破砕機の選び方 4タイプ解説 プラスチックリサイクル

破砕機といってもいろいろあって、その違いがわからないという方は多いのではないでしょうか。
様々なタイプの破砕機の方式について、ひとつづつ解説していきます。

プラスチックをリサイクルするためには、押出機(ペレタイザー)に樹脂を投入する必要があります。

その押出機に入るように前処理をするのが破砕機ということになります。

プラスチックのスクラップは多種多様で、その多様なプラスチックを効率的に破砕するには、それぞれのスクラップに適した破砕機を選定する必要があります。

二軸破砕機
一軸破砕機
プッシャー式破砕機
スクリュー式破砕機

二軸破砕機

二つのスクリューが内向きに回転している破砕機です。2本の刃を持つ軸が噛み合いながら、対象物を内部に食い込ませていきます。簡単にイメージできるのは、紙のシュレッダーのようなものです。刃は常時噛み合った状態で回転しており、刃の外周エッジ間に連続的に作用する剪断力が対象物を破砕します。
破砕機は通常、粉砕機のようなスクリーンを設置しません。二本の軸の間を通過するのも一回だけです。対象物は即時に下方へ排出されます。

したがいまして、粉砕品の大きさを決めるのは、刃の幅になります。粒度のコントロールは刃の幅によって行うことになります。

低回転でトルクが大きく、円滑な連続剪断で強力な破砕力があります。

金属が多少入っていても大丈夫なので、何が入っているかわからない廃棄物の一次処理などに向いています。粉砕処理をする前の前処理として利用されることが多いです。

メリット:大容量処理、大型の廃棄物(家具、粗大ゴミ、木材ほか)に向いている、多少の金属もOK、粉じんが少ない

デメリット:破砕片が大きい(30mm-300mm)、破砕片の大きさが一定ではない、

一軸破砕機

簡単に言えば、高速一軸粉砕機を減速機で回転を遅くして破砕するものです。回転刃と固定刃の間に働く剪断力で破砕します。

スクリーンを設置することができるので、破砕物の粒度をコントロールすることが可能です。回転刃と固定刃との間に発生する剪断力で破砕します。

ブレードは水平でなく斜めにセットすれば、少しの力で確実に破砕していきます。

メリット:低速回転でパワフル、低騒音、省エネ、破砕品がシャープに切れる

デメリット:固い金属に弱い(銅、アルミなどはOK)

参考記事:一軸粉砕機についての記事

プッシャー式破砕機

丸い円柱状の回転する軸に刃がついています。この軸が回転している部分に油圧プッシャーで破砕する対象物を押しつけます。押しつけられた対象物は回転する刃に削り取られるように破砕されていきます。
通常、スクリーン(穴の空いた鉄板)を取り付けることも可能なので、粒度コントロールしたければ、スクリーンをつけます。粗破砕処理だけで目的を達成できるなら、スクリーンを取り付ける必要はありません。

樹脂では、容積の大きなものや、ダンゴなどの塊を破砕処理するときに有効な方法です。センサーで感知した負荷が高いときにはプッシャーが止まり、負荷が低くなるとプッシャーが対象物を刃に押しつけます。自動制御なので、一度投入すれば、無くなるまでは人手がかかりません。

メリット:低速回転でパワフル、自動制御で省力化、

デメリット:刃の交換が時間かかる

参考記事:プッシャー付一軸破砕機について

スクリュー式破砕機

複数本のスクリューが回転して処理を行います。破砕機というよりも解砕機というイメージがよいかもしれません。圧力で押し固められたものを、ほぐす役割ができます。パルプや紙のの圧縮品を解砕するのに使用されます。


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