半分諦め?自然体?で臨んでいます。

こういう時期に必死に営業しても、「要らないものは要らない」ので、寝て待つことにしています。在庫を極力減らすようにして、じっと市場が回復するのを待っています。

自然、お客様からお引き取りするスクラップの量も調整しなくてはならない場面も出てしまっています。
お客様にはご迷惑をおかけしますが、再生原料の販売があってこそのスクラップの引き取りなので、ご理解をお願いするしかございません。

大手企業の環境投資

一方で、上記の業界環境の流れの中で、排出業者や廃棄物業者が自社で処理の設備投資を行う動きが出てきていますが、弊社が取り扱っている樹脂用の押出機、粉砕機などは引き合いが増えています。押出機は大企業が自社で導入するケースの受注が多いように思います。
粉砕機は、樹脂ダンゴなど、以前は輸出業者が引き取りしていたのに、引き取らなくなったスクラップ、かつ日本の廃棄物業者も敬遠して処分料が高い状態のものをなんとか安くするために導入するケースが多いです。
あと、設備投資で多いのは廃棄物業者が、汚れたスクラップを洗浄してリサイクルする計画が多いことです。弊社も複数のプロジェクトに携わり、大型の設備投資のオーダーも受けています。

再生材料の市場環境に精通した機械販売

弊社は元々材料屋であり、機械屋ではなかったはずなのですが、気付いたら機械のお引き合いが非常に増えてきて、どちらが本業だかわからないような状態です。

お陰様で、材料が不振でも割と後ろ向きな状態にならないでいられるのは機械販売を5年ほど前から行っていたおかげです。

機械を販売してみて、自社の強みに気付いたこともあります。通常機械屋さんは機械ばかり販売しています。その材料に関する知識や、その材料が誰にいくらで売れるのか、どの材料を加工するべきなのか、などの知識が欠如していることがあるようです。

弊社の場合は、あらゆるスクラップについて熟知していますし、再生したペレットの市場動向も把握しています。また、自社で再生原料を加工したこともあるので、オペレーションの問題も理解しています。「意外とこういう機械屋はいないのでは」ということに気付き始めています。弊社のような規模の会社は、流れを作ることはできません。目の前の川の流れにいかに合わせて船を操作していくかに集中するしかありません。こうした中で、自社の使命を果たせるように努力していく所存です。

樹脂ダンゴ用粉砕機始めました
SDGs対応のコンサル始めました(資源循環)

また皆様と直接お会いしてお話ができるようになることを
願っています。

株式会社ファー・イースト・ネットワーク

村井 健児

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