1. ボトルtoボトルとは
「ボトルtoボトル」という言葉を耳にしてみなさんが想像することは何でしょうか?
「ペットボトルをペットボトルにすること?」「ボトルってビンも入るの?」「洗って再利用(リユース)するの?」など、わかるような、でもよく考えるとちゃんとわからないような言葉ではないでしょうか。
端的に表現すると、「ボトルtoボトル」とは、「食品用のペットボトルを原料として、ペットボトルにリサイクルすること」(リユースとは異なる)をいいます。
ボトルtoボトルは、元の製品に循環させる「水平リサイクル」に位置付けられる(詳細は後述)ため、廃棄や投棄を減らせる可能性が高く、海洋プラスチックゴミの削減も期待できます。
小学生の授業にも取り入れられているSDGs(2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)[1]と照らし合わせると、ボトルtoボトルの活動はSDGsの17のゴールのうち以下の3つに該当すると考えられます。
「12 つくる責任つかう責任」
「13 気候変動に具体的な対策を」
「14 海の豊かさを守ろう」
まさに、サステナブルな取り組みといえます[2]。
さて、ボトルtoボトル、とてもすてきな仕組みだと思えるのですが、どれぐらい広まっているのでしょうか?課題はないのでしょうか?
なお、以降では、「ペットボトル」を統一して「PETボトル」と表記します。
2.リサイクルの種類とプラスチックリサイクルの手法
さて、ボトルtoボトルについて考える前に、まずはリサイクルの種類とプラスチックリサイクルの手法について整理しておきます。
2.1 リサイクルの種類
あらゆるリサイクルに関して、「リサイクル元の製品を何に再生するのか」という観点で整理すると、リサイクルの種類は以下の2つに大別することができます[3]。
- カスケードリサイクル
- 水平リサイクル
カスケードリサイクルは「使用済みの製品を別の製品にリサイクルすること」で、再生後の製品がリサイクルしづらいものの場合、リサイクルされた製品が使用された後に廃棄されてしまう可能性があります。
例えば、廃棄されたテレビの外装を玩具の部品としてカスケードリサイクルすると、これらの玩具が使われなくなったときにリサイクルされずにゴミとして廃棄され、埋め立て処理されることなどが起こりえます。
水平リサイクルは「使用済みの製品を同じ用途の製品にリサイクルすること」で、同じ製品内で使用~再利用を循環させるため、廃棄物そのものだけでなく投棄も減らせる可能性が高くなります。
例えば、使用済みのPETボトルをPETボトルとして水平リサイクルすると、PETボトルが玩具などに比べ高いリサイクル率を有するため、ボトル使用後には再度リサイクルされる可能性が高くなり、投棄を減らすことにつながります。
ボトルtoボトルは、使用済みのPETボトルから、PETボトルを生み出すリサイクルであるため「水平リサイクル」に位置付けられます。
2.2 プラスチックリサイクルの手法
プラスチックリサイクルに関して、「どういったリサイクル技術・手法で処理するのか」という観点で整理すると、その手法は、大別して以下の3つがあるとされています[4] [5]。
PETボトルリサイクルもプラスチックリサイクルに含まれます。
- マテリアルリサイクル(メカニカルリサイクル:MR)
- ケミカルリサイクル(フィードストックリサイクル:FR)
- サーマルリサイクル(エネルギーリカバリー:ER)
- マテリアルリサイクル
使用済みプラスチック製品を再び同じ製品かまたは別のプラスチック製品の樹脂材料として利用するリサイクル方法です。 - ケミカルリサイクルは、使用済みプラスチック製品を高温で熱分解して合成ガスや分解油などの化学原料にするなど、他の化学物質に転換して利用するリサイクル方法です。
- サーマルリサイクルは、使用済みプラスチック製品を燃料として蒸気や発電などに利用するリサイクル方法です。
これらのリサイクル手法は、前述の「カスケードリサイクル」「水平リサイクル」とは異なる観点の用語です。
具体的には、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルは、カスケードリサイクルおよび水平リサイクルのいずれにも用いられるリサイクル手法です。
また、サーマルリサイクルは、何らかの製品にリサイクルことを目的とする手法ではないため、カスケードリサイクルおよび水平リサイクルのいずれにも属さないリサイクル手法です。
3 PETボトルを取り巻く環境
食品用のボトルには「PETボトル」「缶」「紙容器」「びん」などがあります[6]。
ここでは、ボトルtoボトルの対象である「PETボトル」を取り巻く環境について説明していきます。
3.1 PETとは
ポリエチレンテレフタラート(PolyEthylene Terephthalate)の略で、プラスチック(合成樹脂)の一種です。
海外では「PETE」と表記されているものもあります。
PET樹脂の特徴は以下の通りです[7]。
- 他のプラスチックに比べて石油依存度が低い。
