フィルターの交換作業が完全自動化できたらよいと思いませんか?
異物の多い樹脂のリサイクルでスクリーン交換するのは、本当に骨が折れる作業ですよね。
どんなに(異物が多いため)スクラップが安くても、スクリーンフィルターの交換に人が張り付いていては、収益もなかなか上がりません。
逆に、異物が多いスクラップを完全無人化で除去できれば大きな収益が見込めるんだけどなあ、、、
そんなご希望をイタリアの老舗スクリーンチェンジャーのメーカーFIMICが叶えます。
1.スクリーンチェンジャーの革命 レーザーフィルターとは?
スクラップに含まれている異物をろ過して除去するフィルター装置です。
従来のスクリーンチェンジャーはスライドタイプで全て手動式でしたが、レーザーフィルターは作業員の手を一切かけず、全自動で、かつ連続的に除去する画期的なフィルターです。
連続式スクリーンチェンジャーという分類になることもあります。
参考記事:水分率3%に高効率、高速脱水できる脱水機に関する記事はこちら
2.スクリーンチェンジャー連続式のメリットとは何か
レーザーフィルター(スクリーンチェンジャーの連続式)を導入すると、人手がかかっていたフィルター交換に人手がかからなくなり、低グレードのスクラップを付加価値の高い原料に、労力をかけることなく加工することが大きな特徴です。
FIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)は異物の含有率が高いスクラップを使用したことによる品質低下がなく、高品質な再生ペレットにリサイクルすることができます。
従来方式では、人件費やコストがかかりすぎて再生加工ができない低品質スクラップを完全無人化で異物除去をすることができます。
つまり、コンタミ(異物)が混ざっている理由でBまたはCグレードになっているプラスチックスクラップを高品質の再生ペレットに変えることが可能になります。
FIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)は工業端材のみならず、市場回収品でも異物をきれいに取り除き、品質が向上します。
異物は鉄、繊維、紙、熱硬化性プラスチック、アルミニウム、その他のものを取り除くことができます。
実際に異物を除去した実例の写真を以下にお見せします。
WEEE由来PP粉砕品 レーザーフィルター 150ミクロン使用
市場回収LDPE粉砕品 レーザーフィルター 200ミクロン使用
レーザーフィルターにより異物を除去すれば、作られたペレットは製品に使用できるので、付加価値が上がります。
3.なぜスクリーン交換の完全無人化が実現できるのか
全自動で連続的に異物を除去できる理由は、動画の通り回転するブレードが連続的に異物を回収するように設計されているからです。
①まず、ブレードの刃がスクリーン上に付着した異物(コンタミ)を浮き上がらせます。次に回転するブレードがスクリーンの上のゴミ(異物)を回収します。
②浮き上がった異物はブレードの中を経由して排出口に運ばれます。
排出バルブはあらかじめセットされた時間になるとバルブが開き、排出口から排出されます。
ブレードの回転は、押出機の内部(スクリーン付近)の樹脂圧の上昇(コンタミが網に詰まったときに上昇する)を感知してブレードが自動制御されて回転します。
設定される時間はどのくらい材料が異物(コンタミ)を含んでいるかにより設定を変えます。
排出口のバルブの開閉についての選択は二通りあります。一つは時間をセットして、一定時間で異物を外に排出する方法。二つ目は樹脂圧の上昇によって自動制御で開く方法を選ぶことができます。
4.なぜFIMICなのか
FIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)の最大のアドバンテージは作業者の手をまったくかけずに、異物(コンタミ)を
①自動的(完全無人化)
かつ
②連続的に異物を取り除く
ことができる点にあります。
Bグレードのフィルムを洗浄しないで連続的に異物を除去している実際の映像をご覧ください。
完全自動で取り除く
従来の方法では樹脂の異物が徐々に網(スクリーン)の上に溜まっていきます。その都度、作業者が手動式で網を交換する作業が必要です。
特に異物の割合が高い材料の場合、20分に一度、ひどいときは5分に一度交換する必要がありました。ここに、完全に一名の人員がフィルター交換に張り付くことになり、コストを上げていることになります。
加えて、網(フィルター)交換の網の費用もコストとして負担になります。FIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)は、全自動なので、このスクリーンチェンジャーに要する人員をほぼゼロにすることができます。(1週間に一度スクリーン交換に30分ほどを要します)
連続的に取り除く
また、従来方式では、ベントアップしたときや、作業者が計器の樹脂圧を見ながら圧力が高まったときに交換作業を判断して行います。いつ網が詰まるかわからないような材料は、作業者は常にベントや樹脂圧計を注視していなければならいのです。
