WiPa フリクションウォッシャー タイプFWは、摩擦による本洗浄と洗浄後の脱水にも使用できる機種です。
WiPaフリクションウォッシャーの特徴
- 水や温水による効率的な洗浄(摩擦洗浄)
- 従来モデルよりスクリーンの表面積が約30%拡大し、異物の分離効率が向上
- 水を紙、有機物、砂などといったからコンタミから分離
- スクリーンの交換が簡単
- 交換可能なブレード付きローター
- カバーが外せて360°どこからでもメンテナンス可能
- カバープレートの組み立てと分解が簡単
処理プロセス
材料はフリクションウォッシャーの下部に供給され、内部ローターに取り付けられたブレードによって上部に移動します。
移動中の材料はローターの周りに取り付けられたスクリーンバスケットに連続的に投入されます。
これにより材料が洗浄され、水、紙の繊維、砂、その他のコンタミを分離します。
スクリーンバスケット
傾斜したスクリーンバスケット(洗浄・分離槽)の中で材料が連続的に回転し洗浄を行います。
フリクションウォッシャーのスクリーンバスケットは従来モデルに比較して30%拡大されており、効率よくコンタミと洗浄後の水が分離できます。
スクリーンのパーツは同じサイズであり、スペアパーツ購入、保管コストが小さいのも特徴です。
フリクションウォッシャーの供給部のフィルターのパーツは、排出部のフィルターのパーツよりも集中的に使用されるため、摩耗が早くなります。
機械の前部と後部のスクリーンプレートの寸法が同じであるため、供給部のフィルターのパーツは排出部のフィルターのパーツと交換でき、その逆も可能です。
その結果、スクリーンプレートをより長く使用でき、購入保管コストも抑えられるのです。
個別のフィルターパーツを用いて、異なるスクリーンのメッシュのサイズを選択することもできます。たとえば、排出部よりも大きなメッシュサイズのスクリーンを供給部に取り付けることができます。
メッシュのサイズは、個々の材料に合わせてカスタマイズできます。標準的なスクリーンのメッシュのサイズは2~3mmです。しかし、他のタイプのスクリーンを提供することもできます。
たとえば、円錐形または角度のあるメッシュや、繊維またはフレコンバッグの処理などに使用する特別なスクリーンもあります。
独自のスクリーン設計は、同等の設備よりも大幅に大きなろ過面を提供し、分離、洗浄、および乾燥の性能を大幅に改善します。
ローター
運転時のローターの回転速度は約30m/sに昇ります。高回転により材料に非常に高い遠心力をかけることができ、コンタミを効率よく分離できます。
フリクションウォッシャーのローターに取りつけられているブレードは交換可能です。素材に合わせてカスタマイズされた最適なブレードを使用することができます。
交換可能なブレードのさらなる利点は、ローターは単に運搬として機能するだけであるため、ロータには摩耗や損傷がほとんど生じないことです。消耗するのはブレードのみで、交換可能であるためランニングコストを大きく低減させることができるのです。(交換はブレードのみで済むため)
360°メンテナンス
WiPaフリクションワッシャータイプFWは上下にカバープレートがあります。
クリーニングやメンテナンスにはほぼ360°全て開くことができます。
内部の状態を見たり、詰まりがあった場合の除去作業を容易にするために、要所要所で検査ハッチが設置されています。
ハッチは2つのネジを手で取れるようにしてあるので、すぐにカバーを開けることができます。
また、作業終了したら再び手で簡単にカバー取り付けができます。
モデル別仕様詳細
モデル | FW 350 | FW 500 | FW 700 | FW 800 | FW 1000 |
ローター径 (mm) |
350 | 500 | 700 | 800 | 1000 |
ローターの長さ(mm) | 2000 | 3000 | 3000 | 4000 | 4000 |
スクリーンの 面積 (㎡) |
1.9 | 3 | 5.8 | 7.2 | 8.9 |
駆動 (kW) |
11-15 | 22 | 37-45 | 45-55 | 75-90 |
重量 (kg) |
900 | 1100 | 3000-4000 | 3000-4500 | 4500-5500 |
最大生産量 | t/h | t/h | t/h | t/h | t/h |
LDPEフィルム | 0.5 | 0.7 | 1.3-1.8 | 1.5-2.5 | 3-4.5 |
HDPE / PP リグラインド |
0.7 | 1 | 1.5-2.5 | 1.8-3 | 3-5 |
PETボトル フレーク |
1 | 1.2 | 1.5-2.5 | 1.8-3 | 3-5 |
飲料包装 | 0.4 | 0.8 | 1.5-2 | 1.7-2.5 | 3-4.5 |
※生産量と技術データは経験値であり、材料の種類によって異なる場合があります。