PET樹脂は、主に炭素、酸素、水素から構成されており、かつ、約1/3が空気を原料とする酸素で占められているため。 - 密度が水より重く、水に沈む。
- 燃焼時の発熱量が低く紙と同水準。エネルギー回収よりも素材としてのリサイクルに向いている。
このPET樹脂を使って作られた食品用のボトルがPETボトルです。
3.2 PETボトルの利点
PET樹脂から作られているPETボトルには、以下のような利点があります[8]。
- リサイクルに適している。
- 軽くて持ち運びやすい。
- 加工しやすい。
- 開栓しても再栓性(リキャップ性)できる。
- 強く割れにくい。
- 衛生的で安全。
- 透明で中身がわかりやすい。
3.3 指定PETボトル(指定表示製品)とは
PETボトルは素材としてのリサイクルに向いていると説明しました。
その利点を最大限に活かすために、指定PETボトルという表示が義務付けられています。
指定PETボトル(指定表示製品)とは「簡易な洗浄で臭いを容易に除去できる内容物」を充填したPETボトルを定義したリサイクルのための区分です。
「このボトルは洗ってまた使うからリサイクルにまわしてね」というメッセージなのですね。
多くの人が見たことがある以下のマークが、指定PETボトルの識別表示マークです。
消費者は、ボトル廃棄時に、識別表示マークの表示によって指定PETボトルであることを認識することができます。
指定PETボトルのゴミと他のゴミ(特に誤って分別しがちなPET以外のプラスチックゴミ)とを適切に分別廃棄できるようになります。
3.4 どれぐらい利用されているのか?
PETボトルリサイクル推進協議会が開示している、ボトル用樹脂生産量(販売量とは異なる)(2020年)に関する情報[9]によるとボトル用樹脂生産量の内訳は以下の通りです。
- 指定PETボトル用のPET樹脂92%
- それ以外の樹脂8%
であり、ボトル用樹脂のほとんどが指定PETボトル用であることがわかります。
さらに、指定PETボトル用のPET樹脂生産量(重さ換算)は以下の通りです。
- 清涼飲料など95%
- 特定調味料(しょうゆ、食酢など)4%
- 酒類9%
であり、PETボトルのほとんどが清涼飲料に対して使われていることがわかります。
また、一般社団法人全国清涼飲料連合会が開示している清涼飲料水容器別生産量(2021年)の情報によると、清涼飲料水容器別生産量の内訳(容量換算)[10]は以下の通りです。
- PETボトル77%
- 缶10%
- 紙容器8%
- びん0.8%
これを見れば分かる通り、清涼飲料の容器の多くがPETボトルに依存していることがわかります。
3.5 PETボトルの一生
PETボトルのリサイクルの流れは、下図の通り、「利用(再利用)」→「分別排出」→「分別収集」→「選別保管」→「再商品化」→(「再利用」に戻る)となります[11]。
また、「再商品化」の工程は、一般的に、「選別」→「粉砕」→「洗浄」→「分離」→「乾燥」→「ペレット化」となります[12]。
それぞれの工程は、次のようなものになります。
- 選別
選別機や手選別により、樹脂の選別や不純物の除去を行います。 - 粉砕
ボトルを均一な大きさに小さく粉砕します。 - 洗浄
汚れなどを洗浄し、乾燥させます。 - 分離
さらに異物を分離選別する処理を行います。
樹脂の種類による比重の差を利用する比重選別が有名ですが、他にも、静電選別、X線選別などの方法があります[13]。
比重選別には、強い風を当てた際の飛び具合で選別する乾式選別(洗浄前に処理)や、液体に投入した際の浮き沈みで選別する湿式選別があります[14]。 - 乾燥
湿気や水分を乾燥させます。
ここまでの工程を経て抽出されたものを「フレーク」と呼びます。フレークは、PETボトルやプラスチック製品の原料となります。 - ペレット化
プラスチックの成形原料として使用できるように、フレークを一度溶かして小さな粒状に加工します。
ボトルtoボトルでは、フレーク化までを行った後、水平リサイクル用の(PETボトルに再利用するための)独自の工程(後述)を経て、PETボトルの原料としてペレット化されます。
4 ボトルtoボトルの歴史と制度
4.1 歴史
2004年時点で、飲料用ボトルのリサイクル技術は、帝人ファイバー株式会社および株式会社ペットリバース[15]のケミカルリサイクル技術だけが認定されていました。
しかし、高コストであったため製造・販売には至っていませんでした。[16] [17]
その後、2006年に協栄産業株式会社がマテリアルリサイクル技術の開発に成功し、2011年に初めてボトルtoボトルを導入した製品が、サントリー株式会社から市場に販売されました。[18] [19]
そこから現在まで、企業、自治体などの取り組みは続いていましたが、PETボトルリサイクル全体におけるボトルtoボトルの比率は12.5%(2019年)と広く普及するには至っていませんでした。
これに対し、2021年に清涼飲料業界は「2030年ボトルtoボトル比率50%宣言」を行い、ボトルtoボトルの推進を目指す考えを示しました。
4.2 制度
PETボトルリサイクル全体に最もかかわってくる法律は、「容器包装リサイクル法」です。
