【毎年6月8日は世界海洋デー】世界海洋デーとはどんな日なのか?

毎年6月8日は世界海洋デー(World Ocean Day)です。

世界海洋デーは2008年12月5日に国連総会にて制定された国際デーの1つで、海について考え、感謝をする日とされています。

今回の記事では、世界海洋デーとは何かについて詳しく説明します。
海について深く考えるきっかけとなったり、記事を読んだ方が内容を誰かに伝えたりすることで、素晴らしい海を守る行動が広がったらこれ以上の幸いはありません。

世界海洋デーとは

世界海洋デーは、元々は1992年6月8日の地球サミットでカナダが提案したもので、非公式に実施されてきました。

それを2009年に国連は正式に国際デーとして制定し、今に至っているのです。

世界海洋デーの始まり

引用:worldoceanday MIssion and histori

現在では世界海洋デーは国を超えて、海のことを考える日となっており、世界100カ国以上で海をテーマとしたイベントが開催されています。

世界海洋デーの国連公式ページはこちらです。
UNITED NATIONS WORLD OCEANS DAY

世界海洋デーのテーマは?

世界海洋デーには毎年のテーマが国連によって定められます。

2009年から2021年のテーマ

以下に過去のテーマ(2009年~2021年)について紹介します。

  • 2009年:「Our Oceans, Our Responsibilities」(私たちの海、私たちの責任)
  • 2010年:「Our Oceans: Opportunities and Challenges」(私たちの海:機会と挑戦)
  • 2011年:「Our Oceans: Greening Our Future」(私たちの海:私たちの未来を緑化する)
  • 2012年:「UNCLOS @ 30」(国連海洋法条約30周年)
  • 2013年:「Oceans & People」(海と人々)
  • 2014年:「Ocean Sustainability」(海洋の持続可能性)
  • 2015年:「Healthy Oceans, Healthy Planet」(健全な海、健全な地球)
  • 2016年:「Healthy Oceans, Healthy Planet」(健全な海、健全な地球)
  • 2017年:「Our Oceans, Our Future」(私たちの海、私たちの未来)
  • 2018年:「Clean Our Ocean」(私たちの海をきれいに)
  • 2019年:「Gender and The Ocean」(ジェンダーと海)
  • 2020年:「Innovation For A Sustainable Ocean」:(持続可能な海のためのイノベーション)
  • 2021年:「The Ocean: Life and Livelihoods」(海:生命と暮らし)

このように毎年様々なテーマが定められ、世界中でテーマに合わせたイベントが開催されます。

2022年のテーマ

2022年のテーマは【Revitalization: Collective Action for the Ocean】(再活性化:海洋環境のための集団的アクション)です。

海は今、海洋汚染や魚介類の乱獲などにより傷つき、本来の姿を失いつつあります。
そんな海を「もう一度元気な姿に復活させよう」という思いが込められています。

2022年6月8日にニューヨークの国連総本部で行われたイベントには、日本からも生江史伸さんが参加し、スピーチを行いました。生江さんはフレンチレストラン「レフェルヴェソンス」でエグゼクティブシェフを務めています。

スピーチのテーマは磯焼けで問題となっている海藻です。

生江さんは、自らもダイバーとして海に潜ることがあり、体験談なども含めて日本の藻場の状況をお話ししています。

海藻は出汁などの食材です。また、光合成により酸素を生成してくれます。さらには、肥料やバイオ燃料にもなり、美容といった用途などにも活用されています。

様々な恩恵を与えてくれる藻場に、私たちも意識を向けていきたいですね。

世界海洋デーではどんなイベントが開催されているのか

世界海洋デーの日には世界各国で様々なイベントが行われます。
2022年に行われたイベントについて紹介します。

Noi e il Mare(私たちと海)

イタリアでは海洋ごみを集めるイベントが行われ、何百人ものダイバーが参加しました。

ダイビングセンターや沿岸警備隊のダイバーたちは11カ所の沿岸地域でダイビングを行い、海洋ごみを集めたのです。
このイベントは欧州員会からヨーロッパの環境プロジェクトの中でも最高のものとして認められ、市民賞を受賞しています。

