詰め替えビジネスによるプラスチック使用量削減

アメリカのほうで詰め替え容器による新しいビジネスが出てきたという話題を見ました。

「新しい」というよりは、「昔からあるシステムを今やり直してみた」という方が正しいかもしれませんね。昔はビール瓶でもコーラでもラムネでも、ガラス瓶に入っていて、それを何度も利用していたわけです。

子供の頃は明らかにその時代でしたから、わずか40年前くらいでしょうか。

昔は全世界で運用していたシステムですから、今もできないわけではないのでしょうが、一度組み立てられたシステムを崩すのは大変かもしれません。特に飲料容器のかなりの割合はPETボトルなわけで、更にこれをリサイクルする人達の雇用も生み出し、容器の大手メーカーや、飲料メーカーまで自社で投資をしてPETボトルリサイクルに乗り出しています。

PETボトルを使用する前提で社会のシステムが隅々まで発達してきているわけです。

それでも、このアメリカのループという会社の提案に乗っている会社もあるようです。

ハーゲンダッツやネスレなどナショナルブランドも採用しているようです。

ところで容器の回収というのは、なかなか大変で、回収にかかわるコストをいかに抑えるか、経済的合理性をもたせるかが継続するための重要なカギになります。

このループという会社の回収システムを少し勉強してみたいと思いますが、あの広いアメリカでどのようにそれを実現しているのでしょうか。

先日、花王の詰め替え洗剤容器についても回転使用をする提案をしているコマーシャルを見かけました。それぞれのメーカーが自社に合った形で、資源(容器)の回転利用の道を探していますね。

村井健児

株式会社ファー・イースト・ネットワーク 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業、三菱銀行(現三菱UFJ)にて法人融資、株式会社宣伝会議にて環境雑誌に関わる業務を経て、2002年からプラスチックリサイクル業界で経験を積む。
2006年株式会社ファー・イースト・ネットワーク創業。プラスチックフクラップ売買、再生樹脂ペレット売買、リサイクル用機械・プラントの輸入販売を行う。

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