カッターコンパクターと粉砕機の違いとは？

カッターコンパクター

カッターコンパクターは押出プロセスの前にプラスチック材料を切断し圧縮する機構です。
カッターコンパクターには2種類の刃があります。

回転刃：ミキサーのような働きをする回転式のカッター。カッターコンパクター内の床面で回転しています。

固定刃：外から交換することができるコンパクターの壁面に取り付けられているカッター。材料が回転して遠心力で壁面に押さえつけられるときにカットされます。

このタイプのカッターは、材料を優しくきれいにカットします。
短時間で廃棄物をカットし生産量を増加させ、良質な再生プラスチックの生産に寄与します。

カッターコンパクターでは、ブレードが常に回転し、プラスチック廃棄物（産業廃棄物または消耗品）を混合して切断します。このように混合された廃棄物は、押出機で処理しやすくなります。

粉砕機（シュレッダー）

粉砕機（シュレッダー）は押出機にかける前工程として、処理できる大きさに小さく粉砕する機械です。
粉砕機には、回転するシュレッダー（ローター）に向かってかさばる材料を連続的に押し出す油圧式プッシャーがあります。
回転するローターに刃が取り付けられており、回転する刃によってプラスチック材料を切断し小さな断片に粉砕します。その後、プラスチック材料は押出機に送られます。

参考動画：粉砕機一体型の押出機についての記事

POLYSTARのさまざまなソリューション

カッターコンパクター内蔵押出機Repro-Flex、Repro-Flex Plus

Repro-FlexとRepro-Flex Plusは、PEポリエチレン（HDPE、LDPE、LLDPE）とPPポリプロピレン軟包装材料の再処理用に設計されており、印刷物も非印刷物も処理することができます。
このカッターコンパクター内蔵押出機は、材料のプレカットの必要性をなくし、より少ないスペースとエネルギー消費で、高品質のプラスチックペレットを効率よく生産することができます。

これらの機器は、切断、押出、ペレタイジングを1台に統合しています。
押出機のカッターコンパクターは、原料を押出工程に最適な状態に整え（前処理）、遠心力で直接押出機のスクリューに押し込みます。
従来の押出機と比較すると、この統合システムは、粉砕機やサイロを必要としないため移し替えの手間が不要になります。

この2機種について詳しく知りたい方はこちら
一段式と二段式の押出機はどちらが良いのか？ | 株式会社ファー・イースト・ネットワーク

: 押出機

: Repro-Flex Plus

粉砕機内蔵型 Repro-One

Repro-Oneは、押出機に直結した高負荷用一軸シュレッダーを内蔵しています。

PPラフィアやPP不織布のメーカーで、社内生産で発生するラフィア屑（テープ、布、フレコン、樹脂ダンゴ）など処理する場合に最適な装置です。
生産したペレットはそのまま押出ラインに戻し、すぐに再加工することができます。
この機械で生産したリサイクルペレットは、高い割合で混合しても引張強度や伸びの良い優れたファブリックを生産することができます。

硬質プラスチックを含む大型で厚みのある、あるいはかさばる廃棄物のプレカット、プレシュレッダーが不要です。また材料を加熱しすぎることなく、シュレッダーから直接押出機に非常に高速かつ一定の速度で供給することができます。
この技術により、押出機への連続的かつ均一な供給が可能となり、高品質の再生ペレットを製造することができます。