美しい地球を子供たちに

スクラップ、再生樹脂ペレット、リサイクル機械についての課題を解決するプロフェッショナルです

2024環境展・地球温暖化防止展 5/22~24 東京ビッグサイトに出展します

食品工場のプラスチックリサイクル【商社からの相談事例】

弊社へのお問合せで、食品工場で材料を入れいているPEフィルムについてリサイクルしたいという問い合わせがありました。
問い合わせは食品工場に食品フィルムを販売している商社からです。
お取引から食品フィルムのリサイクルも求められるようになったとのことで、相談をいただきました。

1.お取引先の食品工場のフィルムを商社が回収してリサイクルできるか?

というのが、お問合せの内容でした。

弊社からの答えとしては
「できます」
と、お答えしました。

2.リサイクルまでの処理フロー

このように処理を行えば、リサイクルは可能でしょう。

1)分別・回収・運搬
2)洗浄・脱水(排水処理)

食品残さや、調味料が付着したフィルムを洗浄します。油の付着も予想されますので、お湯の洗浄がよいでしょう。

3)乾燥

乾燥工程も通常は非常にスペースや工数がかかるのですが、わずか2秒で水分率2-3%にできる脅威の乾燥機を使用すれば、問題ありません。

参考記事:含水率30%のフィルムを2秒で3%以下にできる脅威の乾燥機

4)再生加工(造粒加工)

乾燥した材料をこの機械でペレタイズすれば、再生加工は完了です。

参考記事:フィルム専用 POLYSTAR社製押出機 Repro-Flex

ということで、これで食品工場のリサイクルは完了です!
めでたしめでたし、、、といいたいころですが、上記の1)および2)には様々な問題(課題?)があります。

3.食品工場プラスチックリサイクルを導入するために解決するべき課題とは?

1)分別
これはお客様側(食品工場)できちんとやっていただけるように指導しましょう。これは「大前提」です。

2)回収
どのような容器で回収するのか、課題です。食品残さや調味料などがかなり付着していると思われます。
おそらく匂いもかなりあるでしょう。

例えば、液漏れしないように専用容器を作る、パッカー車での回収、客先での洗浄実施などなど、検討する必要があります。

3)運搬
このご相談のケースでは、商社が回収するというスキームを検討しているようです。

当然、この商社は中間処理の許可や収集運搬の許可車両は持っていません。

従いまして、この洗浄処理や運送費については顧客から「処分費用」として徴収することはできません。

当社からは、「全て合法的」かつ「顧客も納得する」運送方法についてお話をして、ご検討をいただくことになりました。

4)洗浄
通常の汚れたPEフィルムの洗浄はかなりおおがかりな装置で大規模に洗浄することが多いですが、小型かつ少量の水で洗浄できる機器で省スペースでも洗浄できるものを採用します。

この場合、食品工場で洗浄するという方法(これが一番コストが安い)と回収した商社が自社で設備した場所で洗浄する方法、あるいは洗浄を委託加工する場合とがあります。どの方法にするかよく検討する必要があります。

参考記事:汚れた廃プラをわずか30L水で綺麗に洗浄

4.今後のステップ

当方からご提供した情報を共有していただき、出来ることとできないことを整理していたくことになりました。

その上で、先方の意思決定からの方針・施策ご提案することになります。

5.販売会社が商品を回収することについての所見

販売会社が、自社商品を回収してリサイクルするのは、自社でどのようなプラスチックを使用しているかわかっているため、非常に有効だと思われます。

このときに、商品を自社便で配達している会社は強みを発揮します。納品のついでに使用済み商品を回収する方策を検討できるからです。

そうでない場合は、追加のコストで使用済み品を回収しなくてはなりません。

また、商社がこの業務を行うということは難しい面もありますが、実現できたときには、この上ない顧客サービスとなり、顧客の処分費用の低減を図れるはずです。

微力ですが、弊社ができることはお手伝いしていきたいと思います。

応援しますので、頑張ってください!

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