コロナでリサイクル業界破綻??

コロナでリサイクル業界破綻??

今日はですねコロナウイルスでプラスチックリサイクルが破綻しかけているっていう記事を見かけましたので、記事の要約と雑感を述べたいと思います。

まず要約の方からなんですけれども、コロナウイルスでプラスチックリサイクルが破綻しているというのを、アメリアのテラリサイクルに取材した記事が書いてあります。

これによるとコロナウイルスで経済活動がピタッと止まったことで、空気とかですね水が非常に綺麗になったと。空気の汚染も綺麗になり青空になりました。

水もですねすごく澄んで綺麗なったとの報道もありました。。ニュースになっていたのはイタリアのベネチアでしたね。

一方ですねプラスチックのリサイクルということに関すると、もともと非常に苦しい状況が続いてたわけです。

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理由は3つあります。

理由1:原油価格の下落

原油の値段が下がるとプラスチックの価格も下がります。そうするとプラスチックをリサイクルをした時の原料の値段も下がるわけですね。売上が落ちるわけです。

ということで非常に単純なんですけれども、この原油が安くなるとすごく収入が減るわけです。

プラスチックリサイクル業界はやっぱり原油価格に非常に左右されやすい業界なわけです。

※2021年8月現在は原油価格は持ち直しており、上記の状況とはことなっています(後日追記)

理由2:中国に輸出禁止中国がプラスチックの輸入を禁止した

アメリカもそうですし、日本もそうです。世界中が中国にプラスチックを輸出していたのですが、これができなくなったわけです。

中国の巨大なリサイクルマーケットが突然閉ざされて、各国のリサイクルシステムというのは、中国の巨大マーケットを前提に作られていたわけです。

一気に門が閉ざされたことで各国のリサイクルシステムが混乱に陥っています。

たぶん今も陥っている途中です。少しずつ落ち着いてますけど、処理コストが高くなったり、混乱しています。

理由3: 廃プラの質が下がった

海洋プラゴミの問題などがあるので、プラスチックの使用を減らしましょう、環境に優しいからがあるからなんとかプラスチックを少なくしましょうという掛け声が大きくなっています。

例えばパッケージの分かりやすいところでペットボトルをですね、容器の厚みを薄くするわけです。これで、プラスチック利用量を減らしましたということを、例えばペットボトルの飲料のコカコーラとかサントリーフーズとかああいうところの会社がアピールするわけです。

しかし、実はその薄くなったペットボトルが回収される過程あるいは回収された後に、プラスチックリサイクル業界がリサイクルするときに歩留まりが悪くなるんです。

どういうことかというと、ペットボトルの同じ容積当たりに使われているプラスチックが少ないわけです。そうすると集めてくるコストや、リサイクルするコストも割高になってしまうということなんです。

環境にいいと思ってやったことが、実はリサイクル業界にとっては逆作用に働いているということなんですね。

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僕の狭い経験のなかで知っているエピソードでは、インドでも確か同じことを聞いたことがあります。インドにはウェストピッカーというゴミを拾って暮らしている人たちがいます。プラスチックを拾って暮らしている人たちがいるわけです。この人たちは何を拾っているかと言うと、レジ袋を拾ってプラスチックリサイクル業者に売って生活の糧にしています。

しかし、実はインドでも、「環境保護のために」パッケージあるいはそういうレジ袋の厚みを減らそうということをしたのです。そうするとウェッジとピッカーの人たちが地面から拾る1回の動作で拾えるプラスチックの量が単純に減るわけです。

ウェストピッカーの人たちの歩留まりが悪くなり、仕事の効率が悪くなるわけです。結局、レジ袋を軽量化したあとに、ウエストピッカーが拾わなくなってしまって、分別が後退するという問題が出てきたのです。

「環境のために」やったことが、全く逆の現象が起こりトレードオフの関係を作っているわけです。

だからリサイクルは本当に難しいところがあります。良かれと思ってやったことが、全然違っているということがあるわけです。

あ、今完全に記事の内容から脱線してますね。

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脱線してますけどもう一つ。最近ではよくある、植物由来の樹脂とかですね。生分解する樹脂も環境に良いということでフューチャーされています。

