押し出し機(粉砕器一体型)Repro-Oneとは
粉砕機と押出機が一体となっているPOLYSTARの最新式のプラスチックリサイクル専用の押出機です。
この押出機の特徴は、加工が可能な材料も幅広く、硬質プラスチックから軟質フィルム、シート、成型品などあらゆる形状の樹脂スクラップに対応が可能であることです。
万能タイプの押出機がPOLYSTARのRepro-Oneです。
通常であれば、3種類の機械が必要となりますが、POLYSTARのRepro-Oneは全てを一つに統合した一貫生産設備です。
押出機(粉砕機一体型) Repro-Oneの特徴
粉砕機と押出機が一体化したPOLYSTARのRepro-Oneは以下の特徴を有します。
どんなスクラップにも対応
粉砕機で粉砕ができる限り、硬質でも軟質でも様々な形状のスクラップに対応が可能です。幅広い範囲のスクラップをカバーできるのがPOLYSTARのRepro-Oneです。
加工対象スクラップ
フィルムロール、フィルムプレス品、硬質プラスチック、ダンゴ、成型不良品、ランナー、シート、PPヤーン、PP不織布、PP織布、フレコン(破砕処理後)、ほか
前処理不要
粉砕機がついているため、スクラップ材料を前処理不要で投入できます。ベルトコンベアに乗り、かつ投入口に入る限りの大きさのスクラップを投入するだけで再生ペレットが製造できます。
前処理に人員をかけることができない工場には最適です。
省人化
投入は自動制御されたベルトコンベアです。POLYSTARの標準のペレタイザーはホットカットタイプを採用(POLYSTARはストランドも選択可能です)しており、人手については材料を投入する作業者一名でオペレーションできます。 以前は粉砕の作業者、押出機の作業者が必要でしたが、このPOLYSTARのRepro-Oneは1名の作業者で省人化が可能です。
作業者は一人で省人化 | ホットカットで省力化 |
省エネ
プラスチックスクラップは粉砕されるときに熱を持ちます。粉砕工程と押出工程が別々の場合は、この熱は飛んで冷めてしまいます。しかし、POLYSTARのRepro-Oneは一体型のため、粉砕されたときの熱を保ったまま押出工程のスクリューに供給されていきます。 エネルギーのロスが少なく省エネが可能となります。
省スペース
従来は3種類の機械のスペースが必要だったのですが、このPOLYSTARのRepro-Oneはすべてを統合しているため、スペースも最小で済みます。
従来:①粉砕機 ②ストックタンク ③押し出し機(ルーダー)
Repro-One: ①+②+③ の機能を一台で!
3つの機能をコンパクトに統合 |
押し出し機の概要
モデル | Repro-One |
最終製品 | ペレット |
ルーダー構成 | コンベア、一軸粉砕機、押し出し機、ペレタイザー、水冷ユニット、乾燥機、サイロタンク |
リサイクル対象材料 | HDPE、LDPE、LLDPE、 PP、 BOPP、 CPP、 OPP、 PA、PC、PS、PU、EPS |
生産量 | 150~ 500 kgs/hr |
供給 | コンベア |
スクリュー径 | 85~120mm (オーダーメイド) |
L/D | 30/1,32/1,34/1,36/1 (オーダーメイド) |
スクリュー素材 | SACM-465 |
脱ガス | ワンベントまたはダブルベントによる脱ガス機能。 印刷無しの場合はベント無しでも選択可能。 |
ペレタイズ方式 | ホットカット方式のペレタイズ |
冷却 | 水冷 |
電圧 | 要望にお応えします 日本:電圧220Vまたは420V、50または60Hz。 |
オプション装備 | 金属探知機、マスターバッチ用定量供給機、乾燥機 |
納期 | カスタマイズ機械の注文の場合の納期は90-150日となります。 |
保証 | ルーダー及びその機械部分は1年 電気系統 6ヶ月 |
技術サポート | アフターサービス・メンテナンスの技術サポートを行っています |
Repro-One パンフレット解説
POLYSTAR Repro Oneパンフレット解説(動画あり)を掲載しておりますので更に詳しい内容をお知りになりたい方は是非御覧ください。
