市場から回収した使用済み廃棄物からの再生ペレットの品質を向上させる。
シャンプーや食器用洗剤などのボトルをリサイクルする際に、大きな障害になるのが貼られている紙のシールです。
紙のシールは異物なので、リサイクルした樹脂に混入すると品質の著しい劣化を招きますし、押出機の中で炭化すると発泡したり、焦げた臭いがついたりします。
紙のシールはフィルターで濾過しないと、製造したペレットがすべて不良品になってしまう原因となります。
しかし、紙などの異物を濾し取るためのフィルターは、異物が多いとすぐに詰まってしまいます。詰まった際の交換のための手間つまり人件費、そして交換の間にラインが止まってしまうことによる生産性の低下により収益性は大きく悪化します。
収益性を上げるためには、フィルターの交換をいかに減らすかが重要です。そこで必要になるのがセルフクリーニング方式のフィルターです。
しかし、現在市場に出回っているセルフクリーニング方式のフィルターのほとんどは、初期投資コストが非常に高く、さらにその後のメンテナンスコスト(主に高価なスペアパーツのため)も高く、運用コストが高止まりし、投資回収が困難である可能性があります。
POLYSTAR押出機とFIMIC社のスクリーンチェンジャーの組み合わせは、運用コストとメンテナンスコストを大幅に削減し、その結果高い利益率を実現します。
サードパーティ製フィルターを使用するメリット
簡単な操作
他社製品では1.5~2時間かかるスクリーン交換を、フィミックのフィルターでは30分、オペレーター1名で行うことができるため、人件費の削減、およびラインの稼働率の向上が図れます。
この作業を1週間に一度だけ行えば、あとの全ての異物除去はフィルターが完全自動でおこなってくれます。
投資と運用・保守のコストが少ない
FIMIC社のレーザーフィルターは、スクレーパーが異物を自動でスクリーンから掻き取るため、スクリーンを保護するためのプレフィルターを設置する必要がありません。
また、異物を排出するときに一緒に捨てられてしまう樹脂も最小に抑えられるので、歩留まりも大きく向上し、収益性向上に寄与します。
POLYSTAR社の押出機のメリット
POLYSTARの押出機のオペレーションはシンプルで、生産途中での作業員の介入がほとんど必要ありません。また、故障やトラブルも非常に少なく、ダウンタイムの削減と生産コストの低減をはかることができます。
操作性を追求したユーザーインターフェースによって、オペレーターの初期トレーニング時間とコストを大幅に削減することができるようになりました。
また、機械のメンテナンスも容易に行えます。
メンテナンスコストの低減
POLYSTARの押出機は、ヨーロッパの同クラスの機械メーカーと比較して、消耗品のコストが2.5~3倍安いことも大きな特徴です。
またSiemensとSchneiderの汎用電気部品を使用しているので、必要に応じて現地で調達することも可能です。
FIMIC社レーザーフィルターとの相性の良さ
POLYSTARのプラスチック押出機は、1段式、2段式ともにFIMIC社レーザーフィルターを採用することができ、生産量は500kg~1,000kg/hから選択することが可能です。
FIMIC社レーザーフィルターはろ過性能を高め、POLYSTARの2段式押出機は脱ガス性能に優れており、異物の多い廃プラスチックを再生する用途に最適です。
統合が簡単で早い – お客様の体験談
プロジェクトの準備段階からPOLYSTARとFIMICは密接に連携し、押出機とフィルターの統合が完璧に行われるように、必要なすべての情報を提供し合いながら構築を行っています。
設置や立ち上げの段階では、POLYSTARとFIMIC両社の技術者が同時に立ち会い、お客様をサポートし、必要なトレーニングを提供します。
セットアップはとても簡単で、彼らのエンジニアがセットアップのためにやってきて、たった4日間でもう機械を動かすことができました。
とIrvin氏は語ります。
2018年にシステムを導入した米国テネシー州にあるこのリサイクル業者は、過去2年間POLYSTAR + FIMICのリサイクル機を稼働させ、主にコーヒー豆の袋やピーナッツの袋を処理しています。同社では事業拡大に伴いもう1ラインの設置を予定しています。
最近、750kg/hrの2段式プラスチックリサイクルラインを2基導入したロシアのロストフにあるリサイクル業者Europolimerの言葉を引用します。
FIMICもPOLYSTARもシンプルさと低いメンテナンスコストを実現しているので、市場での競争力を維持できています。
と、ロシアの消費者向けプラスチックリサイクル業者の製造責任者のパヴェル・サイード氏は語っています。
スウェーデンのリサイクル業者では、コロナウイルスの影響で技術者が海外に出られないため、FIMIC+POLYSTARを「遠隔操作」で導入することに成功したそうです。
導入は成功しました。この新しい方法を実現するために、遠隔地での立ち上げ時の準備とその後の対応について、彼らのチームに大きな感謝を捧げます!
と、スウェーデンのプラスチックリサイクル業者のピーター氏は言いました。