2023年のドイツデュッセルドルフでのKfairを回って、リサイクル関係で一番気が付いたのは汚れた廃プラの洗浄に関する展示が多かったことです。
今までは、プラスチックリサイクルといいますと、(洗浄をする必要のない)綺麗な工業端材をリサイクル加工することが主流でした。
しかしながら、最近の二酸化炭素削減や気候変動への抜本的な対応を考えると、我々消費者が使用した後の(洗浄する必要がある)汚れたプラスチックをいかにマテリアルリサイクルするかということにリサイクルの重点が移ってきているということのように思います。
多くの洗浄ラインを各メーカーが展示していましたが、ヨーロッパのメーカーは外見上は似たり寄ったりですかね。
組み合わせも、洗浄するスクラップにより異なりますが、だいたい一緒のように見えました。
ここでは、洗浄ラインのなかの「脱水機」だけを集めて写真撮影したものをご紹介します。
ほんの一部ですが、御参考になれば幸いです。
「脱水機」は洗浄(または比重選別)の後のフィルムを高速回転するブレードに当てて、水と汚れを除去する機械です。
円筒状の機械の横から投入して、逆側から搬出されます。
脱水機の役割ですが、この後にペレタイザーやグラッシュの加工を行うために水分を除去することにあります。
わかりにくいですが、この動画のスタートから10秒くらいの部分が脱水機部分の映像になります。
唯一中を見せて展示していたメーカーです。
↓各社の工夫が少しづつ異なりますが、だいたいこんな感じです。
展示はだいたい高速洗浄機から脱水機へ接続されているケースがほとんどでした。
↓ちょっと形が変わったタイプですね。
あとは、メンテナンス性を競っているようです。
↓下のメーカーは内部メッシュを取り外ししやすいように工夫していました。
前のメッシュ部分の摩擦が激しいことから、メッシュを前後の2つに分けて、場所を交換できるようにも工夫しているとのことでした。
↓また内部は見えませんが、メッシュの中にたまったり詰まったりする残渣を自動クリーニングする機能がついている機種もありました。
↓わかりにくいですが、これがそうです。
↓時間10トン(樹脂の種類による)の大型機です。