容器包装リサイクル法(「容リ法」とも呼ばれます)は一般の家庭でごみとなって排出される商品の容器や包装(びん、PETボトル、お菓子の紙箱やフィルム袋、レジ袋など)を再商品化(リサイクル)する目的で作られた法律です[20]。
容器包装リサイクル法では、消費者が分別排出、市町村が分別収集、事業者が再商品化(リサイクル)するという役割分担について定められています。
5 ボトルtoボトルに関する現在までの取り組み
企業、自治体などがボトルtoボトルに関する各種取り組みを行っています。また、産学官連携の取り組みも進んでいます。以下では、それらの一例を紹介します。
5.1 企業の取り組み
企業の取り組み事例には以下のようなものがあります。
「企業単独での取り組み」事例と「協業での取り組み」事例を紹介します。
5.1.1 企業単独での取り組み
特定の企業による取り組みの一例です。
- アサヒ飲料株式会社
2022年5月より、同社グループが管理・運営するリサイクルボックスで回収した使用済みPETボトルを同社のPET商品に再利用するボトルtoボトルの取り組みを開始しました[21]。
出典:アサヒ飲料 - サントリー食品インターナショナル株式会社
2022年5月より、株式会社ヤオコーと協働し、店舗に集められた使用済みPETボトルを回収して新たなPETボトルに再利用する、ボトルtoボトルの取り組みを開始しました[22]。ヤオコー各店舗で回収した使用済みPETボトルのうち、ヤオコーエコセンター(下図)に集められるペットボトルの半数以上をサントリー食品インターナショナル社の飲料用ペットボトル容器として再生・使用します。
ヤオコーエコセンター(ヤオコー社で排出されたリサイクルゴミの再資源化を推進しているセンター)
出典:サントリー食品インターナショナル
5.1.2 協業での取り組み
複数企業間の協業による取り組み事例の一例です。
- 三菱地所株式会社 サントリー食品インターナショナル株式会社 コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
2022年6月より、丸の内エリアのオフィスビル 24 棟で排出されたPETボトルを新たなPETボトルに再生する「Bottle to Bottle リサイクルサーキュレーション」を構築、資源循環の取り組みを開始しています[23]。
回収対象ビル内の自販機横に、PETボトル本体、キャップ、ラベルに3分別するリサイクルボックスを導入します。
再生したPETボトルは、丸の内エリアの自販機で販売する飲料容器として一部利用され、分別回収されたキャップはPETボトル回収時に使用される収集袋の一部原料としてリサイクルされます。
常盤橋タワー(東京駅前)内に設置されたコカ・コーラ社自動販売機とリサイクルボックス
出典:コカ・コーラ ボトラーズジャパン - セブン&アイ・ホールディングス 日本コカ・コーラ株式会社
2019年6月より、2社の共同企画商品「一(はじめ)緑茶 一日一本」を、グループ約2万1400店舗で販売を開始しました[24]。
該当商品は、ボトルtoボトルを活用した商品であると同時に、世界初の「完全循環型PETボトル」(一つの流通グループだけでリサイクルが完結)です。
すなわち、セブン&アイグループの店頭で回収したペットボトルを原材料としたリサイクルペットボトルを、再びセブン&アイグループの店頭で販売していることになります。
出典:セブン&アイ
5.2 地方自治体の取り組み
地方自治体の取り組み事例には以下のようなものがあります。
- 東京都
2020年8月より、清涼飲料業界と共同事業体「ボトルtoボトル東京プロジェクト」を設立し、取り組みを進めています。
2020年度および2021年度に実証実験が行われ、その内容や結果をWebサイトにて紹介しています[25]。2020年度の実証実験では、新デザインのリサイクルステーションを使用した分別行動の啓発、および、新デザインの自動販売機横リサイクルボックスを使用した異物混入低減対策を実施しました[26] [27]。
出典:全国清涼飲料連合会 『2030年ボトルtoボトル比率50%宣言 「ボトルtoボトル東京プロジェクト」報告』2021年度の実証実験では以下を実施しました。
- 葛飾区役所前へのリサイクルステーション(2020年度のもの)の設置による区民への分別行動の啓発
- 新開発の汎用型リサイクルステーションの効果検証
- SmaGO(広告運営型の回収機材)[28]の導入と啓発、広告出稿による世の中全体に対するリサイクルの啓発
新開発の汎用型リサイクルステーション
出典:全国清涼飲料連合会 「清涼飲料空容器 配送センター周辺でのリサイクル推進プロジェクト」
SmaGO設置例(原宿・表参道エリア)
出典:全国清涼飲料連合会 「原宿・表参道からペットボトルリサイクルの情報発信」 - 三重県
2021年11月から12月にかけて、津市内で自動販売機横に設置されているリサイクルボックスを新形状のものに変更しました。行動変容を促すことで高品質にPETボトルを回収するモデル事業を実施し、実際に高品質な回収を達成しました。該当の結果を踏まえ、ボトルtoボトルの仕組みの構築を目指します[29]。
出典:三重県 「ペットボトルのボトルtoボトル促進モデル事業」 - 京都市
2021年3月に同市は、持続可能な循環型社会の実現を目指すための「京(みやこ)・資源めぐるプラン」[30]を策定しています。本プランを推進するために、2022年4月より、本市が資源ごみとして収集・中間処理した使用済みPETボトルを対象に、「ボトルtoボトルリサイクル事業」を開始しています。日本環境設計[31]グループのペットリファインテクノロジーと協働で本事業を推進し、自治体が回収したPETボトルをボトルtoボトルによって再生する取り組みとしては国内で最大規模(年間約3,000トン)となります[32] [33]。
5.3 企業と地方自治体の連携による取り組み
企業と地方自治体の連携による取り組み事例には以下のようなものがあります。
- サントリー食品インターナショナル株式会社 兵庫県内2市2町2021年2月、サントリー食品インターナショナルと東播磨の2市2町(兵庫県高砂市、同加古川市、同加古郡稲美町、同加古郡播磨町)は、「ボトルtoボトル リサイクル事業」に関する協定を締結しました[34]。
複数自治体と企業が連携して、ボトルtoボトルに取り組むこと、および、この仕組みで生み出されたリサイクルPETボトルを域内事業者が製造し、地域へ出荷・還元すること、はどちらも国内初の取り組みとなります。
従来は、回収したPETボトルを日本容器包装リサイクル協会に引き渡し、入札で再資源業者を決定していました。しかし、この方法では、引き渡し時に再生用途を指定できないため、PETボトル以外のものにも再生処理されていました。
これに対し、本協定によるリサイクル事業は、回収したPETボトルをサントリー食品インターナショナル社に直接引き渡せるようになるため、対象の自治体内でのボトルtoボトルの実現を可能にします[35]。出典:サントリー食品インターナショナル 『全国初!東播磨2市2町×サントリー ペットボトルの「ボトルtoボトル リサイクル事業」に関する協定を締結』
5.4 海外の取り組み
一例として、メキシコの取り組み事例を紹介します。
- メキシコ PetStar社メキシコのPetStar社[36]は、環境やサステナブルといったジャンルをターゲットとする企業で、ボトルtoボトルに関するビジネスモデル(PSBM)[37]の設計を行っています。
PetStar社によって製造された再生樹脂は、メキシコの7社のボトル詰めを行う会社で使用されており、使用済みPETボトルをもとにペレット化されたリサイクル樹脂は、国内外の20を超える顧客に販売されています。
顧客の企業は、25~50%のリサイクル素材を使ったボトルを作るために、バージン樹脂(新品の材料で生成したもの)とリサイクル樹脂を混合します。また、最も環境にやさしいボトルではこの割合は100%になります[38]。
6 ボトルtoボトルにおける課題
ここでは、ボトルtoボトルを推進していく上で直面している課題について説明します。
6.1 回収ボトルの品質維持
消費者などから回収される廃PETボトルの品質が低いと、ボトルtoボトルの原料として利用できなかったり(ガラス瓶との混合回収など)、不純物の除去が困難となったり(ラベルの除去など)する場合があります。
このため、使用済ペットボトルをきれいな状態で確実に回収し、回収ボトルの品質を維持する必要があります[39]。
6.2 回収ボトルの供給力不足
上述したような飲料メーカー各社の目標を実現するためには、市町村PETボトル※1だけでは不足しており、事業系PETボトル※2も対象にせざるを得ません。
しかし、事業系PETボトルを利用していくには次のような課題があります[40]。
- 追加的な分別・洗浄コストの発生
家庭排出分のように品質の良いPETボトルが期待できない。 - 事業者の回収コストの発生
市町村PETボトルでは自治体負担でまかなえている回収費が事業系PETボトルでは直接関係事業者の負担となる。
※1 市町村ペットボトル:容器包装リサイクル法にのっとって、家庭から分別排出され市町村が分別収集する廃PETボトル
※2 事業系PETボトル 自動販売機、オフィス、スーパー・コンビニ、鉄道会社、公共施設等から排出・回収される廃PETボトル
6.3 リサイクルPET樹脂の品質維持
ボトルtoボトルでは、廃PETボトルに洗浄などの処理を施して得られるPET樹脂を、リサイクルPETボトルに再生します。この再生を繰り返すことでPET樹脂が着色する場合があります。
これは、今後、企業連携やリサイクル技術の向上により解決していくべき課題ととらえられています[41]。
7. ボトルtoボトルに関して私たちができる取り組み
7.1 洗浄・分別
ボトルを洗浄し、キャップやラベルなどのPET樹脂以外の部分を除去(分別)してから廃棄しましょう。
一般的に、分別基準は自治体などによって異なりますが、日本容器包装リサイクル協会が定めている分別基準では「洗浄されていること」「ポリエチレンテレフタレート製のふた以外のふたが除去されていること」などが規定されています[42]。
分別の際に、多くの人が抱く疑問に、次のようなものがあると思います。
- 洗わなくていいの?