しかし、FIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)は、フィルター上のブレードが自動制御で回転して連続的に異物を除去するため、作業者が監視している必要はまったくありません。
異物が詰まって樹脂圧が高くなっても、作業員はフィルターを交換する必要がありません。加えて、ベントアップがないかどうかを気にする必要もなくなりますし、圧力計を気にしながら作業する必要もありません。
作業員は従来方式に比べて、より押出機のオペレーションに集中することができます。こうしてFIMICレーザフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)によってフィルター交換から解放された時間を押出機のオペレーションに振り向けることができるようになります。
レーザーで開けられた無数の小さな穴があるフィルターがコンタミを自動的かつ、連続的に捕獲し、再生ペレットの安定した品質を保証します。
スクリーン上の穴は樹脂圧が高まっても広がることはありません。従来の網のメッシュは樹脂圧が高まると広がってしまい、異物を通してしまいますがスクリーン上のレーザーで開けた穴は広がることがありません。穴より小さな異物はフィルターを通過しますが、穴よりも大きな異物に関しては完全にシャットアウトします。
5.メンテナンス
FIMICのレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)は作業員の作業コストと手間を完全に省くフィルターです。
フィルターに要する時間は1週間に一度、スクリーンとブレードを交換するための30分のみです。スクリーンやブレードなど、FIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)に必要な スペアパーツはマーケットの中で最も安い値段で提供しています。
中国製や東南アジア製よりもさらに安く提供しているので、維持メンテナンスコストが格安で済みます。これはFIMIC社がお客様にもたらすメリットを最大化するという経営哲学を実践しているものです。
6.FIMICのメンテナンス
FIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)の消耗品は、ブレードとスクリーンだけです。
かつ、そのスクリーンとブレードはどこのサプライヤーよりも安く提供しております。
7.スクリーンフィルター交換のコスト(RAS400の場合)
<1ヶ月の消耗品>
一ヶ月の消耗品費:EUR800→@130円 :115,440円/月(4,600円/日)
作業員は不要。一週間に一度交換のために30分の作業時間必要。
FIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)を設置すると、一日当たりのコストは3800円です。
一方、異物が多い材料を従来方式の網のフィルターで、6分に一度網交換をしているとすると、一時間で2600円のコストがかかり、異物が多い材料の再生加工をする際にはFIMICレーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)がコストパフォーマンスが高いことがお分かりいただけると思います。
参考記事:中国より安い!FIMICレーザーフィルターの消耗品費用
8.FIMICのアフターサービス
FIMICの連続式スクリーンチェンジャーはインストールの際に技術者を派遣してサポートします。運転指導も含め、レーザーフィルター(連続式スクリーンチェンジャー)について詳細に説明を行います。
お客様が再生加工する材料に関しても、新たな加工方法の提案をすることもあると思います。3か月から半年までの間に、再確認のために貴社を再度お伺いすることが可能であり、それをお勧めします。
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9.レーザーフィルターQ&A
交換頻度は
一般的な市場回収品を洗浄したスクラップの場合は以下になります。
ブレード(刃)の交換:毎週1回
フィルターの交換:毎月1回
異物の種類により、刃とフィルターの交換頻度は変わります。
消耗品のコストは?
RAS400についての消耗品コストですが、鋼材価格の上昇とユーロ高を織り込んだ形でHPの記載を変更しております。
他社も価格引き上げに動いている中、引き続き「中国より安い消耗品コスト」は変わりませんので、ご了承お願いします。
通常のスクリーンチェンジャーは必要ですか?
金属の混入の心配がない状態であれば、不要です。
基本的にFIMICフィルターは他社フィルターと違う優位性として金属の混入にも強いですが、やはり機械にとって良いわけはありません。
金属混入リスクが高い場合は、無用なダメージをさけるために「保険として」FIMICフィルター前に通常のスクリーンチェンジャーを設置することをおすすめしています。
異物排出(ディスチャージの設定の種類は?