詳細はこちらを御覧ください。
https://unworldoceansday.org/events/noi-e-il-mare/

Young Pioneers Forum – UN World Oceans Day 2022

KIDs for SDGsは「再活性」をテーマにしたヤングパイオニアフォーラムをZoomで開催し、海のための取り組みについて議論しました。

このフォーラムには日本人も参加しています。

このように、Zoomなどを使いオンラインでフォーラムが開催されているのも2022年の特徴です。

ニューヨークの国連本部で開催されたイベントも、オンラインでも配信され、初のハイブリット開催となりました。

参考:
https://unworldoceansday.org/events/young-pioneers-forum-un-world-ocean-day-2022/

Reef Dwellers Art Show by Selva Ozelli(Selva Ozelli氏によるサンゴ礁の住人のアートショー)

Selva Ozelli氏はサンゴ礁で生活する魚の美しいアートを制作し、サンゴ礁の大切さを訴えています。
世界の海面の僅か0.1%しか存在していないサンゴ礁は、25%の海洋生物を支えているのです。

こちらのアートショーはYouTubeで公開されており、現在も視聴が可能です。
その美しいアートをぜひ、ご覧ください。

参考:
https://unworldoceansday.org/events/reef-dwellers-art-show-by-selva-ozelli/

Seaweed Symphony(海藻交響曲)

こちらは世界海洋デーの日にロンドンで行われたイベントです。

国際的に有名なルレ・エ・シャトーのシェフがロンドンのビバンダムに集まり、シーフードのすばらしさを伝えるために料理を作りました。

2022年は、特に海藻に焦点を当てた料理となっています。
海藻類は、健康にとてもよく、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。海藻の恵みを大切にしていきたいですね。

ちなみに、ルレ・エ・シャトーというのは1954年にフランスで発足された非営利会員組織で、一流のレストランやホテルで構成されています。

当然、ルレ・エ・シャトーへの加盟には厳しい審査があります。
先ほど紹介した、生江史伸さんがエグゼクティブシェフを務める「レフェルヴェソンス」もルレ・エ・シャトーに加盟しています。

参考:
https://unworldoceansday.org/events/seaweed-symphony/

日本で開催されたイベント

日本でも世界海洋デーにイベントが開催されています。

「九州大学うみつなぎクロストークミーティング」

【6月8日】世界海洋の日オンラインイベント「九州大学うみつなぎクロストークミーティング」

九州大学うみつなぎとは「日本財団~海と日本プロジェクト~」の一環として、福岡の海ごみ問題をテーマに活動するために九州大学大学院工学研究付属環境工学研究教育センターが中心となりスタートした活動です。

九州大学うみつなぎは世界海洋デーに、九州と沖縄の海をオンラインでつなぐトークイベントを開催し、海と向き合う暮らしなどについてミーティングを行いました。

参考:
https://umitsunagi.jp/960

ボンボンTVと海ごみゼロ大作戦!2022『春の海ごみゼロウィーク』

ボンボンTVと海ごみゼロ大作戦!2022『春の海ごみゼロウィーク』全国一斉清掃キャンペーンキックオフイベントを開催します!

CHANGE FOR THE BLUE in富山実行委員会は、2022年5月28日(土)~6月12日(日)に全国一斉清掃キャンペーンを行いました。

このイベントは、日本財団が推進している海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として開催されており、海洋ごみを減らすことを目的に行われています。

2022年5月28日にはキックオフイベントが行われ、ボンボンTV(※1)のクリエイターと一緒に、富山駅付近の清掃を実施しました。

(※1)ボンボンTV:情報バラエティYouTubeチャンネル。YouTuber達が「まずは見てみる、やってみる!」を合言葉に日々チャレンジした動画を配信。公式HP:https://bom2.tv/

参考:
https://uminohi.jp/news/2022_cfbtoyama_gomizeroweek0528/

ハローキティチャンネルにて「海のごみ拾いでアート」動画公開

株式会社サンリオが運営しているハローキティの公式YouTubeチャンネルは、毎年6月8日の世界海洋デーに合わせて動画を配信しています。

2022年は南房総市でのビーチクリーン活動の様子と、クリーン活動で拾ったマイクロプラスチックでキティちゃんのリボンを作る様子が公開されています。

興味のある方はぜひ動画もご覧ください。

参考:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000403.000037629.html

まとめ

以上、世界海洋デーについて紹介してきました。

皆さんも世界海洋デーをきっかけに、海に感謝し、今一度海の大切さについて考えてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました