近年、「脱プラスチック」が注目されています。
2020年7月1日からレジ袋が有料化されたのは、記憶に新しいと思います。
政府だけではなく、様々な企業も脱プラスチックに取り組んでいます。
身近なところでも大手コーヒーチェーン・スターバックスがマイタンブラーを販売したり、大手コンビニ・セブンイレブンが紙のストローを導入したりしています。
スターバックスのマイタンブラー
引用元:スマートに楽しむ / タンブラー|スターバックス コーヒー ジャパン
セブンカフェで使用されている紙ストロー
引用元:セブンイレブンのカフェラテ、こちらも最近は紙ストローになった。
このように今やトレンドとなっている脱プラスチック。
「最近何もかも脱プラスチックだし、私も気をつけてみようかな。」
そう思われた方は少なくないと思います。
しかしまた、
「私一人が頑張って何か変わるのだろうか?」
「環境問題に対し個人ができることは限られているのではないか」
と感じる方も多いと思います。私もそうでした。
当記事では、主婦の方3人が実際に行っている脱プラスチック術を紹介します。それぞれYouTube動画やブログのリンクも貼ってあります。
3人の動画や記事を初めて見たとき、正直驚きました。
ちょっとした工夫を凝らせば、割と簡単にプラスチックは減らせるのだなと。さらに、脱プラスチックって意外と便利で楽しそうだなと感じたのです。
この驚きとわくわく感を少しでも皆様と共有したいと思い、この記事を書きました。これを読んで「脱プラスチック、良いじゃん!」と思っていただければ幸いです。
プラスチックとは
脱プラスチック術を紹介する前に、プラスチックというものの特徴について少し説明したいと思います。
プラスチックは石油などを原料として作られた物質で、熱を加えると変形する性質や軽くて丈夫であること、衛生的であることからさまざまな用途で利用されています。
このように便利なプラスチックですが、地球温暖化や海洋汚染など、さまざまな問題点が指摘されています。
プラスチックは主な原料が石油であるため、製造時や焼却処理する際に二酸化炭素が発生し、それが地球温暖化の原因となります。
また海に流れ出たプラスチックごみは海洋生物に直接的な被害を与えます。鼻にストローが突き刺さったウミガメや、プラスチックごみがお腹に溜まって餓死したクジラなど、痛々しい事例が報告されています。
引用元:プラスチック問題とは 横浜市
海岸に打ち上げられたクジラ。お腹の中からプラスチックごみが発見されました。
このような問題を引き起こすプラスチックをなるべく使わないようにしよう、という考え方が脱プラスチックです。現在世界各国で、脱プラスチックに向けた取り組みがなされています。
今日からできる!主婦が実践する脱プラスチック術
さて、ここからがこの記事の本題です。
主婦の方3人が実施している、脱プラスチック術について紹介したいと思います。
それぞれの方のYouTube動画とブログへのリンクも貼ってありますので、興味を持った方はチェックしてみてください。
サチコさん
まずご紹介するのはサチコさん。旦那さん・愛猫と3人暮らしをされています。
こちらの動画では、サチコさんが日常で行っている脱プラスチック術をまとめています。
ラップ・チャック付きポリ袋がいらなくなる!?お菓子の袋を再利用
上の動画では、サチコさんが実践されている脱プラスチック術や、プラスチックを減らすための工夫が数多く紹介されています。
中でも筆者が「これなら今日から取り組める!」と思ったのは、「お菓子の袋を再利用」することです。
何も難しいことはありません。ピーナッツやお菓子といった使用済みの袋を捨ててしまう前に、お肉やバナナを入れるなど容器として使用するのです。こうすることで、サチコさんはラップが要らなくなったといいます。
さらに、チャック付きポリ袋も今後買い足すことはないだろうと話しています。
「袋をとっておいて使う」というごく簡単なことでこれだけ節約できるのですから、これはやらない手はありません!