- 乾かさなくていいの?
- PETボトルの口に残るリングは取らなくいいの?
- 醤油のPETボトルの中栓は取らなくていいの?
これに対する正解は、以下になります。
- 世情、自治体の規則、リサイクル工場の設備などに依存するため、一律な答えはない。
- できるかぎり、きれいに洗って捨てる。
- できるかぎり、乾かして捨てる。
- できるかぎり、キャップ、リング、中栓などを取って捨てる。
- 洗い残し、乾き残しがあっても、また、キャップなどが取れていなくても、リサイクルされない廃棄物として捨てるのではなく、廃PETボトルとして捨てる。
- 「洗浄は水の消費や汚水の増加を伴う」「乾かすのに紙を使うとゴミの増加を伴う」のように、行動に伴って生じる別の環境負荷があることを理解しておき、どこまでやるべきかを考えながら処理する。
リサイクル工場では、キャップなどが付いたままでも分離工程などでPET以外は分離されますが、できるかぎり不純物が含まれないほうが処理コストを低く抑えられます。
また、処理コストは工場の設備に依存します。
一般的には「分別を促したいので、不純物が少し付いていても分別してもらえないよりはまし」という考え方が基本となっています。
PETボトルリサイクル推進協議会では「工場で処理できるため中栓などは無理に取らなくてよい」としています[43]。
7.2 識別表示マークの理解
私たちがPETボトルをリサイクルするにあたって、以下のことを普段から理解し、適切に分別や廃棄を行うこと、その一つ一つの活動が、環境負荷低減につながるといえるでしょう。
- 「指定PETボトル」とは何かを理解しておく
日本では、指定PETボトル(PETボトルの識別表示マークの表記があるもの)以外のPETボトルはPETボトルリサイクルの対象外。 - 海外製のPETボトルに注意
海外で作られたPETボトルにも識別表示マークが表記されているものがあるが、マークの形や記載内容が異なれば、指定PETボトルではない。 - 自治体ごとの分別ルールを守る(都度変わるのでチェックしておく)
(例)滋賀県長浜市: ラベルをはがさなくてよい[44]。
(例)宮崎県宮崎市: 無色透明のみ廃棄可(有色は「燃やせるごみ」として廃棄)[45]。
7.3 自動回収機の利用
PETボトルを自動回収してくれる自動回収機の設置が進んでいます。
主に企業と地方自治体が連携して運用されており、特定の企業が自社店舗などに設置するケースや、自治体内の複数のスーパーに設置するケースがあります。
店舗や自動販売機付近に設置されていると、その場で飲み切ったPETボトルをより確実にリサイクルすることができるため、リサイクル率を向上させることが期待できます。
また、スーパーに回収機があれば、PETゴミの回収が期待できます。
また、現在設置されている自動回収機では電子マネーなどのポイント還元を行っているものが多くあります。
以下に、一例を紹介します。
株式会社セブン-イレブン・ジャパンのコンビニエンスストア前への設置事例(東京都東大和市)
出典:東大和市 「ペットボトルを持ってセブン-イレブンに行こう!」
日本コカ・コーラ株式会社の自動販売機横への設置事例(東京都東大和市)
出典:東大和市 「市役所にコカ・コーラのペットボトル自動回収機が設置されました!」
府中市内スーパーの複数店舗前への設置事例(東京都府中市)
出典:府中市 「ペットボトル自動回収機を設置しています」
8 私たちのさらなるチャレンジ
ここでは、これまで紹介してきた情報をベースに、私たちがこれから何にチャレンジしていけるかについて考えてみたいと思います。
8.1 リターナブルPETボトルはだめか?
「一度素材にして再度PETボトルに戻すというのより、洗って再度使うほうが環境負荷は下がるのではないかな?」「リターナルPETボトルという言葉があるけれどどうなのだろう?」と思ったのですが、どうでしょうか?