しかしながら、植物由来の樹脂を使えば環境に良いことをしたってアピールできると、お菓子の会社(例えです)は思っているわけです。

菓子メーカーがですね我々はパッケージングに生分解性樹脂を使いましたとか、植物由来の樹脂を使いましたっていうとアピールをするわけなんです。

でも実はそこで起こっているのは今まで使ってた普通のプラスチック50%、それにプラス生分解性樹脂50%を混ぜ合わせてパッケージしたりすることが多いのです。(強度面からそうなります)

で、我々(メーカー)は50%も使ったので環境にいいでしょうどうですかって言いますが、逆にこの生分解性樹脂と普通のプラスチックを混ぜ合わせたこのパッケージングは、プラスチックリサイクル業界がリサイクルできないわけなんです。環境にいいと思ってやってることも、実はリサイクル業界にとっては全然いい話になってない、あるいはリサイクルがストップしてしまうということがですね結構あるわけです。

はい。脱線はここで終わりにします。

一応ここまでで話を元に戻しますと、、、

廃プラの質が下がったっていう話でしたね。

※↓2021年8月追記
個人的見解ですが、これはこのように解釈しております。
昨今「資源循環」、「SDGs」、「脱炭素」などの言葉が飛び交って、上場企業をはじめ、かなり広範にリサイクルプラスチックの需要が増しています。

・再生プラスチックを使用して商品を開発する

・自社工場で発生しているプラスチックスクラップを再利用する

・自社の商品を回収して再生加工する

上記のような取り組みが増えています。

今までは一部の企業が利用してきた再生プラスチックが、一般的に利用する需要が増えて、争奪戦になりつつあります。

このような状況で、「再生しやすい」「きれいな」廃プラスチックが相対的に不足して見えているということになっていると解釈しています。(追記終わり)
この3つの原因、

①原油価格

②中国の輸入禁止

③廃プラの質が下がった(=再生しやすい廃プラの争奪戦が激しくなった)

これによって、プラスチックリサイクル業界は非常に苦境に陥っていますと記事は書いています。

加えて、コロナウィルスで使い捨てプラスチックの需要が非常に上がった。

巣ごもり需要でペットボトルがものすごく使われるようになりました。

それからマスクも使い捨てですよね。それからテイクアウトの容器、これも使い捨てですよね。

サンフランシスコではウイルスを持ち込まれるのが困るということで、エコバックが廃止になったっていう話も聞きました。

それからスターバックスもマイカップで感染してはいけないということで廃止したということがニュースになってました。

それから病院のフェイシールド、あるいは防護服は全部使い捨てですよね。

大量の使い捨てプラスチックがコロナウイルスによって使われるようになってしまったというわけなんです。

この記事の記者って言ったらいいのかな、この記者の人ですね、なんだか僕にとって新鮮でしたね。

この混乱はプラスチック業界のせいなんだということを言っています。

なんて書いてあるかというと、汚染を消費者のせいに今までしてきたのはプラスチック業界だと。

問題の責任は消費者にあるんだと思い込ませてきたのはプラスチック業界なんだということを主張しています。ちょっとボクには理解不能なんですが、一応そう言っているので紹介します。

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しかしながら、廃棄プラスチックごみの問題とかが起きているとはいっても、プラスチックは生活にこれだけ浸透していて、プラスチックなしでは多分生活は成り立たないでしょう、ということをこの記者は言ってます。

じゃあどういうことを提言するのかなぁ、と思ったら、一般的なところに落ち着いちゃったんですが。

これはテラサイクルのの言葉を締めの言葉にしているわけなんですけれど、いくら政治資金がリサイクルに分配されてもダメだと。

「プラスチックは資源なのだというパラダイムシフトが非常に重要である」という記事の終わり方でした。

確かにコロナウィルスでプラスチックリサイクル業界が完全に破綻するとかいうことはないと思うんですけれども。

私のリサイクル業者の仲間も含めて厳しいところは増えているということはこれ間違いないわけなんですけれど。(2021年8月追記 現在は市況が回復して活況となっております)

また違う方向性のプラスチックリサイクルを探っていかなきゃいけないんだろうなというふうに思います。

プラスチックのリサイクルはリサイクルの原料を使ってコストダウンをしたいと言うニーズがあるから成り立つわけです。

そういうわけでこの原油が安くなってくると新品のバージョンの原料を使えばいいじゃん、その方が楽だよということになる。

リサイクル原料は性質も不安定だし、色も汚いということで使われなくなってしまうわけです。

記者のプラスチック業界が消費者のせいにしてきたんだって言う、このくだりはねなかなか新鮮な解釈でした。

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