2020年のダボス会議は環境のこと一色だったようですね。
まとめたブログ(飯田香織氏)を見つけたので、ご紹介しますね。(自分では元情報をチェックしてませんので悪しからず)環境の部分だけをまとめてくださっていてわかりやすいです。
端的に言うと、以前は環境はメインテーマとなり得ていなかったが、完全に潮目が変わった。
これからはメインテーマであり、それをドライブするのは金融機関がその役割を果たすかもしれない、というもの。
昔からエコファンドなどの商品は企画され、話題にはなったものの、それほどメインストリームにはなっていなかった。
しかしながら、株主である金融機関が企業に環境対策を迫るようになってきているようだ。様々な識者の発言の一部を抜粋します。
○金融機関は化石燃料のプロジェクトへの投資を中止
○投資家から気候について聞かれたことはなかった。潮目が変わった。
○(金融機関にとって環境対策は)企業のバリューを左右する根本的な課題
○投資家は「あなたの会社は、温室効果ガスの排出をネットゼロにするために何をしているのか?」という問いを企業経営者に突きつけている。
○金融機関にとって気候変動は、今はトップあるいはトップ3に入るリスクだ。
○開示を求める情報の定義を明確にする。われわれはこれに強制力を持たせたい
だいぶ環境に対するムードが本気モードになってきました。
いいことなんですが、一方で「遅いよ、、、」という風にも思ってしまいます。
「20年前にわかっていたことなんだから」もっと早くに皆が危機感を持つべきだったのではないだろうかと。
オーストラリアの森林火災やかなり暖かい冬、異常な豪雨などが起こってから、慌てて「環境が一番重要なテーマだ」などと知識人ぽく語っても、「早く気づけよ」と思ってしまう。
しかし!遅いからといって何もしないという選択肢はあり得ない。
この金融というパートにいる人達には是非ドライブ役をしっかりやって欲しいものです。
2021年9月追記:20年1月に書いたこの記事の内容が、今現在はかなり現実味を帯びてきているように見えます。金融機関が企業を環境対策で選別しています。その恐怖から大手企業は自社の聖域のような事業でさえ見直しているようです。
しかしながら、気候変動もこのスピードに負けないくらい悪化しているように思います。「遅い」といっても仕方ないので、とにかく全人類で脱炭素を図らなければなりません。
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