「リターナブルPETボトル」とは、ボトルtoボトルとは異なり、使用済みのPETボトルを回収後に洗浄し、PETボトルとして再利用(リユース)することを目的としたPETボトルです。
日本ではリターナブルPETボトルは一般的に普及していませんが、海外では多くの国で導入されています。
欧州では、ドイツが先駆けてリターナブルPETボトルを導入し、その後、各国に広まっていきました。
リターナブルPETボトルの仕組みを運用している国では、リターナブルPETボトルが「返却してもらうという仕組みありき」であるため、これらの運用に合わせて、デポジット制度(消費者が購入時にデポジット(預かり金)を余分に支払い、返却時にそれを返金してもらう仕組み)を導入していることが多いようです。
なお、ビン飲料に関しては、ドイツではPETボトルと同様にこれらの仕組みが確立されており、日本でもビールビンに対しては古くから再利用とデポジット制度が運用されています[46]。
PETボトルリサイクル推進協議会の資料「リターナブルPETボトルを考える」[47]に、上述の情報を含む、欧州および日本におけるリターナブル PET ボトルやリターナブル容器の推移や調査結果などが詳しく書かれています。
同資料によると、リターナルPETボトルの課題は、次の通りと記されています。日本では、これらの理由により現在まで積極的に導入されてこなかったと考えられます。
- ボトルの安全性
PETボトルは化学物質と接触すると、完全に除去することはできないため、汚染のリスクを回避できないと実用化が難しい。 - ビジネスとしての難しさ
安全性に対する不安、異味異臭の苦情増などへの懸念が飲料メーカーにとって障壁となり、また、事業リスクが非常に大きいことから、ビジネス化が難しい。 - LCA [48]観点で優位性が大きいといえない[49]
※販売形態ごとの回収率とPETボトル種別ごとに算出したCO2排出量をもとにした評価。- オープンシステム(店頭販売)では、ワンウェイ(使い捨てPETボトル)のほうが、環境負荷が小さい。
→ 高い回収率を確保することが難しい(リユース率が低くなる)ため、資源投入の削減効果が小さくなる。 - クローズドシステム(宅配販売)では、リユース(リターナルPETボトル)のほうが、環境負荷を小さくすることができる。
→ リユースシステムでは、再使用容器輸送に伴う負荷が増大(輸送時のCO2排出量が増大)するが、PETボトル輸送距離を100km未満などに限定することで、このデメリットを回避することが可能となる。
- オープンシステム(店頭販売)では、ワンウェイ(使い捨てPETボトル)のほうが、環境負荷が小さい。
出典:PETボトルリサイクル推進協議会(2010) 「リターナブルPETボトルを考える」、p.6 https://www.petbottle-rec.gr.jp/more/pdf/returnable_pet.pdf
※環境省
「ペットボトルを始めとした容器包装のリユース・デポジット等の循環的な利用に関する研究会 (第7回)」、参考資料1「PETボトル等のリユースによる環境負荷分析結果について(詳細)」、pp.16-21
ドイツの国際放送事業体(DW)が発信している情報[50]によれば、PETボトルだけでなくビンなどにも購入時にデポジットが加算されており、ボトルの返却率は98%を超えるそうです。
また、リターナブルPETボトルと使い捨てPETボトル(平均26%のリサイクル素材が含まれ、回収後も一部はPETボトルの材料になる)の両方が、ともにデポジット[51]を含めた金額で販売されています。
ほとんどのドイツのスーパーマーケットにある返却機
出典:Deutsche Welle(DW)
また、同DW発信の情報によると、日本でも「リターナブルPETボトル」と「ボトルtoボトル」は紛らわしいように、ドイツでも「リターナブルボトル」「デポジットボトル」「リユースボトル」などの用語の揺れがあるとのことです。
そして、興味深いのは、『ドイツのほとんどの消費者は、リターナブルボトルと使い捨てボトルかを認識しているが、42%はすべてリターナルボトルであると思っている』という調査結果です。
この結果から、用語揺れで消費者が混乱するという課題はあるものの、前述の返却率の高さも合わせて考えると、「消費者があまり意識しなくても、どちらのボトルかにかかわらず正しく返却&リサイクルされ、ボトルや他の製品に再生されて戻ってくる」仕組みになっているといえます。
すなわち、この仕組みは「無意識に(消費者の意識の高低に依存せずに)好循環が回る素晴らしいシステム」であり、「すでにドイツはこれを実現できている」といえるでしょう。
ドイツのようなリターナブルボトルの仕組みが発達している国に対し、前述の通り、日本はリターナブルPETボトルの仕組みを積極的に導入していません。その大きな理由は、他国に比べ日本が「新たな制度や仕組みを導入することに対して慎重」であることだと考えています。
筆者としては、風土や普及状況を鑑みると、日本では今後リターナルPETボトルの運用にチャレンジしていくより、ボトルtoボトルを普及させていくほうがより受け入れられやすいのではないかと思っています。
しかし、デポジット制度に関しては、リサイクル率向上や不法投棄削減のために、ボトルだけでなくすべての製品に適用できないかを今後は真剣に考えていくべきだと思っています。
