ポストコンシューマープラスチックフィルムをリサイクルする場合、洗浄ラインから送られてくるフィルムフレークは水分を多く含んでおり、従来の乾燥機では充分に除去することが困難でした。
水分が多く残っていると、押出機にかけたときに以下のような問題が起こります。
- 樹脂が加水分解してしまうことで、物性が低下してしまう
- 水蒸気によりペレットが発泡してしまうことにより、ペレットの品質が低下してしまう
この問題の解決策の1つは、フィルム洗浄ライン用の脱水乾燥機を使うことです。
40%程度も含んでいる水分をわずか1分程度で2~5%まで下げることができるので、この問題を解決することができるのです。
大口径の短いスクリューが、洗浄されたプラスチック材料から残った水分を「絞り」押し出します。
その際に、樹脂どうしが強い圧力でこすれることにより摩擦熱が発生します。熱により樹脂が圧着し水分が排出されるのです。
脱水乾燥機が実際に脱水している様子を御覧ください。
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脱水乾燥機の使用について
脱水乾燥機は洗浄ラインと押出機の間に使用するように設計されており、導入することで以下のメリットを享受することができます。
- 生産能力の向上
- 高い電力効率
- ペレットの品質向上
カッターコンパクター内蔵の押出機と併用するのが最適です。
多くのお客様は脱水乾燥機はカッターコンパクター一体型の押出機と併用して使用しています。
カッターコンパクターを使用することで、ふわふわなフィルムが減容され密度が上がり、生産効率が上がるためです。
詳細は「カッターコンパクターを動画で徹底解説!」を御覧ください。
特に昨今は電気代が急速に値上がりしていますので、電力効率も高い脱水乾燥機の導入のメリットはますます高まっているといえるでしょう。