POLYSTAR社の押出機Repro-Flexというタイプに使われるカッターコンパクターについてお話をしてみたいと思います。
このカッターコンパクター、これがPOLYSTARの最大の特徴である省スペース、高効率に生産する、ということを可能にしている重要な機能をもっています。
このカッターコンパクターは円形のものなんですけれども、この円形の下にですね回転刃が設置されています。回転刃がぐるぐる高速で刃が回転してフィルムを粉砕していくことになります。
このフィルムを高速回転で粉砕していく中で、いろいろなPOLYSTARの特徴が出てくることになります。
高速でフィルムがですねどんどん粉砕されていく、その過程で剪断熱と摩擦熱が発生します。それによってカッターコンパクターの中の温度がだいたい100度前後ぐらいになります。
100度前後ぐらいになると、この中のポリエチレンであるとかそういうものがフィルムのふわふわしたものから、だんだん半溶融状態になってかさ比重が上がります。比重が重くなるので最初は上の方で回っていたものが、固まりながら下の方で回るようになります。
で、回りながら下の方に押していくと一番下のところに、押出機のスクリューに続く穴が開いています。その穴から押し出し機のスクリューにグッと押し込むという構造になっています。回転による遠心力がありますので、押し込まれて入るわけです。
ということで、ものすごく合理的で、回転させるところで摩擦熱が発生してその熱で減容する。高速で回転していくことで、その回転している壁面に固定刃があり、固定刃にフィルムが触れて、これでまたさらに粉砕されます。また、回転することでこの遠心力でスクリューに材料がぐっと押し込まれていく。
ということで、フィルムの生産性がものすごく上がっていくわけです。
このカッターコンパクターというものは、大変効率的にフィルムの再生加工が可能になります。
参考記事:弊社が台湾POLYSTARの代理店をするきっかになった経緯の記事
POLYSTAR 工場見学 動画
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