8.2 PET以外の素材はどうだろうか?
いろいろと勉強してくると、「PET樹脂の優位性はわかるけど、それに代わる素材ってないだろうか?」「ポイ捨てしても自然に還るとかはさすがに無理がある?」などと考えてしまいます。
8.2.1 商品化事例
まずは、すでに商品化されている事例を紹介します。
例えば、Paper Water Bottle(R)社の「STOCK PAPER WATER BOTTLE」[52]という製品がすでに商品化されています。
PET樹脂ではなく紙を主成分としており、ポイ捨てされても自然に分解される生分解性のボトルです。
出典:Paper Water Bottle®, Paper Water Bottle Products
8.2.2 素材に関する考察と可能性
次に、素材の観点でもう少し深く考えてみたいと思います。
ドイツを拠点とするMatmatch社が2019年に発信したブログ[53]に、PETの代替素材に関する情報がとてもわかりやすくまとめられています。
このブログでは、PETの主な代替素材として次のものがあげられています。
- バイオPET再生可能資源(非石油ベースの原材料)を30%使用して生成される、非生分解性(自然に還らない性質)を持つ素材です。
東レ社、群馬大学などが製造や研究を行い、サントリー社などが商品として販売してきた実績があります。再生不可能な資源の使用を約30%削減できますが、生分解しないため環境への影響が懸念されるという課題はあります。 - PEF(ポリエチレンフラノエート)およびPTF(ポリトリメチレンフランジカルボキシレート)再生可能資源(非石油ベースの原材料)を100%使用して生成される素材で、非生分解性(自然に還らない性質)を持つ素材です。
両素材ともにPETよりガスバリア特性(ガスの透過を防ぐ特性)に優れており、食用製品の貯蔵寿命を長くする効果があることから、食品包装業界が期待をよせる素材です。
これらの材料はまだ市場に出回っておらず、工業化の時期が不明という課題があります。また、生分解しないため環境への影響が懸念されるという課題があります。 - PLA(ポリ乳酸)およびPHA(ポリヒドロキシアルカノエート)再生可能資源(非石油ベースの原材料)を100%使用して生成される素材で、生分解性(自然に還る性質)を持つ素材です。
PLA は、多くの食品包装に使用されている実績がありますが、特定の温度と湿度条件でのみでしか生分解されません。自然環境に放置された場合、完全に生分解するには何年もかかります。
PHAは、ボトルが不透明になるという欠点がありますが、土壌または水中で2か月以内に分解される利点があります。
以上の内容を次表にまとめます。
代替素材名 | 原料 | 生分解性 | 他の特徴 |
バイオPET | 再生可能資源30% | 非生分解性 | |
PEF | 再生可能資源100% | 非生分解性 | ガスバリア特性が高い。 工業化のめどが立っていない。 |
PTF | 工業化のめどが立っていない。 | ||
PLA | 生分解性 | 食品包装に使用されている実績あり。 生物分解に時間かかる。 |
|
PHA | ボトルが不透明になる。 生物分解の速度が早い。 |
また、これらの代替素材に関する資料として、「バイオプラスチックの概要[54]」「バイオプラスチックを取り巻く国内外の状況[55]」を脚注にてご紹介しておきます。
ここで紹介した素材でさえもまだまだ課題があり、世の中に定着していくのにはまだまだ時間がかかりそうです。
しかし、100%再生可能資源から生成できて生分解性のある素材がすでに研究されているというのも事実です。
「ポイ捨てしても土に返るとかはさすがに無理がある?」のような素人考えが「それ普通ですよね」となる世界が訪れる日が近いかもという期待感もあります。
当該ブログの最後に「food packaging is about to change forever(食品包装は絶えず変わろうとしています)」と結論付けられているのが象徴的ですが、これからずっと変革し続ける世の中を見ながら、自分に何ができるのかを考え続けたいと思います。
[1] 参考:外務省 JAPAN SDGs Action Platform 「SDGsとは?」
[2] 参考:外務省 JAPAN SDGs Action Platform
[3] 参考:産業技術総合研究所 環境創生研究部門 大木達也 研究室 「中学生のための真・物理選別学 第9回 カスケードリサイクルと水平リサイクル」
[4] 参考:一般社団法人プラスチック循環利用協会 「プラスチックリサイクルの基礎知識2022」
[5] 参考:塩ビ工業・環境協会 「リサイクルについて」
[6] 参考:一般社団法人全国清涼飲料連合会 「清涼飲料水統計2022」 pp.6-7
[7] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会 「PET樹脂の特性」
[8] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会 「PETボトルの優れた特長」
[9] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会 「ボトル用樹脂需要動向」
[10] 参考:一般社団法人全国清涼飲料連合会 「清涼飲料水統計2022」 pp.6-7
[11] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会 「リサイクルの流れ(市町村系・事業系)」
[12] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会 「マテリアルリサイクル」
