パッケージの環境対策 食品メーカー

コンビニのポテトチップスやスナック菓子コーナーで思う。

キットカットは、外装袋を紙に変更したが、ポテトチップスなどのスナック菓子は難しいだろうなあ、、、

前回のキットカットの外装袋が紙になった記事

キットカットは外装袋の中に個包装があるので、外装袋を紙にしても個包装のバリア性能が役割を発揮します。

しかし、ポテトチップスなどは個包装がないため、外装を紙にしてしまうと、バリア性が極度に落ちてしまいます。

おそらく賞味期限も大幅に短くなることでしょう。

すると、大量の食品ロスが発生、、、ということになることが目に見えています。

因みに、上記写真のように「プラ」とだけ表記されていて、PPとかPEの素材の表示がないパッケージは大抵複合フィルム(異樹脂を貼り合わせているフィルムパッケージ)です。複合フィルムはリサイクルが簡単ではありません。複合フィルムである理由は、パッケージにバリア性を持たせることが主な目的になります。

紙などでは代替えすることができない性能になります。

やはりプラスチックでないと果たせない役割はあると思われます。

海洋プラスチックのゴミ問題は、パッケージがプラであろうがなかろうが、それを散乱させない、消費者のモラルの問題だと思います。

2021年追記:この記事を書いてから、世の中のムードは脱炭素一色、という雰囲気になっています。しかし、ポテトチップスの袋は相変わらず、ですね。
お菓子メーカーの対応も、目立ったところではキットカットの外装紙くらいでしょうか。

やはり機能性を落とすのは難しいですね。

村井健児

株式会社ファー・イースト・ネットワーク 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業、三菱銀行(現三菱UFJ)にて法人融資、株式会社宣伝会議にて環境雑誌に関わる業務を経て、2002年からプラスチックリサイクル業界で経験を積む。
2006年株式会社ファー・イースト・ネットワーク創業。プラスチックフクラップ売買、再生樹脂ペレット売買、リサイクル用機械・プラントの輸入販売を行う。

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