廃プラから作るハンドメイドのモバイルバッテリー

※写真は流用

ハンドメイドで廃プラを使ったモバイルバッテリーを製造している方がいるというを見ました。gomiという英国のブライトンに拠点を置く会社が取り組んでいるようです。HPを見れば若い方4人の写真がありました。

どういうプロジェクトか読んでみると、プラスチックをある程度限定された範囲で回して、それで充電器を製造するようです。

造工程は完全にハンドメイドで、ある程度熱で溶かした樹脂を手袋をして人の手で混ぜて成型していきます。上の写真の携帯などは綺麗なブルーなので、廃プラでどうやってあのような色が出るのか不思議でしたが、どうやら着色したバージン原料を混ぜながら製造するようです。

ひとつ気になるのは、英語の原文でホームージを読んでも、’non recycable’ な材料から製品を作ると書いてあるのですが、どう見てもリサイクル可能な素材を使用していることと、結構な量の着色材を使用している印象なので、リサイクル材がどのくらいの割合なのかなと思ってしまいました。

価格は単価は一つ4700円で100個限定で製造すると。クラウドファンディングの形の販売です。

プラスチックリサイクルの啓発系の活動及商品だと思います。1,000個だけで、地球環境というか、プラごみの問題が解決できるとは誰も思いませんが、このような新しいやり方でリサイクルの重要性を啓発できるなら意味ある取り組みだと思います。

デザインプロダクトからインパクトを与えたいとHPに書いてあるので、頑張ってほしいと思います。こちらのページから買えるようなので、申し込んでみました。7月20日納品予定だそうです。楽しみにして待とうと思います。別に充電器が欲しいわけではなくて、このような気持ちで活動している方が関わった商品を手にしてみたいという気持ちです。最近はザインの集団がリサイクルに取り組むとうのをちょくちょく見るようになりました。

我々のようなリサイクルにどっぷり浸かっている人間からは新しい発想は出てきません。先日記事にした、台湾のNIMIWIZという会社もデザインに重点を置いていてインパクトがある取り組みをしていました。デザインとリサイクルのコラボは後も増えそうですね。

2021年9月追記:20年4月の時点で7月に来るということでしたが、1年以上経った今も来ません。その後はスピーカーなども作成したり、フィルムの軟質プラスチックも使用したりしているようで、いろいろなレパートリーができているようです。

村井健児

株式会社ファー・イースト・ネットワーク 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業、三菱銀行(現三菱UFJ)にて法人融資、株式会社宣伝会議にて環境雑誌に関わる業務を経て、2002年からプラスチックリサイクル業界で経験を積む。
2006年株式会社ファー・イースト・ネットワーク創業。プラスチックフクラップ売買、再生樹脂ペレット売買、リサイクル用機械・プラントの輸入販売を行う。

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