[13] 参考:三菱電機(2020) 「混合プラスチック高度選別技術の進展と自己循環リサイクルの拡大」、三菱電機技報Vol.94・No.7・2020
[14] 参考:日本容器包装リサイクル協会(2022) 「令和5年度プラスチック製容器包装再生処理ガイドライン」、p.20
[15] 現ペットリファインテクノロジー株式会社。
[16] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会 「PETボトルQ&A」 Q6-6
[17] 参考:中村真悟(2018)「日本における PET ボトルのリサイクルシステムの成立と変容」、日本環境学会『
人間と環境』、第44巻第1号、p.28
[18] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会 「PETボトルQ&A」 Q6-6
[19] 参考:環境省 環境ビジネス FRONT RUNNER 2015 「ボトルtoボトルで資源循環 協栄産業株式会社(栃⽊県)」
[20] 参考:日本容器包装リサイクル協会 「容リ法ってなんだろう」
[21] 参考:アサヒ飲料 「自動販売機で回収したPETボトルの水平リサイクルを開始」
参考:サントリー食品インターナショナル 「ヤオコー・サントリー「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始」
[23] 参考:三菱地所 「ペットボトルのリサイクル Bottle to Bottle を推進」
[24] 参考:セブン&アイ 『世界初の「完全循環型ペットボトル」(ボトルtoボトル)を実現』
[25] 参考:東京都環境局 「ボトル to ボトル東京プロジェクト」
[26] 参考:東京都 「ボトル to ボトル東京プロジェクト 令和2年度の実施結果について」
[27] 参考:東京都環境局 「令和2年度ボトルtoボトル東京プロジェクト報告書」
[28] 参考:フォーステック
[29] 参考:三重県 「ペットボトルのボトルtoボトル促進モデル事業」
[30] 参考:京都市情報館 『「京(みやこ)・資源めぐるプラン-京都市循環型社会推進基本計画(2021-2030)-」について』
[31] 現株式会社JEPLAN。
[32] 参考:京都市情報館 「ペットボトルのボトルtoボトルリサイクル事業」
[33] 参考:JEPLAN 『「日本環境設計グループ ペットリファインテクノロジー株式会社と京都市が、 国内最大規模の「ボトルtoボトルのリサイクル事業」に向けた協定を締結』
[34] 参考:サントリー食品インターナショナル 『全国初!東播磨2市2町×サントリー ペットボトルの「ボトルtoボトル リサイクル事業」に関する協定を締結』
[35] 参考:日経クロストレンド 「サントリーが国内初のペットボトルリサイクル事業を自治体と締結:」
[36] 参考:PetStar
[37] 参考:PetStar, Sustainability Report 2020
[38] 参考:WtERT, Implementing a circular economy in Mexico through PET recycling
[39] 参考:秋野卓也(2020)、「ボトルtoボトル・リサイクルについて」、PETボトルリサイクル推進協議会、p.9
[40] 参考:中村真悟(2020)「水平リサイクルのビジネス化に向けた取組と課題」、日本経営学会第94回大会
[41] 参考:ダイドードリンコ株式会社 「容器での環境負荷低減への取り組み」
[42] 参考:日本容器包装リサイクル協会 「分別基準/引取り品質ガイドライン」
[43] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会 「Section3 分別排出」
[44] 参考:長浜市 「資源ごみの種類と出し方」
[45] 参考:宮崎市 「ペットボトルの出し方」
[46] 参考:ガラスびんリサイクル促進協議会(2008)「日本国内におけるリターナブルびんの現状」、環境省 ペットボトルを始めとした容器包装のリユース・デポジット等の循環的な利用に関する研究会(第3回)資料1、p.4(スライドp.3)
[47] 参考:PETボトルリサイクル推進協議会(2010) 「リターナブルPETボトルを考える」
[48] ライフ・サイクル・アセスメント。製品のライフサイクル全体を考慮して環境への影響を評価する手法。
[49] 参考:環境省(2010) 「ペットボトルを始めとした容器包装のリユース・デポジット等の循環的な利用に関する研究会(第7回)」、参考資料1「PETボトル等のリユースによる環境負荷分析結果について(詳細)」、pp.16-21
[50] 参考:DW (Deutsche Welle), A look at Germany’s bottle deposit scheme – DW – 11-17-2021
[51] ドイツにおけるボトルに対するデポジットは、リターナブルPETボトルが0.8~0.25ユーロ(メーカー設定値)、使い捨てPETボトルが0.25ユーロ固定(政府設定値)。
[52] 参考:Paper Water Bottle
[53] 参考:Matmatch, Alternatives to PET: New Materials for a Food Packaging Revolution
[54] 参考:環境省 「バイオプラスチックを取り巻く国内外の状況」
[55] 参考:環境省 「バイオプラスチック導入ロードマップ」(各年度の「バイオプラスチックを取り巻く国内外の状況)資料は検討会の配布資料リンクより参照可)