動画バージョンはこちらです。
ReproOne 標準仕様解説
見積もり書に記載されている標準仕様書の項目をこのページでひとつづつ解説しています。
動画バーションはこちらです。
各パーツとオプションの詳細解説はこちらから
こちらのページで詳しく解説しています。
カタログの解説ページはこちらです。カタログをダウンロードしてご覧ください。
Repro-One POLYSTARの粉砕機一体型 押出機
POLYSTARのルーダーはPP繊維や不織布のリサイクルに最適です。
押し出し機に粉砕機を内蔵させ、粉砕工程と押出工程を同時にする
ことを可能にしました。ヨーロッパのNGRと同じタイプの
プラスチック再生機です。
1.省スペース
粉砕機と押し出し機が合体し、一貫生産できます。
大きなスペースが節約されます。
2.省力化
粉砕工程と押出工程それぞれに人員を要していたところを、同時に加工することで人員が削減することが可能になります。人手不足のなか、大きな効果を発揮します。
3.高効率化
粉砕工程と押出工程が別々に行われている場合、粉砕工程が終わったら、粉砕材料をフレコンなどに保管し、押出工程に運んで、人手をかけて再度投入することになります。
この粉砕機→押出機へのハンドリングが一切なくなりますので高効率で生産が可能になります。
オプション設備の選び方
- 電気部品日本メーカー使用 POLYSTAR標準の電気部品メーカーもナショナルブランドを使用していますが、特にその後のメンテナンスや、部品の入手容易性などから日本メーカーの部品のみを指定を承る対応をしています。
- 金属探知機 ベルトコンベヤに設置する金属探知機です。金属などが押出機内部に入り、シリンダーやスクリューにダメージを与えないようにするために設置します。
- 定量供給機 再生ペレットに添加剤やマスターバッチを一定比率で配合する際に利用します。
- ニップローラー フィルムのロール形状のスクラップが多い場合は、ニップローラーを使用すれば、ギロチンでカットしなくてもニップローラーがフィルムをローラーで引っ張りながら押出機に供給することができます。ギロチンカットの前処理の手間を省くことができます。
- バックフラッシュシステム 異物がフィルターの網に詰まったときに、網の逆側から樹脂を流して網の異物を洗い流す機能です。 樹脂圧系が検知する圧力で自動制御されるため、自動で行われ、フィルター交換の手間が省けます。異物の割合が5%以内程度のスクラップであれば有効です。
- PP専用ダイ PE系のダイスとPP系のダイスでは穴の配置や穴径を変える必要があります。PP系の材料も通す必要がある場合のために、オプションでご用意します。
- スクリューのメッキ加工 メーカーのスクリューに使用している鋼材は十分な強度を持っており、メッキ加工を標準装備とはしておりません。特にスクリューのメッキ加工をご要望の場合は、オプションにて対応させていただきます。
- スクリーンフィルターをベント前に配置 シリンダー内部のスクリーン上に溜まった異物がその後にガス発生の一因にもなります。したがって、スクリーンフィルターをベントの前に配置することで、ガス発生の要因を早期に取り除くことでガスの発生を抑えることが可能になります。
- PLCコントロールパネル ご要望により選択することが可能です。
- カッターコンパクター・インバーター 硬質プラスチックの粉砕品をカッターコンパクターに投入する場合に必要になります。 また、水分を含むフィルムが入る場合も、水分で低下した温度を回復させるために回転数を上げる際にインバータが必要になります。水分などの心配がないスクラップを再生する場合には特に不要です。
- FIMICレーザーフィルター 異物の割合が多いスクラップの異物除去を「連続的」に「無人」で「全自動」で行うフィルターです。
- 自動計量・充填システム 製造したペレットを自動で計量し、自動で充填します。オペレーションの省人化が可能になります。
POLYSTAR押出機がもたらすメリット
↓ オンラインで工場見学ができます