二種類あります。①時間設定モード➁圧力設定モードになります。
①時間設定モード:コンタミ(異物)がより多いときには、時間設定を
お勧めします。
異物が多い → 排出弁の解放の間隔を短く(180秒など)
異物が少ない→ 排出弁の解放の間隔を長く(600秒など)
➁圧力設定モード
上記の異物よりさらに少ない場合には、圧力設定モードによる設定があります。
圧力は自由に設定でき、その圧力に達するとブレードが回転します。
排出バルブは、上記の回転が8回転したときに一度排出します。
PETはできますか?
つい最近、PETでの導入事例があり、工場で使用されています。
今後、PETでの事例紹介が可能になりましたらお知らせします。
300-400メッシュを使用したいのですが?
FIMICの一番細かいメッシュは180メッシュ相当です。(穴径80ミクロン)
従いまして、300-400メッシュを使用する場合には、押出機の1段目でレーザーフィルターを設置して大まかな異物を取り除き、2段目で300-400メッシュを使用することになります。
FIMICのフィルターは物性が劣化しないという根拠はなんですか?
フィルター表面の温度が上がらないからです。
表面温度が上がりすぎると熱分解が起きてきます。
FIMICフィルターはなぜ温度が上がらないのか?
答えは、、、
フィルター表面の面積が大きいからです。面積が大きいために、単位面積当たりの圧力が低く、温度の上昇がありません。
FIMICフィルターに入る前の樹脂温度とフィルターから出てきた後の樹脂温度は1-3度程度しか上がりません。
一方で他社フィルターではフィルターから出てきた後のの樹脂温度が50度上昇していた事例もあります。(樹脂やその他条件により異なります)
事例をあげますと、700-1,000kg/hを生産できる押出機に対して、A社はスクリーンの表面積が1,570㎠を推奨しますが、FIMICは1,912㎠と、20%も大きな表面積になります。
これにより、
A社のフィルター圧力:200Bar
FIMICフィルター圧力:150Bar
圧倒的に低い圧力で、温度上昇を防ぐことができます。
このことが、樹脂の熱による劣化、あるいは、紙などの有機物の炭化を防ぐことができるのです。
有機物の炭化により、カーボンの粉が樹脂に混ざり、色目も悪化します。
FIMICのフィルターの中では、有機物は炭化せず、カーボンによる色目の劣化もありません。
他のヨーロッパ製のフィルターとの違いを教えてください
1)消耗品コストが圧倒的に安い
これも某A社を例えに比較してみます。
RAS500(700-1,000kg/h)のケースです。
100メッシュ相当のフィルター(150ミクロンの穴径)の場合です。
A社:€5,000-7,000(日本円65万円-91万円相当)
FIMIC:€1,000(日本円13万円相当)
2)頑丈でタフ
ヨーロッパ製の他社製品は、大抵非常に繊細で傷つきやすくなっています。
某A社の場合は、ダメージ回避のために、前に通常のスクリーンチェンジャーを設置しなくてはなりません。
なぜダメージを受けやすいかというと、仮に金属が入ってきても排出ルートがないためフィルター表面を傷つけやすいのです。
FMICフィルターの場合は、異物はただちにブレードで回収され、ブレード内の経路から排出されます。金属などの異物がフィルター表面に止まることがなく、ダメージを受けにくいのです。
仮に、FIMICフィルターがダメージを受けても、その交換コストは圧倒的に安く、コストのダメージも最低限で抑えることができます。
3)刃の交換が容易
ヨーロッパ製の他社フィルターは、フィルターの交換や刃の交換に多大な時間を要します。
刃の交換の際のセッティングも、調整が微妙で、調整に不具合があると異物の除去もうまくゆかなくなります。
FIMICフィルターのフィルター交換に要する時間は30分のみです。(1名)
また、刃も2つのボルトを止めるだけで、調整が不要です。熟練作業者でなくても交換作業が可能になっています。
テストはどのようにすればできますか?
現在、スクラップの輸出入が大幅に制限されるようになっており、スクラップの状態でのテストが難しくなっております。
そこで、一度国内にてスクラップを粗いメッシュでペレット加工していただいております。
ペレットになっていれば、輸出入の規制も問題ございません。
輸送費用、ペレットの返送費用はお客様のご負担となります。
出来上がったペレットをイタリアで処分する場合は、€400を申し受けております。
連続式スクリーンチェンジャーについて、更に詳しい情報については、お気軽に以下のお問い合せフォームまたはお電話でからご連絡ください。