チャック付きの袋菓子をよく食べる方には特に試していただきたい方法です。
引用元:こだわりのバタピー 78g | セブンプレミアム公式
サチコさんの旦那さんが好きだという「バタピー」。サチコさんはこの袋を再利用して容器として活用しています。
サチコさんのYouTubeチャンネルはこちら
サチコさんのYouTubeチャンネルでは他にも、脱プラスチック術を含め、「サステナブルな暮らし」というテーマのもと様々なテクニックや商品などが紹介されています。
気になった方は以下のリンクからチェックしてみてください。
古賀陽子さん
続いてご紹介するのは、三重県にお住まいの主婦・古賀陽子さん。
古賀さんは、知り合いの海洋学者を通じてプラスチックによる海洋汚染を知り、プラスチックを使わない「プラなし生活」の取り組みを始めました。
古賀さんは日常生活の様々な場面に工夫を施し、3人家族で出すプラスチックごみの量を全国平均の約8分の1にまで抑えています。すごいですね。
引用元:【おしゃれで使えるエコバッグ】小さな折りたたみから保冷まで | プラなし生活
古賀さんは、動画の後半で脱プラスチック術をレクチャー。
いくつかの方法が紹介されていますが、中でも私が面白いと感じた「ミツロウラップ」について、少し紹介したいと思います。
ポリ袋の代わりになる!ミツバチの巣を使ったミツロウラップ
冷蔵庫の野菜を入れるポリ袋の代わりとして古賀さんが紹介したのが、蜜蜂の巣から作られる「ミツロウ」を染み込ませた「ミツロウラップ」。
作り方は簡単で、布の上にまんべんなくミツロウのかけらをおいて、クッキングシートの上からアイロンをかけてミツロウをとかすだけ。あとは乾かせば完成です。
ミツロウラップは、手の温度でミツロウが柔らかくなるためいろいろな形にフィットします。
動画内ではきゅうりを包んでいましたが、きゅうりの形に細長くコンパクトにまとまっていました。
このミツロウラップ、とても面白いアイディアだと思います。自分の好きな柄で作れるので楽しいですし、簡単で気軽に作れます。DIYや裁縫が好きな方にはたまらないと思います。
またポリ袋は使い捨てですが、ミツロウラップは洗って何度も使えます。とてもエコですね。
引用元:かわいく脱プラ!蜜蝋(ミツロウ)エコラップの作り方&使い方 | プラなし生活
ミツロウラップ。サンドイッチの形に四角くフィットしています。
「プラなし生活」のサイト・SNSはこちら
古賀さんと海洋学者のWakamoriさんによるサイト「プラなし生活」には、脱プラスチックのためのライフハックがたくさん載っています。気になった方はサイトをチェックしてみてください。
かわさんさん
最後にご紹介するのは千葉県船橋市のかわさんさん。旦那さんと二人暮らしの主婦の方です。「かわさんどっとわーく」というWebサイトで、様々な生活の知恵をシェアしています。
布団ばさみの代わりに綿のロープ!どの家でも使えるスグレモノ。
「かわさんどっとわーく」の記事の中でも筆者が特におすすめしたいのはこちら。「『布団ばさみ』の代わりに綿のロープを使ってみる。」です。
2枚の画像の引用元:「布団ばさみ」の代わりに綿のロープを使ってみる。 | かわさんどっとわーく
かわさんさんは、布団を干すために使う「布団ばさみ」の代わりに、100円ショップで買った綿のロープを使っています。
布団ばさみだと、布団の厚さや手すりの太さに合わせてサイズを選んだり、はさみ方を工夫したりする必要があります。
しかし、ロープなら手すりや布団の厚さに関係なく使用可能。またかわさんさんは、同じロープを2年以上使っているそう。
プラスチックの布団ばさみにはすぐ壊れてしまうものもあるので、耐久性という観点から見ても綿のロープは良さそうです。
綿のロープがない場合の代わりとして、かわさんさんは「麻紐」や「伝染したストッキングをつなげたもの」などをあげています。自宅にこれらのものがある方は試してみると良いかもしれません!
「かわさんどっとわーく」のURLはこちら
かわさんのサイト「かわさんどっとわーく」では他にも、プラスチックを減らす工夫やゴミを出さないライフハック、健康的な料理のレシピなどをシェアしています。気になった方は以下のリンクからチェックしてみて下さい!
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、主婦の方3人による脱プラスチックのテクニックを紹介しました。3人の動画や記事を見て私が感じたのは、脱プラスチックって
意外と簡単!
おしゃれで楽しそう!
節約できて経済的!
ということです。脱プラスチックが「地球環境のため」であるのはもちろんですが、それ以外にもメリットがあっていいことづくめだなと思うのです。
今回ご紹介した方法はどれも、今日(あるいは明日)から実践できる方法かと思います。興味が湧いたら、少しでも試していただけたら幸いです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。